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Women in Agile Tokyo2025開催レポート

みなさんこんにちは。Women in Agile Tokyo2025が2月4〜5日、2日間にわたって開催されました。ここでは開催の様子をレポートしたいと思います!

どんなイベント?何人くらいきたの?

今年はWiAにとっても初めての2日間開催でした。昨年のように雪で交通機関に影響が出ることもなく開催に漕ぎ着けられました。よかった⛄️

今年は運営inAgileと共催
男性の参加者の増加。森感が上がりました

全体規模としては昨年と同様程度となりますが、
品川アジャイルコミュニティのカンファレンス「運営inAgile」と共催したことで、参加者の多様性も向上しました。特に男性の来場者にとっては、「(運営inAgileがあることで)参加しやすくなった」という評価をいただくことが多かったです。

アジャイルコミュニティのコロポックルとも

昨年から少しずつですが、今年はさらに人事や広報など開発ではない部門の方の参加も増えました。
♯初年は“Women“と極を置いたことで、始まる対話もありましたが、ざわめきもありました。
(“なぜWomen?”の所以は下記のおちさんのリンクからどうぞ💁‍♀️)
そんななか、徐々に参加者がスポンサーや登壇者になってくださったり、仲間を連れてきてくださったりと、地続きの広がりが今年は多くみられました。(ありがとうございます!!)
また、「自分とは縁遠いし、よく知らないけどとりあえず触れてみる、知ってみる」というさざなみのような流れが広がりつつあります。(これもありがとうございます!!)

DAY1 の様子〜Keynote&公募・スポンサーセッション〜

Keynote (Women in Agile) : Jane Lee Hundley O'Connell / Putting why and what before how

JaneLeeは、アメリカのリッチモンド州連邦準備銀行(日本でいう日本銀行)でアジャイルとデータドリブンコミュニティの推進、運営をしています。今回は銀行組織のアジャイルジャーニーと、キャリアについて話をしてくれました。彼女は当時まだ職場に制度がなかった中で「時短勤務」を叶えた経験がある人です。「時短にすると多くの人が時短を選択するのではないか」「時短を雇い続けると何がビジネスにとってよくなるのか」と、マネジメント陣の向かい風がある中、
彼女は役員への「対話、交渉」をし続け、「数ヶ月のお試し」のチャンスを経て、結果定年まであと数年というキャリアを実現しました。彼女は、強いバリバリな感じのリーダーではありません。しかし、「やりたいことを諦めない」粘り強さが、職場での前例を作ることになりました。
彼女は銀行の中でのアジャイルジャーニーについても話してくれましたが、「開発者が熱心に活動している所以を知りたいからスクラムマスター研修受けたの。」という好奇心の塊であるあたりも印象的でした。
※政府系金融機関ということで、動画公開NGとなっていますので、知りたい方はお近くのコミュニティメンバーに話を聞いてみてください

Keynote(運営inAgile) Kobase555/ コミュニティと私の運営の私の現在地点

参加者に優しく語りかけるKobase555(こばせ)さん

イベントやコミュニティに参加したい、共に楽しみたいという気持ちを持ちながらも、うまく当日の参加者と話せなかったり、懇親会にも長く居続けられなかったりしませんか?
たくさんのコミュニティ活動に関わるこばせさんも、実はそんなところから実践が始まったそうです。悪戦苦闘しながらも「繋がり」に挑戦する、品川アジャイルこばせさんのストーリーは、当日多くの参加者の共感を呼びました。

「貢献したい→貢献しなきゃ」
「居場所が嬉しい→居場所守らなきゃ」
「恩返ししたい→恩返ししないと居場所なくなる」

など、運営を続ける立場での心の葛藤を本当に率直に、細やかに共有してくださっています。後日公開されるので、お楽しみに!

公募・スポンサーセッション

公募スポンサー合わせて20のセッションが発表されました。組織(開発を超えた部門の話も多い)でのアジャイル実践の話や、女性リーダーが感じる違和感と乗り越えた体験談、コミュニティの立ち上げ〜運営にまつわるさまざまな実践経験の知恵やアイデアなど豊富な観点の発表を聞くことができました。
こちらも後日動画公開されますのでお楽しみに。

DAY2 の様子〜Open Space〜

Open Spaceのうたをまずはお聴きください

Day1のインプットを踏まえて、参加者の皆さんが、これからどんなことをしていきたいのか、来年に向けてどんなことを始めてみたいか、変えてみたいか。それらを見つけていくとがこのOSTのOutcome.

話したいことを自由に共有。話したい人集まれ
場所と時間決め。

気になるテーマ・話したいこと

OSTのトピック提案をある程度ぼかしながらですが、共有します。
ぜひ来年来る際の参考にされてみてください。(敷居の低さNo.1をコミュニティメンバー共々自負しています!!!!)

* **コーチングの話を聞きたい**
コーチングについて、実践的な経験や知見を共有し、学び合いたい。

* **対話の練習場を作りたい**
安心して対話ができる環境づくりについて、具体的なアイデアを探りたい。

* **私のコミットの定義**
自分自身にとってのコミットメントとは何か、その意味を深く考えたい。

* **DEI推進の揺り戻し(バックラッシュ)の波はなぜ起きているの?**
最近見られるDEIへの反発現象について、その背景と向き合い方を考えたい。

* **社内ダイバーシティの取り組み。きょうみある人は多いけど音頭取りたい人がいない**
関心はあるのに主体的に動く人が少ない状況で、どう前に進めるか。

* **女性が少ない、何が問題なんだっけ?**
職場における女性の少なさが引き起こす具体的な課題について、改めて考えたい。

* **ダイバーシティ推進、何から始める?**
具体的な一歩を踏み出すために、実践的なアプローチを探りたい。

* **ガラスの天井ってある?**
目に見えない昇進・成長の壁について、実体験や観察を共有したい。

* **考えていること、これまでのことを人と話す、について**
自分の思考や経験を他者と共有することの意味や方法について。

* **自分のチームで大切にしている価値観と違う、他のチームの人との関わり方**
価値観の違いがある中で、どうコミュニケーションを取っていくか。

* **30代のキャリアを描けない**
30代特有の迷いや不安について、率直に話し合いたい。

* **二つの文化が交わるとき (産休・育休から戻ったら会社が合併してた)**
環境変化への適応について、具体的な経験を共有したい。

* **社内で「うん?」(差別・ハラスメント)と感じる発言があった時の対処法**
違和感を感じる場面での具体的な対応方法について話し合いたい。

* **若いときにしゃかりき働かなきゃいけないのか?**
若手への期待や圧力について、健全な働き方を考えたい。

* **成長実感って何?(新人研修・若手育成)**
特に若手における成長の実感について、その本質を探りたい。

* **次の世代のために、先生・保護者に伝えるとよいこと (ダイバーシティ)**
教育現場でのダイバーシティについて、実践的な示唆を共有したい。

* **いい仕事の経験を積むために意識していること**
質の高い職務経験を得るための具体的な工夫や心がけについて。

* **Whyの前にHowを考えちゃいがち... (チームのプロセス改善)**
目的と手段の関係性について、チーム改善の文脈で考えたい。

* **社内イベント/情報共有のマンネリを打破したい**
形式化しがちな活動を、どう活性化できるか探りたい。

* **何をもって「機会が均等」と言える??**
機会の平等について、具体的な指標や実感を話し合いたい。

* **昨日の自分のセッションの感想が聞きたい**
実施したセッションについて、率直なフィードバックを求めたい。

* **性別問わず、みんながそれぞれ望む働き方ができる第一歩**
多様な働き方の実現に向けた、具体的なアクションを考えたい。

* **「年代の壁」を作ったりこわしたり、どう扱うかモヤモヤ**
世代間の違いや境界線について、率直な思いを共有したい。

* **リーダー・マネージャー、なぜやりたくない?どんなイメージ?**
リーダーシップ役割への躊躇や不安について、本音で話し合いたい。

* **モヤモヤやメンタルヘルスとの付き合い方**
職場での不安や悩みとの向き合い方について、経験を共有したい。

* **前任の仕事できるスクラムマスターからの引き継ぎどうすればいい?**
優秀な前任者からの引継ぎについて、具体的なアプローチを探りたい。

Closing Keynote : 私のリーダーになるまでの成長物語り〜旅はまだ続く〜/咸 多栄(だむは)

最後はだむはさんのクロージングキーノート。bgrass創業ストーリーと、自身の成長物語をオープンに共有してくれました。
IT業界のジェンダーギャップを埋めることを目標に、女性エンジニア向け1on1サービスの開発を一人で始め、ロールモデルを増やしていこうと活動を始められました。
リーダーとして、

  • 助けてが言えない

  • 自分で全部やるのが当たり前

  • 自分でやれる範囲で考えてしまう

  • 助けてくれる人に、傷ついてほしくない、ハードな思いをさせたくない

と言う自己認知の難しさを抱えながらも、
軸をぶらさずにまっすぐ進むことを大切に、挑戦し続けるだむはさん。

ジェンダーギャップ解消という社会課題を、ビジネスで解決するには、
大きな壁が様々な面から立ちはだかっています。これらの難しさとどのように向き合い、決断と行動を進めているのでしょうか?
後日動画公開されます!ぜひご覧ください。お楽しみに⭐️

かなりオープンに心の内を共有してくれた

最後に…内なる声に耳を傾けて

このカンファレンスに参加している人や登壇している皆が、必ずしも「強いリーダー」ではありません。しかし、内なる声と向き合いながら、小さな決断と行動を進めている方が多いことが改めてわかりました。

「目の前のチーム、部門、組織と関わる中でどのような自分の声があるだろうか?その声を大切にしながら、どんな行動をとっていくことができるだろうか?」私たち一人一人が考えていける「もう一歩」を探しましょう。

また来年、みなさんとお会いできることを楽しみにしております!
ご協力いただいたスタッフの方々、スポンサー・登壇者の方々、参加者の皆さん、本当にありがとうございました!

来年は2月3日〜4日です!一緒に学んでいきましょう!

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