活躍している人がキャリアに悩む
ある管理職の女性と話しました。
企業からは、この先更に上のポジションを期待されているようで、シャキシャキと話す様子が印象的でした。
ですが、最近悩んでいるらしいのです。ご本人の許可を得て、デフォルメしてお伝えします。
・ずっと目の前の仕事を一所懸命にやってきた。
・管理職になるつもりも自信も無かったが、上司から「君がならなければ、後に続く人の道を閉ざす」と言われて、後輩の女性達のためにやってみようと決心した。
・管理職になってしまえば、又やるべきことを粛々とやっているだけで、思ったほどは大変ではなかった。
という状態のようです。はためには活躍している女性と映っていそうですよね。
でも、何を悩んでいるのかというと、
【このままでいいんだろうか?】
【これ以上子供との時間を犠牲にしてまで、上のポジションに行っていいのだろうか?】
【一旦辞めてゆっくり考えようかな】
人事系の仕事一筋に、ただレールに沿って走ってきただけだから、自分には何の技術も取り柄も無いと感じるんだそうです。
そして、子供のことは親に任せきりだったが、この先の受験などにはそばについてあげた方がいいんじゃないだろうかと、日々悩んでいるということでした。
ここまで子育てと両立しながら忙しく走り続けてきて、
あまり自分自身のことを考える暇が無かった。
【周りの期待に応えてはきたけれど、本当に自分に向いているのだろうか?】
と悩み出したら、わからなくなったと言われました。
はたから見ると活躍している女性の中には、こういう方は一定数いらっしゃるように思います。
他人からの承認、周りからの評価によって、自分の価値があると思っているのかもしれません。
自分で自分の価値観や、自分の良いところを改めて観る時間が無かったのかもしれませんね。
たまに、この状態で会社を辞めてしまう人がいますが、これはその人にとってあまり良くないなと感じます。
自分の良いところがわからないまま辞めてしまうと、その後何をしたらいいかわからなくなります。
何となくぼんやりしたまま過ごすことになりそうです。
辞めるのはいつでも辞められるので、
まずは、一度時間を取って、じっくり自分の棚卸しをすることをお勧めします。
ここまでのキャリアがあるんですから、いっぱい良いところ、その人じゃないとできないことがあるはずです。
それが見つかったら、その後の道は、又その時考えましょう!
篠田寛子
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