【夢日記】欧米のトイレ

    アメリカかどっかの学校にいる僕。どうやら、転校してきたばかりらしい。うんちしたくなったけどトイレの場所わからず。でも、知ってる人もいないし知らない人に声かけるの緊張するから、しょうがなく一人でトイレを探す。
    ようやく見つけるも、なんだか日本のトイレと全然違う。小便器が並んだ向かい側に、カーテンで5つに区切られただけの扉の無い開放的な空間がある。そのスペースには、それぞれ天井からブランコ型の椅子が吊るされており、その座面の中心には直径およそ10センチ程の穴が空いている。ブランコの下の床には緩めの勾配があり、最も低い位置には排水口のようなものがついていた。

    これが欧米の大便器か。床に一旦落としてから水で排水口に流せということだろうか。流れるもんかね?いやそれ以前に、この開放感。確かに外国人はなんとなくフランクなイメージがあったけど、流石にこれはフランクが過ぎるんじゃないか?風通しが良過ぎる。カーテンだって、最初全部開けられた状態だったし。閉じられた状態がデフォルトであるべきだろ。これじゃあ、個室とは呼べない。半個室だ。居酒屋かよ。半個室のトイレってやべえだろ。てか隣の半個室の人、目の前に立ってる友達とトーク始めたんだけど。もしかして、そのまま用を足すスタイル?フランクってレベルじゃねえぞ。

    そんなことを考えながらも僕は、背に腹は代えられぬ、漏らすよりはマシだと覚悟を決め、ズボンとパンツを下ろしそのブランコに腰掛けた。そして次に、うんちの出口の穴を座面の穴に合わせる。きっちり合っているかはわからないが、まあ多分こんなもんだろうというポイントを見つけ、そこを落とし所とする。これからする行為の事を考えると、読んで字の如く落とし所、ということにもなる。ダブルミーニングってやつだ。これで、照準は定まった。

    その時、ふと気付いた。目の前の小便器で、知り合いが用を足していたのだ。良かった、知らない人ばかりだと思ってたけど、こいつもこの学校にいたんだ。うんちは漏らさずとも、安堵のため息は漏れる。僕はすぐにその知り合いに声をかけた。
    「久しぶり。てかこのトイレ使い方よく分からんくない?これで合ってんのかな?」
    するとその知り合いは、少し慌てたような表情でこう言った。
    「それトイレじゃないよ。気持ち悪くなった時とかに吐く為のスペース。」
    それを聞いた瞬間、僕の心の中の関西人が、烈火の如く叫び散らした。

『気持ち悪くなった時とかに吐く為のスペース』ってなんやねん!!!なんで大便器ちゃうねん!!!小便器の向かいにこないズッラーーー並んどったらお前、普通これが大便器や思うやろ!!!それを『気持ち悪くなった時とかに吐く為のスペース』て、それなんやねんお前!!!名前何て言うねんそのスペース!!!ほんで100歩譲ってこのスペース設置するにしても、5個もいらんやろ!!!男性用大便器の便房はその施設内で働く男性労働者60人につき1つ設置しなければならない言うて法律で決まっとるけど、『気持ち悪くなった時とかに吐く為のスペース』は何十人に1個やねん!!!ていうかブランコなんやねん!!!必要無いやろ!!!あとお前座面の穴なんやねん!!!どう考えてもウンコの通り道やろ!!!こんなもん初見殺しのトラップでしかないやろ!!!なんぼツッコませるねん!!!しんどなってきたわ!!!それもこれも全部『気持ち悪くなった時とかに吐く為のスペース』が悪いねんぞ!!!半個室の!!!ええ加減にせえ!!!

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