明日の種をまく 041_20231017
うぉん八、金八を語る1
4月からずっと見続けていた「3年B組金八先生」シリーズが先週終了した。
ほぼ毎日見続けた。
私は年齢的にタイムリーで見ていたクチだ。
大好きだった。学校の先生に憧れたのも金八先生が大きく影響している。
今回改めて思ったのは「時代は変われど、今観ても新鮮な作品である」ということだ。そして驚いたことに「当時こんな最先端な問題を取り上げていたのか」ということ。今の時代においても参考にできる内容が盛りだくさんである。そして、今こそ学校の先生に観てもらいたい、不朽の名作である。
私は10月から「うぉん八」シリーズという有料記事を書いている。
金八先生に憧れ、自分がどのように生徒と向き合っているかを記録している。
今回185話を全部見終えて、気持ちが薄れないうちに感想を記録しておきたいと思った。
そこで、これから「金八を語る」シリーズを不定期に掲載することとした。
本当は毎週水曜日とか決めて書きたいところだが、ちょっとハードルが高いので、不定期ということで。
それにしても全部のシリーズとスペシャルの感想を書こうとすると週1では年内に収まらない。すごいなぁ。
金八先生は32年間。いまさらながら俳優の武田鉄也さん、本当にお疲れさまでした。私的には皆勤賞の大森巡査(鈴木正幸さん)と盟友である乾先生(森田順平さん)にも感謝を伝えたい。
第1シリーズは29歳という若さの金八先生。60歳という定年退職に至るまで
彼の先生としての成長も描かれている。
舞台は中学校。受け持ちは3年生。
私の経験上、2年生が一番難しい学年なのかなと思うのだが、あえての3年生。2クールが基本のため、夏休み明けから卒業式までの設定が主流。
3年生にもなると2年生と違い、ある程度、高校に向けて大人に成長している子も増えてくる。そういう意味で大人になり切れない問題児を少数取り上げる方がドラマとしては作りやすかったかもしれない。
私なりの考察であるが、この「3年B組」というのは一つの集合体であり、金八先生の大きな目標は一人一人の生徒の成長というより「3年B組」というクラス単位での成長という部分を大切にしていた。全員で卒業する、3Bで卒業する、というのが彼の信念。
そこには「これから先、君たちが大きくなったときに「3B」が心の支えになるからだ」という期待が込められているからである。
「自分でこんだけ頑張った」ではなく「あの時、仲間がいてくれた」を大事にしたい表れだ。
今の学校にそういうクラス運営での熱い思いはあるのかなぁ。
金八先生自身は、学校という組織(怪物)との闘いが見ものである。
校長先生と教頭先生、先輩の先生、同志の先生、慕ってくる後輩の先生、反発する若手の先生などなど
金八先生に寄せられる周囲の期待。教育委員会との関係。栄転に左遷。
自身の恋愛、結婚。奥さんとの死別。
教師をしながらの子育て。子どもの成長と問題。受験、就職、結婚。
金八先生というのは本当に魅力的な人である。私は大好きだ。
コミュニケーション能力がとても高い。
自分の意見をちゃんと言える。信念があるゆえ、独特だ。
そして組織の中ではとても問題のある行動を多々している。
私がこの先生の管理職だったらどう評価していただろう。案外、扱いにくい人物である。
いいところも悪いところも含め、金八先生から学んだことをたった一つ上げるとするならば、それは「逃げないこと」だ。
どんな困難にも真摯に向き合う。
自分の立場を顧みず、ただひたすらに生徒と向き合う。
たまには火の中をくぐったり、ヤクザにぼこぼこにされたり、体がいくつあっても足りないような危険な場面もたくさん。
私は「保身」に走らない金八先生の姿に「勇気」をもらっている。
向き合えば必ず道は開ける。
そう信じて、私もうぉん八を頑張りたいと決意を新たにしたところである。
タイトル画像は、仲良くさせていただいているnoterさん温水温(ぬくみず ゆたか)さんの作品です。