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#70 お教室を紐解く'24[合格実績分析編](小学校受験)

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 2期目となる主要8教室の合格実績の分析編です。一部は昨年と同じ文言の箇所もありますが、結論が同じ場面でも、ほとんどがリライトとなってます。
 「各教室の発表する合格数を足すと、募集定員数を大幅に上回る合格数となる」は、小学校受験の永遠のテーマですが、それを織り込んでも、意義ある検証としたのが本noteの検証手法です。

 ちょうどダイヤモンドさんへのコメント掲載を告知しましたが、お受験の客観的指標は「出願倍率」と「合格実績」になります。
 本noteと受験分析編の集計データがお手元にあれば、首都圏私立小学校の出願倍率、主要教室の合格実績はほぼ全て把握できます
 お忙しい皆様のデータ収集の時短だけでも価値はあると思いますので、合わせてご活用いただければ幸いです。

 それでは、初めてご覧の方はこのまま、昨年版もご覧いただた方は全体検証へお進みください。


■はじめに

 出鼻をくじくようで恐縮ですが、各教室が発表する合格実績は、残念ながら鵜呑みには出来ません
 これは、合格実績に違和感があることに加えて、小学校受験では合否の報告が保護者の自己申告に依ることも要因です。
 各教室を合算した合格数は、補欠合格と掛け持ちの複数カウントで説明をするにしても数字が大きすぎる学校も多く、在籍基準も不明確なので、本来の合格実績数の意義である「その教室の指導の成果」かが疑問です。さらに保護者も全てを正確に伝えてる確証はありません。

 情報が明確な中学受験でも、合格実績の計上基準が塾によってバラバラなので、協会が指針を出したほどです(それでも守っているか怪しい)。

 したがって、これまで狼侍としては教室の発表する合格実績には触れてこなかったのですが、ある仮説に気付き今回の集計に至りました。
 それは、「万が一実績を調整するならば、その教室が得意な学校群の数字を嵩上げするだろう」です。

 もちろん、調整がなければ実績はその教室の真の実力です。したがって、今回の検証はどちらに転んでも有益だと認識しております。
 補欠合格を含んでいる場合も、得意な学校群として捉えるならば十分な材料になります。

 また、本noteでの検証は、巷で見掛ける「〇〇小学校に強い教室」の検証とは切り口が異なります。
 詳しくは後述しますが、一つの学校に対してどこの教室が実績を出しているかの検証だけでは、木を見て森を見ずになりかねません。単願受験ならばそれでも結構ですが、併願受験をする場合や志望校が定まっていない場合には、見ておいた方が良いポイントがあります。

 そもそも、合格数だけで言えば、ほとんどの学校がジャック幼児教育研究所理英会のどちらかで話は終わりです。
 ではどのように視点が異なるのか。そのポイントが「定員比」と「学校群」となります。

【注意】
 文字数が多ければ良いものではないのは重々承知してますが、19,000字超の大作となってしまいました。余談的なコラムなどもありますので、取捨選択してお読みいただければ幸いです。

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