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【旅log】新旧スタジアムとあの人のレストラン

 手短になりますが、4月22日と23日は広島・山口・大阪と行ってきました。主に2つのスタジアムとライブが目的でした。軽くになりますが振り返りたいと思います。

歴史を紡いだエディオンスタジアム広島

 まずはサンフレッチェ広島のホームスタジアムであるエディオンスタジアム広島へ。ご存知の通り、2024年から新スタジアムに移転するサンフレッチェ。今年は3度のJ1優勝と2度のJ2降格など、天国も地獄も味わったこのスタジアムでの30年間のラストイヤー。
 日本代表が主要国際大会で初めてタイトルを獲得した1992年のアジアカップに向けて建設されたスタジアムも、大部分に屋根がないことやバックスタンド側が改修されるまでは全席ベンチシート、トイレも和式が多かったりと設備面での古さは感じさせた。
 そして何よりはアクセス面。広島市内中心街からはかなり離れていて、鉄道アクセスのアストラムラインは新交通システムで輸送力が低く、15,000人も入れば帰りは入場規制になってしまう。サンフレッチェ側も横川駅からのシャトルバス増便等で対応しているのだが、そうなると今度は自家用車とバッティングして渋滞が発生してしまう。スタジアム一帯がある西風新都は高速道路のICが近くにあるので、遠方から自家用車で訪れる人に関してはアクセスはそこまで悪くないのだが、広島市内中心街から来る人とはバスと同じルートしかも一本道で渋滞は避けられない立地ではある。
 ここまで書くと良くないことだらけになってしまうが、歴史を背負い込んだスタジアムの重みもそうだし、南西側(ホームゴール裏)のスクリーンがビジョンではなく点灯式なのだが、それで選手の顔を見事に表現していたのは個人的には名物だった。
 とはいえ上記のような問題点、とりわけ陸上トラックの有無よりはアクセスと屋根がない部分が大きなネックになっていると感じた。このスタジアムの歴史を受け継ぎ、更に魅力的なサンフレッチェ観戦になることを期待している。

見えてきた広島の新スタジアム

 そして建設中の新スタジアムの前にも行ってみた。このスタジアムはかなりの悶着があり、元社長の小谷野氏が新スタジアムの建設を巡って広島市長選に出馬した程だった。それだけにようやく新スタジアムが建設されて確かに工事が進捗している。この事実だけで感無量な部分はあった。警備員が配置されており、どこまで写真撮影可かどうかわからなかったが、確かに骨組みはもう完成していた。
 新スタジアムは長年の争点だった旧広島市民球場跡地ではないものの、程近い中心街。全席個席&屋根付きとエディオンスタジアムの課題点だった部分を全て解消する予定。逆に自家用車普及率が大都市の中では高い部類の広島なだけに、街中の駐車場問題は発生しそうだが、広島では野球のカープのマツダスタジアム移転も比較的近年だっただけに、そこら辺のノウハウが共有出来れば理想ではある、
 スタジアムとしては30,000人収容の球技スタジアム。実はこの規模の球技専用スタジアムは意外と日本に少なく、±3,000規模以内だと神戸のノエビアスタジアムやラクビーの秩父宮ラグビー場、近鉄花園第1ラグビー場ぐらいしかない。国内の理想的なミディアムスタジアムとしても期待がかかる他、森保現日本代表監督がサンフレッチェ出身なのもあり、久しく行われていない中四国での日本代表戦にも期待がかかる。
 完成予想図ではサンフレッチェの紫カラーの座席がとても美しく、これは同じ紫がチームカラーの京都のSANGA STADIUM by KYOCERAでも非常に鮮やかだっただけに造形物としても非常に期待が持てるスタジアムでもある。このスタジアムで新たな歴史を紡ぐサンフレッチェが今から楽しみでもある。

25TH ANNIVERSARY ROCK BAND

 試合後は広島から山口の周南へ移動。周南RISING HALLにてロックバンド、ストレイテナーのツアー山口公演にお邪魔した。結成25周年を迎える今年、年齢的にも40代半ばに差し掛かり、中堅からベテランに差し掛かるぐらいのバンドだが、常に最新作がカッコいいと言える程にずっとカッコいいバンド。
 とはいえ今回のツアーは新譜が何もないツアー。過去の曲からレア曲までてんこ盛りの大満足セトリで、各公演大幅にセトリを入れ替えているらしく、複数行っても楽しめる。もちろん1公演だけでも楽しめるし、経験がもたらす余裕や安心感は流石というしかない。いつもテナーのライブはそうだが、安心感が半端ないのは紛れもない事実である。

元ブルガリア代表DFのレストラン

 ライブが終わって、徳山駅周辺に来たならばとブルガリア料理レストランのOCEMさんへ。ここは知っている人も居るかもしれないが、ジェフ千葉やサンフレッチェ広島、ファジアーノ岡山で活躍し、カマタマーレ讃岐のコーチも務めた元ブルガリア代表のイリヤン・ストヤノフ氏がプロデュースしているレストラン。
 レストランの他にパーティーとして貸切や飲み放題も用意されているのだが、今回はシンプルに料理を注文。ふわとろオムライスとブルガリア料理のキュフテ、飲み物はブルガリアヨーグルトのラッシーを注文。
 キョフテというのはブルガリア固有というよりは東欧〜中東の一帯で食べられるハンバーグのような肉料理。タネがハンバーグよりもしっかりしている印象で、子供から大人まで万人に好かれる味。ヨーグルトラッシーも飲むヨーグルト的な優しい味で意外と肉料理にも合う。サッカーファンはもちろんとして、全ての人に味わってほしいオススメのお店だと思う。

生まれ変わったヨドコウ桜スタジアム

 翌日は大阪に移動してヨドコウ桜スタジアムにてセレッソ大阪と柏レイソルの試合を観戦。
 キンチョウスタジアム時代に観戦に訪れたことはあるが、ヨドコウ桜スタジアムにリニューアルしてからは初めて。ピッチまでの距離が日本屈指と言われる通りに下段は臨場感を堪能出来そう。私は上段で俯瞰して見るのが好きだが、そういう人にも非常に見やすいスタジアム。規模的にも25,000人と小さ過ぎず、終了後の大渋滞に巻き込まれるような大型スタジアムでもなく、ふらっと休日に訪れるスタジアムとしてはうってつけのスタジアム。
 一方でアウェイ側は改修後も増席こそしているものの、ゴール裏からピッチまでの距離は遠いままであり屋根も無い。これは非常にガッカリであり、今からでも改修可能ならば改修して欲しいぐらい。通常の運用ならアウェイ席として割り当てられると思うが、先日の日本代表戦のようにアウェイ席とはならない場合も存在する。そのような場合も踏まえてスタジアム内に必要以上の格差を付けるべきではないと思う。
 ただし良い部分もあり、今回はバックスタンドで観戦したがキンチョウスタジアム時代はメインスタンドの旧年間シート相当の席であり、席のグレードが通常の他のスタジアムよりも豪華なのはお得感がある。

あとがき

 今回は自分の趣味の大きな根幹の1つであるスポーツ観戦とライブハウス巡りを中心とした旅行系のnoteを書いてみた。サッカースタジアムについては近年は広島もそうだが、来年は金沢と長崎でも新スタジアムが開業予定である。野球でも北海道のエスコンフィールド北海道が開業した。新たなスタシアムやライブハウスを巡る旅も楽しいのではないかと思う。

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