「黒狐リク」という存在について

今まで攻略系の記事を書いてましたが、
今回はロール面での自分語りになります。
興味が無い人にとっては興味が無い記事になりますので興味が無い人は興味が無い前提で読み進めて下さい。


・騒乱イバラシティ開始前

実はこの時はリクが参加する事はこれっぽっちも決まってませんでした。
ではどうしてこのリクで参加する事になったのか、経緯を説明します。

元々、「黒狐リク」は過去作「Celestial Call」で参加していたキャラです。
Celestial Call(通称:天呼)ではAP消費系のゲームで日記とかのシステムが無かったんですね。
それで天呼で何故リクが塔を登っていたのか、という説明ができてませんでした。

理由は「自分が成仏、もしくは消滅する事」です。
空に向かって登っていく形だったので、昇天みたいな感じで良いじゃんと思って設定したのを覚えています。
今考えると結構酷い話だ。
ただ、天呼のストーリーを追うと「塔のてっぺんに登れば願いが叶う」というシステム自体が嘘だった事がわかります。
そのお陰で「どうする……どうするよ……」みたいな感じになったのを覚えています。

そして天呼が終わり、設定だけが宙ぶらりんになった状態となりました。

時は流れて、騒乱イバラシティ。
相方の物沌さんとPTを組む事が決まり、その物沌さんが「イバラシティ陣営に居る狐キャラのクローンキャラで、荊街が終わる頃に死ぬ」という話を最初から聞いてました。
その狐キャラと対決する為だけにアンジニティ陣営になりましたからね。
いや今思うと本当に酷いなコレ。
その相方になる訳だから、そういったクローンキャラに似合うキャラにしたい。

そして、俺の持ちキャラの中で唯一の狐キャラだった黒狐リクに白羽の矢が立ちました。

幸い、天呼でも結末を描く事ができなかったキャラだったので、丁度良いかなと。


・騒乱イバラシティ開始から

そんな訳で、俺からしてみたら「主人公であるウル・ペクラがクローンであり、オリジナルを倒す話」と思ってたので、リクはあくまで傍観者の立ち位置に居なければいけないかなと。
その為、ウル君が思い悩んだ時も、闇堕ちしそうな時も、積極的に関わってはいけない。

そうなると困る事が一つありました。

そう、日記システムです。

天呼ではあれだけ待ち望んでたシステムなのに、肝心の書く事が思いついてなかったのです。
これは一大事。
しかも日記ってあんまり公にならないじゃないですか。ツイッターと違って拡散とかできないし。
だからどうしたもんかと思ったりしました。

とりあえず最初の日記は「九十九話の怪談を集めたので、ここで最後の一話を見付ける」という形にしてお茶を濁しました。

そうなんですよ。
リクの日記は、怪談なんです。

怪談という事は、見た人を恐怖させねばならない(使命感)


なので、当初は35回か36回更新の日記にこう書いて締め括るつもりでした。

「ほら、貴方が思い描いた通り、ウル・ペクラは死ぬ運命を辿りました。貴方が思い描いた道になってよかったですね、物沌さん?」

はい。
思いっきりメタ視点で、日記を読みそうな物沌さん狙い撃ちのものにしようと最初は思い描いてました。
他人事だと思ってた事が自分が指名されている物沌さんを想像して、これは怪談として成立するだろー!!と思ってガッツポーズ取ったのは覚えてます。

しかし、結果としてそうはなりませんでした。


・イバラシティ後半

ここでこちらにとって誤算が起きます。

ウルくんとオリジナルが和解し始めます。

あれれ~おかしいぞぉ~?
聞いてた話と違ってるなあ~?

でもまあ、これはこれでアリかなと。
こちらはメリーバッドエンドは比較的好物ですが意味の無いデッドエンドはあんまり好みじゃないので。

ただ、こちらの軌道修正は余儀なくされました。
じゃあ誰の為に百物語を創ってたのよ、というお話。

誰の為に、となると……自分の為に、という事しかできないですね。

じゃあ自分の為にどういう怪談になるのか。


そもそも百物語というのは、怪談会で百話語ると物の怪が現れる、というものでした。
つまり都合よく解釈したら「百話目が完成した時(36回更新)に怪異が現れればいい」という事です。

リクが別の怪異に変わる、というのも手かな……と思ったのが発端でした。


・リクの正体

怪異である事は明記してましたが、何の怪異かは35回更新時の日記まで明記してませんでした。

リクの正体は狐火です。
火の気のないところで提灯のような灯りがついたり消えたりする、比較的無害な怪異。
ただ、その正体は誰にもわからない。そういった謎の現象を狐火と呼んでたそうです。

その為、嘘を操ります。
見ていた人に幻覚を見せていたのかもしれないし、その場所を明るく見せていたのかもしれないし、その場所でリクが何かしていたのかもしれない。
そういった、虚実を作り出す能力です。

一見便利そうですが、嘘を嘘と見破られると一気に無力化されます。
特に近代の撮影機器にはとても弱いです。

リクの姿も、狐獣人のほうは偽物で、本体は尻尾にぶら下げてるカンテラの灯です。

装飾は全てカンテラにしてたんですが、作製していただいた方からは「カンテラ好きなのか?」みたいに言われた事があった気がします。
だって本体を護る鎧みたいなものですもん。そりゃこだわりますよ。

この事自体は天呼からずっと決めてました。
まあ、お披露目する機会は無かった訳ですが…………

そんな狐火のリクを別の怪異にするのなら、何が良いのか。
そう思った時に、スキルで以下のものが目に付いた訳です。

呪術40解析40:死神 【戦闘開始時】自:名前に「デス」を含む全スキルを強化

死神。

冥府における魂の管理者で、死に際の人間の魂を刈り取ると言われる存在。
ただ宗教によって在り方は変わるようで、死を司る神の扱いから魂の案内人のような扱いまで、非常に幅広い解釈が行われています。
その為、死神といっても千差万別で色々とあるんだなーと思いました。

なら、その魂の案内人としての怪異なら……

と、思ったのがきっかけです。


・エピローグ

そうなると、リクの願いは簡単です。

ウルくんの魂を転生させて、新しく出会う事。

あわよくばまた友達になりたい、といったところでしょうか。

ウルくんという物語に介入する事を拒み、傍観者を一貫した上で、リクの願望を叶える最高の形がこちらになります。

というのも、物沌さんからウルくんは最後に死ぬという話を聞いて。
その話を変える事ができないなら、終わった後を好きにさせて貰う。
それがこちらの狙いになります。
いくら親御さんでも、死んだ後の事を設定することはそうそうないでしょうからね。

結果として、「36時間後に死ぬ狐」「死にたくても死ぬ事ができない狐」のペアパーティとなりました。
対比になっていて結構美しい形になったと思うんですがどうでしょう。


とはいえ、これは物語が終わった後の話。
こういう話は、決めすぎると逆に興ざめしてしまうものです。

なので、想像の余地を残すような形で。
物沌さんがウルくんが転生した姿を作るならそれに合わせて、そこからどう広げるのかは物沌さんにお任せしようかと思います。
ウルくんの転生した姿がバウンティハンターでリクと殺し合う形でもこっちはバッチこいな状態です。


さてさて、こうして振り返ると設定が二転三転してますね。
想定外の出来事というのはとても難しく、面白いものだと思いました。

栗鼠ゲも大団円を迎えたという事で……
物沌さん、長い間お付き合いいただきありがとうございました。
ここを見るかは知りませんがこの場をお借りしてお礼の言葉を綴りたいと思います。

次の定期更新ではもうちょっとたくさんの人と触れ合いたいなーと思う、
コミュ障の夜色でした。


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