子持ち共働き妻の、1日24時間1440分
かつて、子持ちフルタイム共働きの、家事ワンオペ妻は、平日1日24時間x60分=1440分をどのように過ごしていたのか、いまさら振り返ってみた。
想定のケース:
夫は給与所得者、妻は専門職で1日6時間の時短勤務、未就学児1名、就学児1名、シッターさんを週3回、家政婦紹介所の人材を週2回、夕方3時間依頼(委託業務内容は、託児所・園・お稽古送迎・帰宅児童との留守番、食事の下ごしらえor買い物)。
朝5:20頃、 起床、自分の身支度
自分の寝床の整理、3分
歯を磨く、3分
洗濯を開始(分別、襟の手洗い、シミ抜き)、10分
髪を整える、5分
化粧をする、5分
着替える、5分
子供の弁当準備、15分
子供の弁当を詰める、包む、忘れないよう玄関に置く、5分
水筒を詰める、忘れないよう玄関に置く、5分
濡れた洗濯物を分類(乾燥機に入れる、手干し5点のみ)、6分
6:20頃、 起床後60分、家事に忙殺される
洗濯物を干す、9分
乾燥機を開始(手干し以外を仕分けてから)、3分
新聞を取り込む、2分
新聞を読む、10分
台所へ立ち上がる、1分
コーヒーor紅茶を淹れる、6分
コーヒーor紅茶を立ったまま飲む(夫は座るor就寝中)、6分
7:00頃、朝食の時間
冷蔵庫開けて朝食メニューを組み立てる、3分
飲料、皿、グラスをテーブルへ運ぶ、3分
朝食を作る(トースト、ハムエッグ、フルーツ; 所要時間は1人1食約4分)、買い出し、配膳、食事時間、食器下げ、皿洗い、含まず)、16分
配膳、食事時間、母は食べる時間ない、25分
食器下げ、皿洗い、6分
子供の歯を磨く、5分
起きない家族を再度起こす、3分
8:00頃、家事の進行に支障が出始める
起きない夫を再度起こす、1分
夫と子供の寝床の整理、5分
ラジオ体操を家族に促す、4分
朝10分の学びを子供にさせる(ひらがな・漢字練習、テスト準備)、14分
子供1を登校させる(荷物と予定の確認)、6分
8:30頃、起床後3時間経過、まだ家事やってる
ゴミ分別、3分
ゴミ出し、3分
ゴミ袋をゴミ箱にかける、3分
冷蔵庫を開けて食材確認、5分
夕食メニューを考える、7分
買い出しメモを作る、5分
シッターor家政婦さん宛てのメモ作成、3分
子供2の身支度、4分
9:00頃、出かける準備
歯を磨いて口紅を塗りなおす、2分
夕食用コメを計る、洗う、炊飯器を夕食時に合わせてセット、3分
飲料水の注文、3分
子供2を園に送る、15分
9:20頃, 駅までタクシー&出勤
自分の通勤時間、40分
10:00頃、始業(ワンオペ家事激務開始後4.5時間経過)
仕事をする(午後時短で2.5時間)、150分
12:30頃、昼食時間(雑用で全く休憩時間にならない↓)
園or習い事の連絡、10分
自分のランチを買いに行く&戻る、10分
習い事、園の衣装、文具購入、園バッグ外注手配など、5分
昼食or散歩、20分
個人宛メール、メッセージの確認、3分
個人宛メール、メッセージに答える、3分
家族、自分の手元現金引き出す、5分
家族、自分の美容院・医者予約、4分
(母乳が出ていた時期は、職場のトイレで母乳を絞って捨てるのに、40分を費やすハメに。時間がないので昼食は10分だった。)
13:30頃、午後の仕事
仕事をする(午後時短で3.5時間)、210分
17:00頃、帰宅の途へ
自分の通勤時間、40分
シッターさんに連絡、連絡事項をきく、5分
夕食のメニューの買い物して荷物を持って帰宅、15分
18:00頃、飛んで家に帰って調理、シッターさんと交代
途中、子供の文具を追加購入or薬の補充or医者・予防接種の予約など、9分
帰宅、郵便物を郵便受けから取り出す、1分
郵便物を開ける。郵便物の内容を確認。宅急便に扉まで呼び出されて対応する、5分
調理をする(一人当たり10分検討)。子供は宿題をする時間だが、やらない時も、 40分
18:55頃、家事佳境、
子供に食事させる。いれば夫も食べる、妻は立ち食い、30分
食器を下げる。妻が洗う。食器洗いは頼めば夫も行うが、普通はテレビの前に座っている、10分
19:35頃、家事の連続
水筒を洗う、翌日の麦茶を煮出して作る。麦茶の容器を洗う、10分
子供に入浴をさせる。夫(家にいなければ、飲み会、床屋、マッサージ、ジムのいずれかに行ってる)在宅なら、伝えればこの入浴を担う時もあるかも、15分
20:00頃、就寝準備、その1(子供)
子供の就寝準備。絵本を読み聞かせる、20分
自分のシャワー時間。上記で子供が素直に就寝することが前提、20分
翌日の準備(朝食、子供の弁当、学校に来て行く服の準備、学校のプリントに目を通して忘れ物がないか確認。)、20分
21:00頃、就寝準備、その2(妻自身)
歯を磨く、髪をとかす、髪を乾かす、10分
顔のパックをする(できないことが多い)、10分
本を読む(体力が残っていれば)、20分
自分の時間(テレビを20分程度)、20分
セックス(時間気力体力精力とも残ってない)、0分
衣類を取り込む、衣類をたたむ、衣類をしまう、20分
22:20頃、就寝
睡眠、420分
以上、excelからのコピーエラーがない限り、”分”を足すと約1440分。項目数にして、約80項目。季節の年中行事約60項目は除く。
---上記をリスト化したきっかけ---
「子なし既婚男性」友人が、ある飲み会の席にいた。note筆者が、「私、仕事は時短で年間1400時間くらいに抑えているけど、それ以外に例えば年間600時間くらいを調理に使っている。明日も家族の世話があって朝5時半起きだから先に帰る」と言ったら、彼が言い放った。
「母親が(年間)600時間も料理しているわけがない」。
「バカかお前」と、一瞬耳を疑った。お前、一流大学出たインテリボーイじゃなかったっけ?脳力が加齢で低下しちゃったのかな?
1人一食15分、毎日8食、年間300日調理(昼食は外食、週末妻は調理せず夫の調理か外食等でしのぐとして)したら年間600時間、というのは計算違いではない。経験している当事者が言っている言葉に対する、あの「即否定」発言は何だ?
じゃあ記念に、「妻」という人種の多忙をリスト化しとくわ。これで疑う理由もないだろ、というのがきっかけ。
決して(妻の多忙に気付かず、または家事育児から逃れるために飲み会や寄り道する)フラリーマン夫への当て付けが目的で記したリストでは、ない。