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カナダでTinderを使ってみた話

皆さんはTinderってご存知ですか?Tinderとはいわゆる出会い系アプリです。最近自分の周りで使っている人を多く見かけますが実際に会ってみたという人は少ないと思います。

今回はカナダに留学した時にTinderで得たエピソードを紹介したいと思います。

1. 一人目

今から2年前の冬に初めての海外デビューをしました。渡航先はカナダのアルバータ州で、冬は鼻毛が凍るほど寒いです。

数ヶ月後、カナダでの生活も慣れて英会話も苦しくなくなった時、当時19歳という遊び盛りだったので暇つぶしのために現地人とデートしてみようと考えました。そこで利用したのがTinder。

スワイプを何度繰り返してもそこには大量のイケメン。迷いなく右スワイプ。マッチ。という作業を繰り返し、チャットを重ねていくうちに数人の男性と仲良くなりました。その中の一人と会う約束をしました。

実際会うとなると心臓の動悸が止まらなくなり、急に不安が押し寄せてきました。

英語の練習にもなるし、ちょろいちょろいと不安要素を押しつぶして会いに行きました。

待ち合わせ場所はお寿司食べ放題の日本食レストラン。

恐る恐る入店。

そこには写真で見た通りのイケメンが待っていました。お寿司を注文して自己紹介をして、そこから色々と話を広げて行きました。しかし英語に自信はあったものの緊張してぎこちなかったのと、彼の英語に若干の癖があったので聞き取りずらかったです。

ここまでは英語に若干の難がありましたがデートの流れ的には順調でした。

しかし私がカニカマロールを注文した時点で状況が一変。

大量のカニカマロールが到着。ここのレストランは紙に書いて注文する方式だったのですが、カニカマロールを含むロール系は注文1に対し、6つ頼むことを意味します。私はその注意書きを読んでおらず、6と紙に書いたので結果的に36個テーブルに運ばれてきました・・・写真はその一部です。

また、カニカマロールに加えてもちろん他のお寿司も頼んでいたのでテーブルは寿司の山に。

テーブルにある寿司全部撮っておけばよかったと後悔しています。この寿司たちが運ばれてくる前に彼も私もすでにお腹いっぱいになっていたので全て食べきるのがルールでしたが食べきれるはずもなく$10余分に払ってレストランを後にしました・・・

レストランのオーナーもこんなに頼んでおいて食べられなかったので少しキレ気味でした。代金を払ったのも彼で本当に申し訳ない思いをしました・・・

モヤモヤした思いが残ったまま、車で公園に向かいました。そこには大きな湖と日本庭園があり、散歩するのに最適な場所でした。軽くお話しをしながら湖の周りを歩き、何もする事がなくなった時、彼が「どこへ行きたい?」と問いました。

私は何も思い浮かばなかったので少し考え込んでいました。しばらくした沈黙の後結局何も思い浮かばなかったので「モールに行こう」と提案しました。彼は「Ok」と言って車を動かしました。

私は寿司のことが頭から離れずその気まずさでずっと黙り込んでいました。すると彼が「君何も喋らないね」と呆れられてしまいました。笑

モールにつき、少し買い物をしてまた彼が「どこへ行きたい?」と問いました。

私はこれ以上デートを続けるのは無理だと判断し、「Home... I guess?」と言いました。

それから彼は私の家まで送ってくれました。別れ際、そのまま「Bye」と言って別れるのも変なのでもう会うことはないとわかっていましたが「楽しかった〜ありがとう。また会えるといいね。」と日本でよく使う本音と建前を外国で使うとは思っていませんでした。

チャットでも感謝のメールを送りました。もちろんそれから私たちが会うことは一度もありませんでした・・・

このデートが最悪だったのは全て自分のせいですね・・・反省しています。ただ、見知らぬ現地人と実際にTinderを介して会うことには成功しました。


2. 二人目

二人目は一人目と比べるとわりと平和かなと思います。

天然パーマが特徴的で少し肉付きがいいカナダ人。Tinderの彼のプロフィール欄で私が通う大学に通っていることが判明し、チャットを一週間くらいしてから会うことに。

待ち合わせ場所はダウンタウンのカフェ。そこには思ったよりも小柄な男性が座っていました。料理を注文して自己紹介といういつもの流れ。

その時注文したのがこちら。ボリューム満点のハンバーグと色とりどりの野菜というバランスの取れたメニュー。↓

何を話したのか細かいところまでは忘れてしまいましたが、彼は私の家からすぐ近くのTim Hortons(カナダのスタバ的存在)で働いていることと彼がオタク気質であることが判明。

私は沈黙を気にしないタイプですが、彼は沈黙が嫌だったみたいで一つのトピックが終わるとベラベラと違う話題を話し続けるタイプでした。

食べ終わった後、特にすることもなかったので私たちはすぐに解散し、また会う約束をしました。

ある日の早朝、バスで学校に向かう時に彼らしき人がバス停に向かってこちらまで歩いてくるのが見えました。

「Oh my god〜 What a coincidence!」といった感じで話かけ、彼もびっくりした様子でした。

彼も学校方面に向かうということだったので一緒にバスに乗ることにしました。

私たちは別の席に座っていました。私は席が進行方向に向いている席。彼は通路を挟んで進行方向から90度に設置してある(窓と向かい合わせ)席に座っていました。

そうすると、少し距離はあっても私が前を向いていると視界に必ず彼の姿が見えるようになります。

何か視線を感じたので彼の方に視線を向けると彼がじっとこちらを見ていました。少し怖かったのですが彼の降りるストップにすぐついたのであまり気にはしていませんでした。

それから数日後、チャットを通して色々話をしていくうちに「君は僕が見た中で一番可愛い女の子だよ」といったような発言を繰り返すようになりました。私は普通に嬉しかったので気にも留めていませんでした。

それからまた数日後、再び会う約束をし、今度は彼の家でネットフリックスをみようということになりました。そうです、いわゆる「Netflix and Chill」ってやつです。

彼はシェアハウスに住んでおり、部屋にはベッドと机しかありませんでした。

彼のベッドをソファがわりにし、彼のパソコンでネットフリックスを見始めました。

今に比べると自信満々だったにもかかわらず当時の英語力はカスすぎたのでその映画が何いってるのかさっぱりわかりませんでした。コメディだったのですがその面白さを見出せませんでした。その上、彼はその映画で私が笑っているかどうか横目で確認してきたので作り笑いをして理解できている風を装ってました。

映画の途中で何度か彼の足が私の太ももまで触れそうな距離まで少しずつ近づいてくるのを感じました。

そこで映画が終わるとなんとなく体が疲れたので伸びをしてベッドに深くもたれかけようとした瞬間彼も同じようにもたれかけました。

「あ。こいつ・・・」

確信犯だとやっと理解できたので急用があるといってその場を後にしました。

その後のメールで彼が体目的であったことを自ら明かしました。悪い人ではなかったのでよかったですがそれ以降彼と会うことはなく私は日本に帰国しました。


このカナダでの経験を通して出会い系アプリとは実際どういうものなのかということを体現化できたと思います。加えて自分の英語力を鍛えること、レベルを知ることができました。

Tinderには8割のユーザーが体目的と言われています。自分がそれを求めていないのならハッキリ相手に伝えることが重要です。中には真剣な出会い、真剣な友達探しをしている人もいます。この人は本当に会って大丈夫なのかどうかの判断をチャットやSNSを通して下調べをすることが大切です。

出会い系アプリを使う時はきちんとマナーを守って正しい使い方を心がけましょう。





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