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8インチタブレットが復権(したら嬉しいな)

先日もアップルのイベントの話を書きましたが、その中でも注目されたのがiPad miniでした。毎年出てくるiPhoneは1年前のものと比べてそんなに大きく変わりませんが、流石にminiは間が開いているのでかなり変わっています。

そんなiPad miniの仕様の話は詳しいところに任せて、この機会に8インチ級タブレットが復権して欲しいな、という話です。

昔はそこそこあった8インチタブレット

今でもなくなったわけではないですが、iPad mini以外にも各社から色々8インチ前後のタブレットが出ていました。ただ、スマホの画面が大きくなってきたためか、タブレットといえば10インチ以上という流れが出来てしまったように感じます。

それもあってかiPadは色々製品が出てきますが、miniは長らく新製品が出ませんでした。

個人的な話をすると、Nexus7をはじめとして、長らくスマホ、8インチタブレット、10インチタブレットの3台体制を続けています。それぞれ用途は分かれています。

・スマホ:普通に電話、ゲーム、ブラウジングなど。
・8インチタブレット:移動中、移動先でのスマホより大きい画面を活かしたブラウジング、ゲーム。宅内でもマンガ、文庫の閲覧
・10インチタブレット:宅内で雑誌見たり、大きな画面でブラウジングしたい場合

ないと困るわけではないですが、長らくこの体制を続けています。過去にはSONYのXPERIA tabletと同compactを買ったり、SONYが撤退してからはHUAWEIの10インチと8インチを買ったりと、常に三位一体でした。

8インチタブレットのここが便利

自分の使い分けは書きましたが、実際どこが便利なのか。

今のスマホは大きいものはかなり大きくなりましたので、WWWブラウンジングもそれなりに快適です。でも、今のスマホは縦長なんですよね。確かに見渡せる範囲が縦方向には長いのですが、横方向は狭いです。コミック等は縦が長くても上下に余白ができるだけで幅が不足しがちなので、幅が広目のタブレットの方がスマホより見やすいです。

また、電車で立っている時などは8インチでもタブレットは邪魔(というかスマホすら邪魔なので、混雑時は自分はただボケッとしてます)ですが、座ってしまえば大きな画面のタブレットの方が良いです。ただ、10インチとかになると流石に邪魔です。そこも8インチがちょうど良い感じです。
まあ、昔電車内で15インチMacBookを使っている人を見かけてちょっとどうかと思ったのですが。

そういう意味で8インチクラスを縦持ちして使った時のサイズ感がジャストフィットというケースが自分には結構ありました。老眼にはスマホの画面はつらくなってきますしね。

今回のアップルイベントでもパイロットや医療従事者がさっと出して情報を確認したりしていましたが、スマホサイズでは閲覧性が低いし、10インチクラスでは邪魔だしと、8インチクラスはちょうど良い感じをうまく表現していたかと思います。実際にANAが10年近く前にパイロットや客室乗務員にタブレットを配っています。ただ、miniではなくて10インチのiPadですけど。

さらに、物理的に2つに分かれていることがメリットにもなります。例えば、スマホは電話でもあるし、定期券とか切符でもあり、決済手段でもあるので、電池切れは困ります。ブラウズとかゲームとか本・雑誌のリーダをタブレットに分ければ、そちらは電池を使い尽くしてしまっても問題ありません。

不遇の8インチタブの復権なるか?

そんなわけで、アップルからも長年放置気味だったminiですが、今回のイベントでは急に注目株になりました。

今回のイベントはまずアップルテレビが紹介され、次が無印iPadでした。ああ、噂のminiの登場はないのかな、というところでminiが登場。
チップもiPhone13と同じA15です。しかもGPUがProモデルと同じ5コア版です。無印iPadはA13ですから、力の入れようが分かるかと思います。もちろん、筐体デザインも一新され、Airの小型版みたいになりました。Airは去年発売なのでA14ですが、miniはそれを流用ではなくてA15搭載と一種の下剋上です。

とあるアップルファンのYouTubeライブに参加しながらイベントを見ていましたが、そこでもminiに随分と力が入っている!と話題になりました。

それというのも世界的には小型端末というのはあまり人気がありません。昨年のiPhone12も一回り小型のminiが出ましたが、いまいち不人気と報じられており、13シリーズでは出ないのではないかと一時言われていたほどです。
タブレットでも同じことで、10インチがあるのになんで8インチが必要なのか?と言われ続けてきました。8インチの位置付けは小柄なアジア人種向けとか、貧者のタブレットとか言われて不遇な扱いを受け続けてきました。

そんな8インチタブが急に今回のアップルイベントでは破格の扱いで取り上げられました。

8インチタブレット復権のシナリオ

これはスマホの行き詰まり感が関係しているのではないかと、個人的には思っています。

今回のiPhone13についても、11や12のユーザからはあまり変わらないから要らないという声も上がっています。また、今朝の情報番組でも狙ったかのように中古スマホの話題を取り上げていました。液晶やストレージの劣化があるのでスマホの中古はあまり使いたくないのですが、ほぼ使われていない新古品ならその心配も小さいでしょう。

段々と巨大化してきたスマホですが、これ以上の大型化はスマホとしては難しいかと思います。iPhoneのPro Maxとか冗談みたいな大きさです。性能は頭打ち、サイズもスマホとしてはそろそろ限界。そこで出てきたのが折りたたみ端末です。閉じればスマホサイズ、開けば7〜8インチタブレットサイズ、といいとこ取りをしています。
ただ、お高い。その仕組み上、どうしても耐久性に難があるし、ものによっては折りたたみの画面とは別にスマホ用の画面もついていたりして、高価になりがちです。そんなことなら、最初からスマホと8インチタブレットを買った方が安いです。その方がバッテリの心配をしなくても良いということは上にも書きました。
荷物が少なくなる方が良くてそこにお金を出せるか、それとも分けてしまうか。自分は分けた方が良いと考えています。

iPhoneのminiが失敗ではないかと言われている中、旧版の中身をちょっと変えただけではない、ほぼ新設計のiPad miniを出してきたということは、アップルとして何かそこに狙うべき意味を見出したのかと思います。
それが当たるか外れるかはわかりませんが、長らく8インチタブを愛用してきた身としては、是非とも復権の狼煙になって欲しいものです。

拙い記事でございますが、サポートしてもよいよという方はよろしくお願いします。著者のやる気アップにつながります。