デジタル云々以前に情報共有を
今日のNHKニュースで全国各地で起きたミス事例を埼玉県戸田市が集めて、市内の医療機関にメールで連絡しているそうです。
これ、国のレベルでやるべきことじゃないでしょうか。それとも、報道されてないだけ?
デジタル化がどうのと言われてますが、そこが目的ではないので、基本の情報共有をしっかりしてもらいたいものです。
失敗の共有が大事
自分が見たのはテレビのニュースでしたが、WEBでも記事になっています。
戸田市はこの事例集をワクチン接種に協力している医療機関にメールで配信するとともに、今後、国や県などからの情報も収集して内容を更新していくということです。
こういうことを個別にやらせていてはダメですね。中央である程度まとめて処理すれば一人で済むとして、それを100の自治体が個別にやったら百人かかりですから。
もちろん、成功例、成功体験の共有も大事なのですが、失敗事例の共有も大切です。前職の会社でもどちらも合わせて会社として管理して各従業員に周知していくことになっていますし、それ専門の人たちがいたのですが、形骸化してましたね。結構な人数がいるはずなんですが、Webに掲載しておしまいで、あとは自分たちで勝手に見なさいなんて感じだったので、誰も見てませんでしたね。各プロジェクトに負担を強いる割に、それで終わってるのだから。
成功体験も共有して活用できるものもあるのは確かですが、割と事情が異なる部分があるので横展開できなかったりするのですよね。その一方で失敗事例は、結構共通的にこれだとダメだよね、という部分が割とあります。
今回は特定分野に絞った話なので、横展開しやすそうです。
ともすれば失敗すると責任がどうのといった話になりがちですが、重要なのはそこではなくて、どうやって再発を防ぐかです。そのためには、失敗の表面的なところだけではなくて、深い部分まで掘り下げた上でそれを共有する必要があります。
デジタル庁とかDXとか言ってますが
この秋に突貫でデジタル庁ができるのでしたか。民間ではDXなんて言葉が持て囃されてますが、もはや、バズワードですね。
まあ、それはそれで有意義なので勧めて貰えば良いのですが、ここで気になるのが、またぞろ目的と手段を混同してないかということ。デジタル庁、デジタル化、DXとかはあくまで手段であって目的ではないはずです。
ですが、それらが目的となってしまい、設立したり導入したりした時点で目的を達した気になって形骸化し、真にやりたかった目的が達せらないことが多いです。
デジタル庁発足まで政権が保つかわかりませんが、せっかく作るのであれば、それを活用して真の目的を達成して欲しいものです。
拙い記事でございますが、サポートしてもよいよという方はよろしくお願いします。著者のやる気アップにつながります。