見出し画像

スマホは日本の発明?

NHKの討論番組で自民党の甘利幹事長の発言にそういうものがあったとか。え?なんで?とネットが騒然となったというのを、週末になって知りました。あれ、結局あまり騒然とはなってないのか?

そんなわけで、スマホの歴史をたどってみました。

発言だけで根拠が不明なので事実ベースで

デイリースポーツの記事を引用すると以下とのこと。

自身のスマートフォンを手に「ここにある世界を席巻しているスマホも、3Dプリンターも量子コンピュータも全部、日本の発明です」と発言した。続けて「技術では勝っているのに、ビジネスで負けている。これを技術で勝っているからビジネスでも勝つようにする」と日本の成長戦略を語った。

要は技術力はあるがビジネスでうまくいかないので、そこを頑張って成長戦略とするという話。それ自体はまあ良いかと思います。が、スマホって日本の発明?

寡聞にしてそんなことは聞いたことがないので、困った時のWikipedia。

現在では一般に、折り畳み式を含む従来型の携帯電話(フィーチャー・フォン)等と区別されて使用される。1996年のノキアによる電話機能付きPDA端末の発売から始まり、2007年のiPhone発売および2008年のAndroid端末発売以降に世界的に広く普及したが、近年は市場成熟などにより普及スピードは低下している。

源流を遡ると1992年のAppleによるNewtonとか、1994年のIBM Simonに遡ります。Newtonは当時結構話題になりました。今でいうガジェットオタクの間でですけど。その後、1996年にPalm Pilotが発売され、PDAブームが始まります。自分もPalmやSONYがライセンスしたCLIEを持っていました。そして、一般的には2007年のiPhoneがスマホのルーツという考えの方が多いかと思います。ここまで、日本の要素はありませんね。

強いて挙げると、1999年のiモードでしょうか。ガラケーではありますが、スマホの要素のほとんどは備えていたようにも思うので、これをもって日本人の発明との主張かもしれません。ただ、電話にはならないもののPDAはその前からあるので、どこまでをスマホやその源流と捉えるかの解釈の問題になるかもしれません。

もっと前に電子手帳があった

とりあえずiモードをおいておくと、PDA以前に日本には電子手帳というものがありました。もちろん、電話機能はないです。これが1983年。そして、1993年のザウルスにつながります。

PDAとは名乗っていませんがその原型には当たるので、PDAがスマホのルーツとするなら、電子手帳はさらにそのルーツ。そうするとスマホのルーツは電子手帳であり日本発の製品だという主張もありかもしれません。

結局、根拠が不明なので推測しかできませんが、スマホの原型的なものが日本から生まれたという主張は全く根拠がないとも言えないかなーくらいのゆるい結論になりました。

拙い記事でございますが、サポートしてもよいよという方はよろしくお願いします。著者のやる気アップにつながります。