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悔いなく生きる
昨年と今年は、私の祖母、妻の祖父母が短い間隔で亡くなってしまい寂しくなった。
今年の盆は初盆で忙しい。
3人とも平均寿命以上は生きられた。義祖母は長年入院していたのだが、祖父が亡くなると後を追うように亡くなってしまった。
物静かな義祖母だったが、一度だけ妻を鬼のように叱りつけたことがあるという。それは、妻が義祖父のことを馬鹿にするようなことを口にしたときとのこと。
妻はその時、おばあさんはおじいさんのことを敬い愛しているんだと強く感じたという。それだけ、仲睦まじい夫婦だった。
私の祖母の晩年は、少し痴呆があったためだろうが怒りっぽく、残念ながら家族と仲良く過ごすという感じではなかった。よくケンカをした。
ただ、入院して家族と少し距離ができてからは、お互いが落ち着いていて、最期は穏やかに過ごしていたのではないかと思う。
祖父はもう何年も前に亡くなっているのだが、祖母は「おじいちゃんが生きとったときは大変なこともあったけど、よかったわぁ。」とよく言っていた。
私の記憶では、祖父母はよく口喧嘩していたように思うのだが、年を取るいい思い出だけが残されていくらしい。それはそれで、幸せなことだ。
3人とも、納棺前の顔はすごく穏やかだった。
私も40代になり、ちょうど人生の半分過ぎくらいになった。
何年か前から「悔いなく生きる」ということが、自分の中ではテーマになっている。
そんな綺麗ごとを言ってもと思われるかもしれないが、今、現時点では明日、旅立つことになったとしても悔いはない。
生活面では、まだ子供たちは小学生と年長で小さいけれど、でも、自分の子供に会うことができた。それに、なんとか私のことを少しは覚えていてくれそうな年齢になった。欲を言えば、成人式や結婚式に立ち会いたいけれど、まぁ、一応、現時点でも悔いはない。
あと、金銭面では、生命保険や遺族年金でなんとか大学生くらいまでは生活には困らないかなぁとは思っているので、こちらもそんなに心配していない。
仕事面では、独立して3年目。やりたい仕事ができ始めた。じゃあ、悔いが残るだろ?となるかもしれないが、まぁ、1つ1つの仕事を楽しみながらできているので、気がかりではあるが悔いはない。
鳥取ではあまり需要がなさそうなIoT関連の仕事も、ブログで発信したり、会った人にIoTやりたいんです!って言って回ったりしているうちに、少しずつ受注できるようになってきた。
まだ、正式受注はできていないが、少し規模の大きいプロジェクトにも参加できるかもしれない。(ちょっと身の丈以上かもしれないけれど、がんばりたいプロジェクト)
もし、受注できればパートさんとかをお願いしないと手が回らないかもしれない。と、捕らぬ狸の・・・で、ひとりでワクワクしている。
先日、地元新聞に会社というか私の記事を掲載していただいた。意外に世の中の人たちは新聞を読んでいるらしく(私が読まなさすぎ?)、以前、仕事上のお付き合いがあった方などから「見ましたよ」とご連絡いただいた。
変わったところでは、就職したいんですが?という問い合わせまでいただいた。ありがたい申し出なのですが、そこまで会社に体力がないもので。。。
その中でも驚いたのが、中学の担任の先生からご連絡をいただいた。先生は来年定年退職されるご予定で、その後やりたいことがあり、それに使うパソコンを選んでもらえないかとのご依頼だった。
普段は個人向けパソコンはあまり販売していないけれど、せっかくご依頼いただいたので対応させていただいている。そのために、最近数回お会いしたのだが、こんなことを言われた。
「人生でいつが一番楽しい?学生の頃か?今か?」
こんな事を直球で聞かれることはあまりないだろう。でも、私は迷うことはなかった。
「今です!起業して楽しくなかったら起業した意味がないですもんねぇ。」
今のところ、悔いなく生きられているみたいだ。