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#8 帰りにうどん食べてくわ
100日後、30歳になる小川 #8
今日は、帰りにラーメンを食べてきた。
明日が待ってるもん。
仕事からの帰り路、今日は何を書こうかと考えていた。
昨日、一昨日とアイドルに想いを馳せたから今日は箸休め。そんなことを思いながら、1日を思い出してみる。
ウェンディーズ食べたな。美味しかったな。
コンビニの店頭で淹れるカフェラテを購入しようとしたら「アイスコーヒーしかできません、大丈夫ですか?」と言われて、ちょっと脳みそが疲れていたので反射的に無邪気な「なんでですか?」を言ってしまったな。
いつもだったら、ああ清掃中か、みたいに思うのだけど、今日はなんだか違った。すごく無邪気なクレーマーになりかけた。危ない危ない。本当にただ単純に「え...?なんで...?カフェラテ飲みたかったのに🥺」って気持ちが前面に出てしまったんだと思う。店員さん、笑って返事してくれてよかった。
トッポ食べたな。美味しかったな。
バナナ食べたな。美味しかったな。
ラーメン食べたな。美味しかったな。
僕帰り道にラーメン食べたな。
ちょっと元気出たもんな。
明日も頑張るか。
え?
あ。これ、「帰りにうどん食べてくわ」
じゃん。そう思った。
ハロープロジェクト!
伝説のアイドル°C-uteの曲
「Danceでバコーン!」
どう考えてもトンチキそうな曲。
ダンスして、バコーンだなんて。
思い切りの良すぎるタイトル。
でも、そんな単純に語れる曲ではないのだ。
サビの最後にこんな歌詞がある。
帰りにうどん食べてくわ
明日が待ってるもん!
いや、良すぎるやろ。
何か嫌なことがあった日。
辛いことが続く日々。
ちょっと足取りが重い帰り道。
そんな中でも都会のビジョン光り輝き、
賑やかなダンスミュージックが流れている。
気づいたら、脳内で踊る私。
踊ってたらなんだかお腹が空いてきた。
何か食べて帰ろう。
1人で入ったチェーン店。
まばらな店内。
あ、この店うどんもあるんだ。
こんな時間だし、あっさりうどんでも食べよう。
うどんを待ちながら、店内の有線に耳を傾ける。
私が昔好きだった曲だ。
そういえば、元カレとよくこの店に来たっけ。
あいつは、いつもうどんだったな。
こんなにメニューがあるのに、いつもうどん。
うどんばっかで飽きないの?って聞いたら
俺はこれがいいの。
そう言ってたな。
うどんがきた。
湯気でメガネが曇る。
そういえば、最近ずっとメガネだな。
昔は絶対にコンタクトだったのに。
そんなことを考えながらうどんを啜る。
美味しい。温かい。
あっという間にうどんがなくなった。
すこしぼーっとしてから店を出る。
明日も仕事か。
駅に向かう足取りがすこし軽くなった。
明日はコンタクトにしようかな。
この歌詞だけで、このくらいの妄想ができちゃうわ!
最高すぎない?行間がびっしりすぎるわ。
ラーメンじゃなくて、うどんってのがまたいいよね。
お腹はすいたけど、カロリーも気になるし。
みたいな女子感が詰まってる。
つんく♂さんはすげえ。
つくづくそう思う。
箸休めのつもりだったのに、結局アイドルに想いを馳せてしまった。
今日はこの辺で。