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DAWの音の流れ道:トラックの使い方と種類【DTM超初心者向け解説】

DTMはじめたばかりの時、DAW用意して、さあ曲つくるぞ!ってなってからが意外と長いんですよね笑
やれ音がでないとか、どうしたらピアノの音鳴るの?とかとか・・・
そんなわけで自分が初心者のときにわからなかったことを初心者向けにフォローするシリーズ。今回はトラックにフォーカスして、音の通り道を理解すると、色々とやりたいことができたなという経験をまとめてみます!

その他の記事はここにまとめてマス

自分はCUBASEユーザーなのでCUBASEを参考に説明していますが、基本的な考え方自体はどのDAWでも同じなので(たまに呼称が違ったりしますが、、)それぞれのDAWのガイドや記事を参照してみてください!
割と別のDAWの呼び方+DAWの名前で検索してもたどり着けます!
(そもそも「トラック」がcubaseの呼び方かもですね。。)

困ったらスリフリ(回しものじゃないよ


基本編

そもそもトラックって何よ

DAW用意して、オーディオインターフェースつないで、マイクとヘッドフォンつないだ!さあどうしたらいい!?
そこで必要になってくるのがトラックですね!極論
例えばカラオケ音源をDAWにドラッグアンドドロップしたら、カラオケ音源が入ると思うんですが、このカラオケが入っているのは「オーディオトラック」というトラックに入っているわけです。
曲をパートごとに作っていくとなると、その分だけトラックを作成しないといけないわけですね。

こんな感じでトラックの中に音が入っているわけです

じゃあどうやって音鳴らすの?

普通にいくと、おおまかに2通りあって、MIDIを使うかオーディオを使うかになると思います。
言い換えると、音符を打ち込んでピアノとか、シンセとかの音を鳴らしたいときと、マイクで歌ったり、ギターをつないで実際に弾いたりするかで別のトラックを用意する必要があるんですよね。

ここでややこしいのがMDIトラックの存在なんですよね・・・自分はこれで一生音が出ないかと思いました泣

こんな感じでトラックを通してスピーカーに音が流れていきます。

打ち込みをするにはインストゥルメントトラック(ピアノとか音源が入っているトラック)にノートを打てばよくて、MIDIトラックに作る必要はなかったんですねw
インスト音源は基本的にトラックを作成すると自動で入出力が割り当てられるので、困るまではそれで大丈夫です!
あっ一応、インターフェースにマイクとギターでCH1・CH2などある場合は接続先を合わせてくださいね!
ちなみにMIDIトラックはマルチ音源(CUBASE付属のHALion Sonicとか)につなぐ場合にいちいちインストゥルメントトラックをつながなくても複数の音色(ピアノパート・ストリングスパートみたいな)を鳴らせてよかったりします。

ちょっとした罠

トラックを作るときにも設定があって、特にステレオ・モノラルとかは間違えてると片側からしか音でないとかになったりするので適切に選んであげてください!
あとはなんかの拍子で入出力外れちゃったりして作成してしまうこともあるかもなので(midi入力外れてて鍵盤弾いても反応しないとか、ギターじゃなくてマイクになってるとかとか)わからなかったらとりあえずトラックを作り直してみるのも手ですよ。

トラックの種類

CUBASEの画面

さてここでトラックの種類をみてみますか・・・
これが混乱するんですよね。
ただ、音が通るやつは基本これだけです。もっというと音出すのには上の3つだけですね

超ざっくりとした説明をすると青枠の中から、

  • オーディオ・・・録音した音が波形として出てくるやつ

  • インストゥルメント・・・プラグインなどの「音源」を使うやつ

  • サンプラー・・・ファクトリープリセットの効果音や、切り出した音を素材にしてMIDIで鳴らせるトラック

  • グループ・・・鳴らした音源や複数のトラックに分かれたパートをまとめられるやつ、BUSとも

  • エフェクト・・・その名の通りエフェクトとかをかけるのに使える、でもグループと同じように使えもする、センドチャンネルって言ったりもするのかな?

それ以外だとMIDIがMIDIノートだけ書き込んで音源につなげられるトラックで、簡単な使い方だとドラム音源につなげてキックはキックで分けて見やすくするとかもできますね。
フォルダーはその名の通りトラックを画面上でだけまとめるもので、単純に並びとか整理するのに使えますがフェーダー画面とかは変わらないです。
その他はDAWによってあったりなかったりだとおもうので割愛します。

サンプラーはDAWによってはプラグインみたいな形になっていたりするので、大別すると音が出るトラックというのはオーディオか、(midiをつかった)音源のトラックか、ということが初めに知っておきたいポイントです。

例えばHALionSonicでピアノ音源使いたいときは、インストゥルメントトラックを作成してHALionSonicを選んでから、トラックができた後HALionSonicを開いて好みのピアノを作成するって流れになると思います。
逆にピアノ専用のプラグイン音源を買ったら、ピアノしかならないのでその音源を選んでインストゥルメントトラックを作成してあげればオッケーなんですね。

応用編

どんなことできる?

というわけですこし飛躍しますが主なトラックを使うとどうなるのかの図です
めちゃくちゃざっくりですが、考え方の例にはいいかなと

概念図のコーナーです
トラックが増えているので各箇所でプラグインが挿せます

グループトラック(busトラック)は文字通りパート増やした後に便利で、トラックをつくってまとめることで、パートごとにまとめてプラグインかけたりとかができるんですね。
シンプルにギターが右と左あって、左右のバランスとったけど全体で調整したい、みたいなときにまとめてあるとギターだけ音量変えたりとか、便利なので覚えておいて損ないです。
その他にもエフェクトトラックは複数のパートで同じリバーブかけたいときとかつっこめますし、細かい話だとセンドボリューム(各チャンネルのエフェクトトラックに送る音量)にもオートメーション書けたりするのでサビ終わりだけボーカルのリバーブ深くして、でもコーラスはそのまま同じリバーブでみたいなこともできますね。
あと同じプラグインで同じ設定なら1つだけ立ち上げる方が処理が軽いのでPCにやさしいです。

極論、音源でなん十トラックあっても根性で調整していけばいい感じにまとまるかもしれないですが、作ってく中で効率化だったり、個別に/まとめて調整したいとかがでてきてトラックが増えていくほうが楽になることもあるんですよね。

実際に使ってる画面とか

これは制作というかMIXですが、(バンド系多くていい感じにトラックつかって音源レイヤーしてるプロジェクトぱっと無かった、、、)MIX以外のエフェクト的なリバーブのかけ方とか、フィルターとか、サイドチェインコンプとかそういった諸々使うときにしってると捗りますよ!

ギタートラックの参考図です。

このへんのつなげ方はやりたいことや自分のやりやすさで、曲によっても違うので試行錯誤ですね

例えばドラムセットは自分は音源から楽器ごとにスネアとかハイハットとかを出してるんですが、ドラムセットのバランス良い感じになったあとにドラム全体下げようとなったらまとめてあるグループトラックないと、また個別に下げながらバランスとらないといけなくて発狂してしまうかもしれません・・

さいごに

バンド系ではそこまで頻出ではないかもですが、EDMとかハウスとかやる時にキックにあわせてコンプかかるみたいな(これがサイドチェインとかいうやつです)センドチャンネルつかえば信号おくるのに作業しやすかったりとかありますね。(わからなくて音量ゼロの虚無のキックだけ音源トラックとかつくったことあります笑)
ジャンルによって必要な知識は違うと思いますが、音が通っていくルートを把握してるとプラグインなどのエフェクトつかった音作りとか、演出がめちゃくちゃスムーズにできるので損はないですよ!
実際のやり方は「EDM シュワワァ」とかで検索しても大体たどり着ける(?)のでDAWの知識を用意しておきましょう・・・w

ジャンルによってはトラックあまり気にしなくても曲自体は書けると思いますが、、それこそ弾き語り録るだけとか
いずれ自分で曲を仕上げようとか、MIXは依頼するにしても音作りの中でプラグインなどの効果を使っていこうとかいうタイミングで地味につまづいたりするのでよかったら頭の片隅にでもいれておいてください!
あとほんとにはじめたては後半何言ってるかさっぱりだとおもいますが(自分もでした)いつかのそういうタイミングに思い出すきっかけになってくれればと思います。。。

フェーダーしか登場してないプロジェクトの曲貼っておきますのでよかったら聴いてください!シンプルな編成のロックですが、結構トラック数自体はあるんですよね。
ボーカル・コーラス・左右ギター・リードギター・ベース・ドラムだけの編成です。ちなみにボカロ曲で、ドラムベースは打ち込みなのでオーディオはギターだけ。


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