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【日記】長崎市恐竜博物館に行ってきた

羽毛恐竜展というのがあると聞いて恐竜博物館に行ってきた。

博物館は長崎県の南端という感じの、野母崎というところにある。私の住まいは長崎の県北にあるので、ほぼ長崎県を縦断したような感じになった。
長い高速道路を渡り終え市街地を抜けていくと、急に田舎の港町の風景に移り変わっていく。
海沿いのくねくねとした道を15分くらい走らせるとたどり着くのだが、よく晴れた日だったので海に浮かぶ軍艦島と高島がよく見えた。
軍艦島は、かっこいいね。

訪れたのは平日だったが、思っていたよりも駐車場は埋まっていた。昼前で10台くらいだったかな。
館の手前には化石や恐竜を模した遊具が並んでいて、楽しそうな広場になっていた。私がちびっこなら奇声を上げて遊びまくっただろうなと思う。
チケットは企画展と常設展合わせて大人1300円。どっちも見れて1500円以下はお得!

企画展に入ろうとすると、受付のスタッフさんに何やら紙を挟んだボードと鉛筆を渡された。見ると、展示を進むと解けるようになっているクイズラリーになっている。
なるほど恐竜博物館らしい。絵画の鑑賞とはまた違う、見て学ぶ意義が大きい化学系の博物館ならではの取り組みなんだなと思う。大人の私にも渡してくれたのが嬉しくて、解きながら進むことにした。

クイズの数は15くらいはあった気がする。
A4用紙にオモテウラ両面あって、展示物2つに1つくらいのペースで出題されるので、結構ボードにかじりつきながら展示を見ることになる。クイズを解きながら、小学生の時の課外学習ってこんな感じだったよな、と思い出して懐かしい気持ちになった。
クイズがなければ恐竜の名前が頭の中でするする滑って行ってしまっただろうな、と思うので、正直言ってクイズラリーがあってよかったな、と心底思う。

企画展は恐竜の歴史もおおざっぱに説明しながら羽毛恐竜の最新の研究結果をわかりやすく見せてくれたので、恐竜知識ほぼゼロの人間でも何となく思い出しながら楽しむことができた。

ユティランヌス(?)

近年の研究で明らかにされてきたという羽毛恐竜。私が子供の頃から徐々に広まってきた学説だったが、こうして模型として目の前にできると、抱く印象がまた変わる。

アンキオルニスの模型

これは化石に含まれる色細胞?から体毛の色が判明したアンキオルニス。
黒い羽毛にトサカのような赤い頭の羽。…めちゃくちゃかっこよい!!
個人的には両脚の飾り毛のような白い羽も好き。むかーし流行ったというバブリーなフレアパンツを想起させない?

たぶんライスロナックスの骨格標本

展示の目玉、ティラノサウルス類(たぶんライスロナックス)の骨格標本。
こちらも確か羽毛を持っていたことが判明した恐竜。でも、ティラノサウルスは、今では羽は生えていなかったという説が有力なんだって。


企画展でもかなり満足の充実した内容だったが、常設展はまた違う楽しさでじっっくり見てしまった。(ほんとにじっっっくり見た)


常設展は、軍艦島も映り込む絶景のオーシャンビューと大型から小型まで多種多様な骨格標本の取り合わせがとても面白い。

遠く絶景が広がる常設展コーナー


展示も工夫がたくさん凝らされている。

骨格の首の部分を実際に動かして恐竜の動き方を自分で確かめられるコーナーだったり、
目の前の海辺に重ねるように恐竜のいた時代の風景を映像化したAR的なコーナーがあったり、
とにかくいろんな角度から「恐竜って面白い!」と思わせるような仕組みで満ちていた。

単に骨格標本を並べて見せるのとは全然違う、子どもたちの興味を育むために考え抜かれた展示なんだな、と思えてとても嬉しくなった。
子どもたちのことをたくさん考えたんだなと思えるものに触れると、子どもだった頃の私も守られている感じがして幸せな気持ちになる。

展示の最後に大興奮したのが、動く恐竜の模型!
全長10mほどもあるティラノサウルス系の恐竜が、その場に降り立ったかのように動いていたのだ。

首の柔らかい部分の皮膚もよく再現されていて継ぎ目が見当たらない。瞬きもまさに爬虫類のような感じで、まるで生きているみたいだ。
こんなに大きな生き物を目の前にすることは滅多にないし、もし実際に目の前にいたらすぐに襲われ食べられてしまうだろうと思うと、不思議な感じがしてきてとても面白い。
怖いけど人形なので、触れそうな至近距離まで近づいて目の前で吼えられてきた。楽しい。
ファンタジー作品の中で人間が竜と対峙した時ってこんな感じなのかな、とか考えて楽しい。

博物館を出てすぐの海辺。軍艦島が見える

のんびり見て回って、企画展で1時間、常設展で1時間半。外には遊具のある広場や展望の良い丘、磯と砂利の浜辺があるので、小学生くらいの子どもたちは冗談抜きで1日過ごせる場所。楽しかった~。

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