再考・ファシリテーション
精神科医の森川すいめいさんは、「ナラティブとケア第15号/遠見書房2024刊」の序章でこの本全体の構成を「対話ミーティング」と見たて、このように著されている。
「クロージングは、対話ミーティングでは本人たちの声で終わるというものです。ファシリテーターの声で終わらない、今日話されたことを要約したり解釈したりしない、可能性を閉じるようなことにならないように、これがオープンダイアローグだというようには書かず、あれもこれもそれもあるんだなと可能性を開いたままにする。」
このように書かれました。
○本人たちの声で終わる
○ファシリテーターの声で終わらない
○話されたことを要約したり解釈したりしない
○可能性を閉じるようなことにならないよう
○可能性を開いたままにする
一般的にはファシリテーターと呼ばれるモノは、場を設定し進行し、意見に応答し、最後にまとめてファシリテーターの声で終わる。もしくは最後に主催者が謝辞など述べ総括して終わる会合や会議、総会、対話と呼ばれる場が多いように思っていたので、これは一般には不思議な感じがするかもしれません。
一方で「可能性を閉じるようなことにならないよう」「可能性を開いたままにする」というのは、とても大切なように思います。
閉塞感や、生きづらさ、居場所のなさなどが感じられる今、新たな可能性を見出すにはとても大切なように思います。
みなさんはいかがでしょうか。
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