異性愛者による同性婚の悪用について

今回は軽い思考実験です。


まず、9400人の異性愛者と600人の同性愛者がいるとします。

異性愛者と同性愛者のうち、それぞれ半数が異性婚、同性婚したとします。

そうすると、異性婚した人が4700人同性婚した人が300人となりますね。


ここで、結婚していない人うちの1割が、結婚制度を「悪用(異性愛者が同性婚する、あるいは同性愛者が異性婚をする)」したとします。

そうすると、以下のようになります

異性婚をした異性愛者が4700人
異性婚をした同性愛者が30人
同性婚をした異性愛者が470人
同性婚をした同性愛者が300人

そうすると、異性婚をした人のうち、異性婚を悪用している「不正」な人の割合は

 30 / (4700+30) ≒ 0.6%

となります。

一方で、同性婚をした人のうち、同性婚を悪用している「不正」な人の割合は

470 / (470 + 300) ≒ 61%

となりますね。


まあ!

何ということでしょう!!

同性婚が悪用されまくっているわ!!

同性婚した人の半数以上が悪用なんて!!!



...まあ落ち着いて考えましょう。

同性婚を「悪用」をしているのは誰でしょうか?

そう、異性愛者の皆様ですよね。同性愛者ではありません。

同性愛者が「悪用やめてください」といえば悪用が止まるのでしょうか?

そうではないですよね。


「同性婚の悪用」の問題はすべて「異性愛者」の問題であり、同性愛者の問題ではありません。この「悪用」を防ぐ手立ては同性愛者側にはないのではないでしょうか?

異性婚も同性婚も同じ割合(1割)で悪用されているのに、なぜこのような事が起きるのかといえば、単純に異性愛者が数の上でマジョリティであり、同性愛者が数の上でマイノリティであるから、としか答えようがありません。

「異性愛者側の問題によって同性婚の是非を決める」という事があってよいのでしょうか。


わたしはそれはとても理不尽なことであると思います。それは

「お前たちマイノリティだから我慢しろ」


と言っているのに等しいのではないでしょうか?


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