Gorillazが20年以上続くとは、もしかしたらデーモン・アルバーンも思ってなかったかも
Blurなどの活躍で知られる、英国を代表するアーティスト、デーモン・アルバーンと、カートゥニストのジェイミー・ヒューレットの二人によって産み出されたヴァーチャル・グループ、Gorillaz。
このたび、彼らの1stアルバム『Gorillaz』(2001年3月発表)は20周年を迎えました。
彼らはこれまでに43作のシングル、7枚のオリジナル・アルバム、3枚のコンピレーション・アルバムなどをリリースし、2,400万枚以上のレコード・セールス、Spotifyにて約50億回以上のグローバル再生回数を記録しています。
今でこそ、オンライン上にだけ存在するアーティストというのは殊更珍しいことではなくなりましたが、当時のシーンでは極めて新しい設定として話題を呼びました。
架空のグループという設定だったので、メンバーは全てカートゥーン。
当時のアーティスト写真をご覧いただきましょう。
2D(シンガー)
Murdoc Niccals / マードック・二カルズ(ベース)
Russel Hobbs / ラッセル・ホブス(ドラムス)
そして日本人(関西人)のNoodle / ヌードル(ギター)
以上の4人組で構成されたヴァーチャル・バンド。
キャラ設定などは、2017年の来日時に公開されたQeticさんの特集記事など併せてご参照ください。
実世界の著名アーティスト/ミュージシャンとのコラボレーションを展開しながら、オルタナティヴ・ロック、ブリット・ポップをベースに、トリップ・ホップ、ヒップホップ、エレクトロニカ、パンク、ダブ、などを縦断したフリー・スタイルな音楽性。
多様性なサウンドを生み出し続けている存在です。
Gorillazといえばまず、某CMに起用され世界中でオンエアされた「Feel Good Inc.」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
デ・ラ・ソウルのラップと、2D(デーモン)の気だるいヴォーカル、そして印象的なベース・ラインと空間を漂うかの如しなギターは必聴です。
この「Feel Good Inc.」の礎となったであろう1stアルバム ーー 日系アメリカ人のダン・ジ・オートメーターによるプロデュース、UKチャート3位、US14位を記録した ーー 『Gorillaz』なくしては、今日までの彼らの大躍進はあり得なかった、と言ってももはや異論はないところでしょう。
1st Albumにして、既に方向性を示した感のあるサウンドと、ダークだけどポップでストリート感のある世界観はまさしく衝撃的でした。
そして、彼らの他のアルバム作品に比べると、オルタナ、ブリット、UKパンク的な楽曲(「5/4」、タイトル通りのパンク・チューン 「Punk」)が随所に差し込まれてバンド感を増幅させている点、更には「Clint Eastwood」に代表されるような<レゲエ/ダブ>へのリスペクト&傾倒がより大きく感じられるサウンドを多く取り入れているのが特徴です。
バンクシーのアート・ピースが一瞬登場するなど、ストリート・グラフィティと、サイバー・パンクっぽいエッセンスが混ざったVideoです。
ヌードル(羽鳥美保さん)の脱力感半端ないヴォーカルがいい感じです。そして、日本語のテロップが最高にクールです。
The Clash「Should I Stay or Should I Go」にルーツを感じます。
いかがでしたでしょうか?
20年前の作品とは思えない完成度の高さに驚きます。
彼らは大規模なアルバム・リイシュー計画に着手しているらしく、詳細はおって発表されるようです。今年(2021年)後半のリリースを目指している予定だとか。
<彼らの根城となっているコング・スタジオの屋根裏は、歴代作品の様々なもののヴァーチャル・トレジャー(仮想秘蔵庫)になっている>らしく。コンセプト・アイデアやレア音源、デモ・テープ、初期イラスト作品、未発表になっていた各種アイテム(!)などなどが折り重なっている状態で、メンバーのマードックは、憧れのMarie Kondo(近藤麻理恵)さんにインスパイアされ、この屋根裏の膨大なる品々の整理を始めることを決意したそう(笑)。
まだ日の目をみていない秘蔵アーカイヴ・コンテンツがお披露目されることを楽しみにしたいですね。
ちなみに今のアーティスト写真はこちら。
両サイドに、ジェイミー・ヒューレット、そしてデーモン・アルバーンも登場しております。20周年おめでとう!
Gorillaz - 1st Album『Gorillaz』
▼トラックリスト
1. Re-hash / リハッシュ
2. 5/4
3. Tomorrow Comes Today / トゥモロウ・カムズ・トゥデイ
4. New Genious(Brother) / ニュー・ジニアス(ブラザー)
5. Clint Eastwood(Explicit) / クリント・イーストウッド
6. Man Research(Clapper) / マン・リサーチ(クラッパー)
7. Punk / パンク
8. Sound Check(Gravity) / サウンド・チェック
9. Double Bass / ダブル・ベース
10. Rock The House(Explicit) / ロック・ザ・ハウス
11. 19-2000
12. Latin Simone(Que Pasa Contigo) / ラテン・シモーネ
13. Starshine / スターシャイン
14. Slow Country / スロウ・カントリー
15. M1 A1
▼Music Video
Gorillaz - Tomorrow Comes Today:https://youtu.be/PiNdcBg3xC8
Gorillaz - Clint Eastwood:https://youtu.be/1V_xRb0x9aw
Gorillaz - Rock The House:https://youtu.be/lRlmM88zzbY
Gorillaz - 19-2000:https://youtu.be/WXR-bCF5dbM
1st Album『Gorillaz』20周年記念キャンペーン当時のデザインを復刻したTシャツ(2型)が<Warner Music Direct>にてオンライン限定販売スタート!
Gorillaz Green Geep Tシャツ(白)
Gorillaz Logo ANNIVERSARY Tシャツ(黒)
日本版アーティスト・ページ Warner Music Japan:https://wmg.jp/gorillaz/
<ディスコグラフィー(オリジナル・スタジオ・アルバム)>
Gorillaz (2001): https://wmg.jp/gorillaz/discography/11376/
Demon Days (2005): https://wmg.jp/gorillaz/discography/11377/
Plastic Beach (2010): https://wmg.jp/gorillaz/discography/11378/
The Fall (2011): https://wmg.jp/gorillaz/discography/11379/
Humanz (2017): https://wmg.jp/gorillaz/discography/18101/
The Now Now (2018): https://wmg.jp/gorillaz/discography/19558/
Song Machine: Season One – Strange Timez (2020): https://wmg.jp/gorillaz/discography/23537/