資料室#27: 「フィリピン空軍」
今回は「フィリピン空軍」について見ていきましょう。
使える戦闘機も古く、中国に対応するには厳しすぎ...
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「フィリピン空軍」: 東南アジアのフィリピン共和国の空軍組織です。近年、領土問題や安全保障環境の変化に伴い、その役割がますます重要視されています。
フィリピン空軍の現状と課題
近代化への取り組み: 老朽化した機体が多く、近代化が急務とされています。近年、韓国製のFA-50戦闘機などを導入し、戦力増強を進めています。
多様な脅威への対応: 南シナ海における領土問題や、テロの脅威など、多様な脅威に対応する必要があります。
予算制約: 防衛予算が限られているため、全ての機体を最新鋭機に置き換えることは困難です。
人材育成: パイロットや整備士など、高度な専門知識を持つ人材の育成が求められています。
フィリピン空軍が直面する主な課題
南シナ海問題: 中国との間で南シナ海の領土問題を抱えており、空域の監視や防衛が重要な課題となっています。
テロの脅威: ミンダナオ島を中心にイスラム武装勢力によるテロ活動が依然として存在し、対テロ作戦への対応が求められています。
自然災害: フィリピンは台風などの自然災害が多発するため、災害救助活動への貢献も期待されています。
フィリピン空軍の役割
領空防衛: フィリピンの領空を侵犯する航空機に対して、警戒監視や迎撃を行う。
海上監視: 南シナ海などの周辺海域を監視し、不法な活動や密入国などを阻止する。
災害救助: 台風や地震などの自然災害が発生した場合、被災地への物資輸送や救助活動を行う。
国際協力: 周辺諸国との共同訓練や演習に参加し、国際的な連携を強化する。
主な戦闘機
FA-50PH ファルコン: 韓国のKAI社が開発した軽攻撃機で、フィリピン空軍の主力戦闘機の一つです。高い機動性と攻撃能力を兼ね備えており、対地攻撃や対空戦闘に用いられます。
A-29 スーパー トゥカノ: ブラジル製の軽攻撃機で、対ゲリラ戦や対テロ作戦に適しています。低速での飛行性能が高く、密接な空中支援任務に用いられます。
F-5E/F タイガー II: アメリカ製の戦闘機で、老朽化が進んでいるものの、依然として運用されています。
S-211 カーマンシャ: フィリピン国内で開発された軽攻撃機で、主に訓練機として使用されています。
戦闘機の役割と課題
多様な任務: フィリピン空軍の戦闘機は、南シナ海における領空防衛、テロ対策、災害救助など、多様な任務を担っています。
近代化の遅れ: 老朽化したF-5E/Fなどの機体も多く、近代化が急務です。
部品供給の難しさ: 老朽化した機体の部品調達に苦労しており、整備が困難なケースもあります。
パイロットの不足: 高度な戦闘機を操縦できるパイロットの数が不足しているという課題も抱えています。
今後の展望
フィリピン政府は、今後も戦闘機の近代化を進める方針です。新たな戦闘機の導入や、既存の機体の性能向上などが検討されています。また、パイロットの育成にも力を入れていくことが期待されます。