見出し画像

武器商人 秘書オリガのノートブック#82: 「中国の米国からの穀物輸入」 <- とりあえず、台湾有事の際は海上封鎖ということでどうでしょう?

今回は「中国の米国からの穀物輸入」について見ていきましょう。

とりあえず「中国の米国からの穀物輸入」状況は?

台湾を海上封鎖するものいいのですが、自分が海上封鎖をされたら相当のダメージだとおもいますね。

つまり、相当の返り血の様相...

ミサイルの撃ち合いはしなくともいいかも...

_*_*_

中国の米国からの穀物輸入は、近年増加傾向にあります。特に、以下の点が注目されます。

  1. 輸入量の増加: 2021年には、中国は米国から約7.94百万トンの穀物を輸入しました。これは過去最高の輸入量であり、中国国内の需要増加や安定供給の必要性を反映しています。

  2. 主要な輸入品目: 中国が米国から輸入する主要な穀物には、大豆、トウモロコシ、小麦などがあります。特に大豆の輸入量が多く、2023年には約9941万トンに達しました。

  3. 輸入の背景: 中国の急速な都市化や生活水準の向上に伴い、国内生産だけでは需要を満たせなくなっているため、輸入が増加しています。

これらのデータは、中国が食料安全保障を確保するために、米国からの穀物輸入を増やしていることを示しています。

とくにトウモロコシについて、中国は米国との争いを見越してすでに輸入元を一部変更しています。

中国のトウモロコシ輸入量の変化と要因

中国のトウモロコシ輸入量は、近年大きく変動しており、米国産トウモロコシの輸入量もその影響を受けています。

要因

  • 米中貿易摩擦: 2018年以降、米中貿易摩擦が激化し、中国は米国産大豆やトウモロコシに高関税を課しました。この結果、中国の米国産トウモロコシ輸入量は大幅に減少しました。

  • 中国の飼料需要: 中国の豚肉生産量の増加に伴い、豚の飼料となるトウモロコシの需要が急増しました。しかし、米中貿易摩擦の影響で、中国はブラジルやアルゼンチンなど、他の国からのトウモロコシ輸入を増やす必要に迫られました。

  • 国内生産の増産: 中国政府は、食料自給率の向上を目指し、国内でのトウモロコシ生産を増やす政策を推進しています。

  • 国際的な穀物価格: 世界的な穀物価格の変動も、中国のトウモロコシ輸入量に影響を与えます。米国産トウモロコシの価格が他の産地のトウモロコシに比べて高くなると、中国はより安価な代替品を求める傾向があります。

具体的な数字

  • 2018年以前: 米中関係が良好だった時期には、米国は中国にとって最大のトウモロコシ輸出国でした。中国の米国産トウモロコシ輸入量は、年間数百万トン規模に達していました。

  • 2018年以降: 米中貿易摩擦の影響で、中国の米国産トウモロコシ輸入量は大幅に減少しました。具体的な数字は、年によって変動しますが、ピーク時の数分の1にまで落ち込んだ年もありました。

  • 2021年以降: 米中関係がやや改善傾向にあるものの、貿易摩擦の影響は完全には解消されていません。中国の米国産トウモロコシ輸入量は、徐々に回復傾向にあるものの、依然として以前の水準には達していません。

今後の展望

今後の中国の米国産トウモロコシ輸入量は、以下の点が考えられます。

  • 米中関係の動向: 両国間の政治経済関係が安定すれば、トウモロコシ貿易も安定化し、一定量の米国産トウモロコシが輸入される可能性があります。

  • 中国政府の政策: 中国政府の農業政策や食料安全保障政策が、トウモロコシ輸入に大きな影響を与えるでしょう。

  • 国際的な穀物市場: 世界的な穀物需給のバランスや気候変動などの要因も、中国のトウモロコシ輸入に影響を与えます。

まとめ

中国の米国産トウモロコシ輸入量は、米中関係や国際的な穀物市場の動向、中国政府の政策など、様々な要因によって大きく左右されています。今後も、これらの要因が複雑に絡み合いながら、輸入量が変動していくことが予想されます。

ただ、数が多いのでUボートのごとくはいかない可能性はありますが...ダメージはあると思われます。

参考資料:
検索キー:   中国 20年連続食糧増産するも輸入増、その背景には「生産力の確保+適度な輸入」の推進/森路未央(寄稿)

検索キー:   世界の米の輸入量はどれくらい?総量の変化をデータとグラフでご紹介

いいなと思ったら応援しよう!