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用語集: 「ヨズマ プログラム」

今回は「ヨズマ プログラム」について見ていきましょう。

これは、敵に囲まれ、国の周りが砂漠だらけなのに日本よりパーヘッドのGDPが高いイスラエルの取った経済政策は研究の価値あり。

だいたい、しょっちゅう戦争、もしくは攻撃、テロにさらされていて国も小さいイスラエルが日本よりパーヘッドでGDPが高いなど、本来は日本の屈辱ははずだと思うとパラレルワールド住民は申しております。

日本とイスラエルのPER CAPITA(一人当たり)GDPは、以下のようになっています(2023年のデータに基づきます)。

  • 日本: 約42,358ドル

  • イスラエル: 約52,090ドル

しかも、2023年のイスラエルの人口は975万人なのに建国70年そこそこでノーベル賞受賞者は12名もいます(ノーベル賞についてはこないだまでは、日本も他国に負けていませんが)

イスラエルは、建国以来、科学、文学、平和などの分野で世界的に重要な貢献をしてきた人々を輩出してきました。

これまでに、以下の12人がノーベル賞を受賞しています(2024年5月現在)。

  • アブラム・ハーシュコ(Avram Hershko, 2004年、化学賞):タンパク質の分解に関わるユビキチンシステムの発見

  • アーロン・シエカノバー(Aaron Ciechanover, 2004年、化学賞):タンパク質の分解に関わるユビキチンシステムの発見

  • ダニエル・カーネマン(Daniel Kahneman, 2002年、経済学賞):人間の判断と意思決定における心理学的洞察

  • ロバート・ジョン・オーマン(Robert John Aumann, 2005年、経済学賞):ゲーム理論における繰り返しゲームの分析

  • アダ・ヨナス(Ada E. Yonath, 2009年、化学賞):リボソームの構造と機能の研究

  • ダン・シェヒトマン(Dan Shechtman, 2011年、化学賞):準結晶の発見

  • マイケル・レビット(Michael Levitt, 2013年、化学賞):複雑な化学システムのマルチスケールモデルの開発

  • アリエ・ワルシェル(Arieh Warshel, 2013年、化学賞):複雑な化学システムのマルチスケールモデルの開発

  • イスラエル・アメリク(Israel Aumann, 2005年、経済学賞):ゲーム理論における繰り返しゲームの分析

  • シュムエル・アグノン(Shmuel Yosef Agnon, 1966年、文学賞):ユダヤ人の生活を描いた作品群

  • イツァーク・ラビン(Yitzhak Rabin, 1994年、平和賞):オスロ合意の締結

  • シモン・ペレス(Shimon Peres, 1994年、平和賞):オスロ合意の締結

砂漠で、敵に囲まれた国でこれですからね~

日本も敵に囲まれ、いる紛争になってもおかしくない国、イスラエルの国の経済政策は参考にできると思います。

余談ですが、イスラエルがサイバー戦争に強いのはどうも、兵役義務のライフルをぶっ放すのではなくその間にサイバーセキュリティもマスターしている面があるようで、日本のイメージする軍関係とは大違いですね~

そのあと、ソフトウエアの会社でもらえうる技術を身に着けるまで嫌得られるなら、専門学校にいっているようなものかも?

なお、イスラエルでは女性も兵役義務があり(つまり軍人)、イスラエル人女性と結婚した日本人男性、夫婦げんかしたとき、腕力でまけ病院送りになったという話も聞いたことがあります(苦笑)。

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「ヨズマ プログラム」: 1990 年代初頭にイスラエル政府が開始した画期的な取り組みです。当時、イスラエルは技術的な才能に恵まれていましたが、革新的なアイデアを商業的に成功させるための資金や経験が不足していました。そこで、政府はヨズマ プログラムを通じて、国内のベンチャーキャピタル (VC) 業界を育成し、海外からの投資を呼び込むことを目指しました。

プログラムの主な特徴:

  1. 政府による資金提供: 政府は、新しい VC ファンドに投資する形で資金を提供しました。これにより、VC はより多くのスタートアップに投資できるようになりました。

  2. 税制上の優遇措置: 海外からの投資家に対して税制上の優遇措置を設け、イスラエルへの投資を促進しました。

  3. 経験豊富な海外 VC の誘致: 海外の経験豊富な VC をイスラエルに誘致し、地元の VC の育成を支援しました。

プログラムの成果:

ヨズマ プログラムは、イスラエルのスタートアップ エコシステムに大きな影響を与えました。

  • VC 業界の発展: プログラム開始前には数社しかなかったイスラエルの VC は、数年で数十社に増加しました。

  • 海外投資の増加: 海外からの投資が大幅に増加し、イスラエルのスタートアップの資金調達を容易にしました。

  • スタートアップの成功: 多くの革新的なスタートアップが生まれ、世界的な成功を収めました。

ヨズマ プログラムの成功要因:

  • 政府の明確なビジョン: 政府は、イスラエルをスタートアップ大国にするという明確なビジョンを持っていました。

  • 官民連携: 政府と民間企業が協力し、プログラムを推進しました。

  • グローバルな視点: 海外の VC や投資家を積極的に誘致し、グローバルなネットワークを構築しました。

ヨズマ プログラムは、イスラエルを「スタートアップ国家」へと変貌させる上で、非常に重要な役割を果たしました。その成功は、他の国々にとっても参考になる事例となっています。

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