武器兵器調達課#29: 「RQ-4B グローバルフォーク」 <ー 航空自衛隊 偵察ドローン
今回は「RQ-4B グローバルフォーク」について見て行きましょう。
「RQ-4B グローバルフォーク」は航空自衛隊で活躍中。
「RQ-4B グローバルフォーク (RQ-4 Global Hawk)」: アメリカのノースロップ・グラマン社が製造した無人偵察機です。高高度、長時間滞空(HALE)型の無人航空機であり、2001年のアメリカ同時多発テロ事件以降、アメリカ軍で広く使用されています。
RQ-4Bは、高さ60,000フィート(18,000メートル)以上の高高度を飛行し、30時間以上滞空することができます。このため、広範囲の監視や偵察が可能で、戦闘地域の監視やテロ組織の活動の監視などに使用されています。
RQ-4Bは、光学・赤外線カメラ、合成開口レーダー(SAR)、電子情報収集(ELINT)装置などのセンサーを搭載しています。これらのセンサーにより、地上の様子や、敵の移動や活動を詳細に観測することができます。
RQ-4Bは、アメリカ軍のほか、ドイツ、韓国、NATOなどで使用されています。日本でも、2022年3月から三沢基地に配備され、運用されています。
RQ-4Bの主なスペックは以下の通りです。
全長:39.1メートル
全幅:39.1メートル
高さ:11.5メートル
最大離陸重量:14.5トン
最大速度:574キロメートル/時
航続距離:28,000キロメートル
航続時間:約36時間
運用高度:18000m以上
偵察能力: 20km先から30四方を判別できる解像度
熱源探知・索敵: (直線距離) 560km
作戦行動半径: 約3000km
RQ-4Bは、無人偵察機の代表的な機種であり、今後も軍事用途で広く使用されていくことが予想されます。
RQ-4Bの特徴的な点は、以下の3点です。
高高度、長時間滞空が可能
多様なセンサーを搭載
軍事用途で広く使用されている
RQ-4Bは、これらの特徴により、広範囲の監視や偵察が可能であり、戦場における情報収集に欠かせない存在となっています。
なお、RQ-4は、無人偵察機の分類である「Reconnaissance-Quadrotor」(偵察用四旋翼機)の頭文字をとったものであり、4Bは、バージョン番号を表しています。
なお、お値段は...
RQ-4B グローバルホークの価格は、機体と装備の組み合わせによって異なりますが、一般的に2億2000万ドル(約236億円)以上と言われています。
日本の航空自衛隊は、2022年3月に最初のRQ-4Bを導入しました。この機体は、機体と地上管制システムを含む総額で約300億円の費用がかかりました。
RQ-4Bは、高高度から広範囲を偵察できる無人航空機です。長時間飛行が可能で、高性能なセンサーを搭載しています。そのため、軍事目的だけでなく、災害救助や環境監視などにも活用されています。
災害救助や環境監視版は「ブロック30i」と呼ばれるバージョン。