条約#3: 「トルデシリャス条約」 <ー 昔の世界観はこんなものですが、現代も引きづっているのも事実、特に米国は世界単一資本?
今回は「トルデシリャス条約」について見ていきましょう。
「トルデシリャス条約」は、皆さんご存知だと思います。
今回は、復習ですね~
この条約一言では、スペイン語とポルトガルで地球上の領土を2分割し、統治するという勝手な条約。
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「トルデシリャス条約(Tratado de Tordesilhas, Tratado de Tordesillas)」: 1494年6月7日、スペインのカスティーリャ女王イサベル1世とアラゴン王フェルナンド2世、ポルトガル王ジョアン2世の間で締結されました。
条約の内容
ヴェルデ岬諸島の西370レグア(約2,000キロメートル)を境界線とする。
境界線より東側はポルトガル、西側はスペインの領土とする。
境界線の画定のために、両国からなる委員会を設置する。
条約違反があった場合は、教皇に仲裁を依頼する。
条約締結の背景
1492年、コロンブスが西回り航路でバハマ諸島に到達。
スペインとポルトガルがアジアへの航海路と新大陸の領有権をめぐって争う。
両国の対立を解消し、海外進出を秩序的に進めるために条約が必要とされた。
条約の影響
スペインとポルトガルの海外進出に大きな影響を与えた。
スペインは西側の大陸(現在のアメリカ大陸)を領土とし、ポルトガルは東側の大陸(現在のアフリカ大陸とアジア大陸)を領土とした。
この条約は、後の大航海時代における両国の植民地支配の基盤となった。
つまり、地球の大陸をスペインとポルトガルで分けようぜ、とのお話(条約)、何を言っているバカヤロー状態。
条約の問題点
地球の形状を正しく認識していなかったために、実際には多くの問題があった。
条約で定められた境界線は、地球の裏側で交差していた。
条約締結当時はまだ発見されていなかった土地についても、両国間で争いが生じた。
条約のその後
1529年、スペインとポルトガルはサラゴサ条約を締結し、トルデシリャス条約で定められた境界線を修正した。
しかし、16世紀後半になると、スペインとポルトガルの関係が悪化し、条約は形骸化。
現代における評価
ヨーロッパ諸国による植民地支配の始まりを象徴する条約として、現代でも重要な歴史的文書として評価されている。
補足
トルデシリャス条約は、ラテン語で書かれ、原本はスペインとポルトガルにそれぞれ1通ずつ保管されていた。
しかし、ポルトガル側の原本は1755年のリスボン地震で焼失し、現在はスペイン側の原本のみが現存している。
トルデシリャス条約は、ユネスコの世界記憶遺産に登録されている。