諜報業界用語: 「Phobosランサムウェア」
今回は「Phobosランサムウェア」について見ていきましょう。
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「Phobosランサムウェア」: 2018年に初めて登場したランサムウェアの一種で、現在も多くの組織を脅かしています。
Phobosランサムウェアの特徴
感染経路: 主に、脆弱なパスワードを設定したリモートデスクトッププロトコル(RDP)を悪用して侵入します。
暗号化: 侵入後、デバイス内のファイルを暗号化し、復号の代わりに身代金を要求します。
特徴:
CrysisやDharmaというランサムウェアと構造が似ており、RaaS(Ransomware as a Service)モデルを採用しているため、比較的容易に攻撃を実行できます。
中小企業を主な標的としており、要求される身代金の金額は他のランサムウェアに比べて比較的低い傾向にあります。
危険性:
一度感染すると、データ復旧が困難になり、業務に大きな支障をきたす可能性があります。
身代金を支払っても、必ずしもデータが復元されるとは限りません。
Phobosランサムウェアの対策
定期的なソフトウェアアップデート: OSやアプリケーションの脆弱性を解消するために、常に最新のアップデートを適用しましょう。
強力なパスワード設定: 予測されにくい複雑なパスワードを設定し、定期的に変更しましょう。
バックアップ: 重要なデータは、外部のストレージに定期的にバックアップを取りましょう。
セキュリティ対策ソフトの導入: ランサムウェア対策機能を持つセキュリティ対策ソフトを導入し、常に最新の状態に保ちましょう。
従業員への教育: ランサムウェアの感染経路や対策について、従業員への教育を徹底しましょう。
RDPの設定強化: RDPを利用する場合は、二要素認証やIPアドレス制限など、セキュリティ設定を強化しましょう。
Phobosランサムウェアに関する注意点
身代金を支払わない: 身代金を支払っても、必ずしもデータが復元されるとは限りません。また、支払うことで別の攻撃を誘発する可能性もあります。
感染が疑われた場合: 専門家に相談し、適切な対応を行いましょう。
まとめ
Phobosランサムウェアは、中小企業にとって大きな脅威となっています。感染を防ぐためには、日頃からセキュリティ対策を徹底することが重要です。