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用語集: 「劣後債」
今回は「劣後債」について見ていきましょう。
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劣後債について
「劣後債」: 発行企業が倒産した場合など、債務の弁済順位が他の債券よりも低い債券のことです。
劣後債のポイント
弁済順位が低い: 劣後債は、通常の債券よりも弁済順位が低いため、発行企業が倒産した場合、他の債権者よりも後回しにされます。
リスクが高い: 弁済順位が低い分、リスクは高くなります。
利回りが高い: リスクが高い分、一般的に利回りは高く設定されています。
劣後債の例
A社が発行する劣後債を100万円購入した場合を考えてみましょう。
ケース1: A社が経営破綻した場合
A社の資産は、まず担保権者、次に一般債権者に弁済されます。
劣後債権者への弁済は、これらの弁済が終わった後、残余財産がある場合にのみ行われます。
もし残余財産がなければ、劣後債権者は投資した100万円を回収できない可能性があります。
ケース2: A社が経営破綻しなかった場合
劣後債は、通常の債券と同様に、定期的に利息が支払われます。
満期日には、額面金額の100万円が償還されます。
劣後債の注意点
リスクを理解する: 劣後債は、通常の債券よりもリスクが高いことを理解しておく必要があります。
発行体の信用力を確認する: 発行体の財務状況や信用力をしっかりと確認することが重要です。
満期日を確認する: 劣後債には、満期日が設定されているものと、永久劣後債と呼ばれる満期日のないものがあります。
まとめ
劣後債は、リスクが高い分、利回りが高く設定されています。しかし、投資する際には、リスクをしっかりと理解し、発行体の信用力を確認することが重要です。