武器兵器調達課#110:  「AGR-20A」 <- 安い~ (多分)

今回は「AGR-20A」について見ていきましょう。

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「AGR-20A (シャーク)」: アメリカ軍が開発した無誘導ロケット弾の一種です。主に軽装甲車両や人員に対する攻撃を目的としており、ベトナム戦争をはじめとする数々の紛争で活躍しました。

AGR-20Aの特徴と性能

  • 無誘導ロケット弾: 自ら目標を探知し、追尾する機能を持たないため、発射角度や目標との距離を正確に計算する必要があります。

  • 高爆弾頭: 比較的大きな弾頭を搭載しており、爆発による破片や爆風で目標を破壊します。

  • 様々なプラットフォームからの発射: ヘリコプターや固定翼機など、様々な航空機から発射できます。

  • 単純な構造: 構造がシンプルで信頼性が高く、整備が容易です。

AGR-20Aの運用

AGR-20Aは、主に以下の目的で使用されてきました。

  • 対装甲車両攻撃: 軽装甲車両や掩蔽物に隠れた車両に対して、直接攻撃を行います。

  • 対人員攻撃: 集団で行動する敵兵に対して、広範囲にわたる殺傷効果を発揮します。

  • 建物や構造物の破壊: 小型の建物や通信施設などの破壊

AGR-20Aのメリットとデメリット

メリット

  • 単純な構造: 構造がシンプルで信頼性が高く、整備が容易です。

  • 高爆弾頭: 比較的大きな弾頭を搭載しており、高い殺傷力を持っています。

  • 低コスト: 生産コストが比較的安いため、大量に運用できます。

デメリット

  • 無誘導: 目標を直接照準できないため、命中精度が低く、誤爆のリスクが高いです。

  • 天候の影響を受けやすい: 風や雨などの天候に影響されやすく、命中精度が低下する可能性があります。

  • 現代戦では性能が不足: 近年の高性能な対戦車ミサイルやスマート弾と比較すると、命中精度や威力などが劣ります。

AGR-20Aの代替

AGR-20Aは、その単純な構造と高い信頼性から長らく使用されてきましたが、現代戦の要求に応えるために、より高精度で多機能な誘導兵器に置き換えられてきています。例えば、レーザー誘導式のロケット弾やスマート弾などが挙げられます。

まとめ

AGR-20Aは、ベトナム戦争をはじめとする数々の紛争で活躍した無誘導ロケット弾ですが、現代戦においては、その性能が不足しているため、徐々に使用が減少しています。しかし、その単純な構造と高い信頼性から、今後も一部の地域や状況において使用される可能性はあります。

お値段は?

非公式ながらAGR-20A「シャーク」(APKWS:Advanced Precision Kill Weapon System)で標準的な2.75インチ(70mm)ロケットを精密誘導兵器に変えるためのガイダンスキットの場合...システムの価格は、1発あたり約30,000ドル(約330万円)とされています。

お~

これはミサイルに比べれは安いと思うのは気のせいでしょうか?

参考:
武器商人 秘書オリガのノートブック #70: 「APKWSとは?」 <- 最近のはやりに復活|武器商人秘書:オリガの資料室 (note.com)

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