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武器兵器調達課#128: 「YF-23」
今回は「YF-23」について見ていきましょう。
以前入札でおちたものの、理由は先進的すぎたとか...基本設計思想が第六世代の設計時に復活の噂を聞きつけたので、アップしておきます。
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「YF-23」: アメリカ空軍向けに開発された試作ステルス戦闘機で、その美しい機体から「ブラックウィドウII」という愛称で呼ばれることもあります。
YF-23の特徴と魅力
ステルス性能: YF-23は、当時のステルス技術の粋を集めて開発されました。その特徴的な菱形の翼や、機体表面の素材など、あらゆる面でレーダーに探知されにくい設計がなされています。
高い機動性: ステルス機は機動性に劣るという一般的なイメージを覆すほど、YF-23は高い機動性を誇っていました。
強力なエンジン: ツインエンジンを搭載し、高い推力と優れた加速性能を持っていました。
美しいデザイン: 独特の菱形翼と滑らかな曲線を持つ機体は、非常に美しく、多くの航空ファンを魅了しました。
YF-23が開発された背景と、なぜ実用化されなかったのか
YF-23は、アメリカ空軍の次期主力戦闘機選定コンペティションである「アドバンスト・タクティカル・ファイター」に参加するために開発されました。しかし、最終的にはマクドネル・ダグラス社のYF-22(後のF-22ラプター)が選定され、YF-23は実用化されることはありませんでした。
YF-23が敗れた理由としては、以下の点が挙げられます。
コスト: YF-23は、YF-22よりも開発コストが高く、量産化した場合にも高価になることが予想されていました。
整備性: YF-23は、その複雑な構造ゆえに整備が難しく、運用コストも高くなることが懸念されていました。
政治的な判断: アメリカ空軍は、より汎用性の高い戦闘機を求めており、YF-22の方がそのニーズに合致していたという見方もあります。
YF-23のその後と評価
YF-23は実用化されませんでしたが、その高い性能と美しいデザインは、今も多くの航空ファンを魅了し続けています。現在、実機は博物館に展示されており、その姿を間近で見ることができます。
YF-23は、技術的には非常に優れた戦闘機でしたが、様々な要因が重なり、実用化されることはありませんでした。しかし、YF-23の開発によって得られた技術は、後のステルス戦闘機の開発に大きく貢献したことは間違いありません。