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用語集: 「(軍の)JSF計画」
今回は「(軍の)JSF計画」について見ていきましょう。
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「(軍の)JSF計画(統合打撃戦闘機(Joint Strike Fighter)計画)」: アメリカを中心とした複数の国が共同で開発を進めている戦闘機の開発計画です。
JSF計画の目的
既存の様々な戦闘機を一本化: アメリカのF-16、A-10、F/A-18、AV-8Bなど、多種多様な戦闘機を、性能と多機能性を高めた1つの機体で置き換えることを目指しました。
コスト削減: 複数の国が共同で開発することで、開発費を分散させ、最終的にはコスト削減につながると期待されていました。
性能向上: 従来の戦闘機よりも高いステルス性、機動性、そして多様な任務遂行能力を持つ戦闘機を目指しました。
JSF計画の成果
F-35の開発: この計画の結果、ロッキード・マーティン社のX-35が採用され、現在F-35として世界各国で運用されています。
多様な派生型: F-35は、通常離着陸型(F-35A)、空母艦上機(F-35C)、短距離離着陸機(F-35B)という3つの派生型があり、それぞれの国のニーズに合わせて導入されています。
JSF計画の問題点
開発費の高騰: 初期の見積もりを大幅に上回る開発費がかかり、各国に大きな負担となりました。
開発の遅延: 計画当初のスケジュールから大幅に遅延し、配備が遅れました。
性能に関する議論: ステルス性やエンジン性能など、様々な面で当初の期待に達していないとの指摘もあります。
JSF計画の現状
F-35は現在、世界各国で運用されており、今後も改良が続けられていく予定です。しかし、開発費の高騰や性能に関する議論など、依然として課題は残されています。
日本との関係
日本もF-35を導入しており、今後、日本の航空自衛隊の主力戦闘機として運用される予定です。
まとめ
JSF計画は、世界的な軍事航空機開発における大きなプロジェクトであり、F-35という新たな時代の戦闘機を生み出しました。しかし、その開発過程や現状には、様々な課題や議論が存在します。