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実践英語#12: 「Proxy War」 <- proxy serverのproxyです
今回は「Proxy War」について見ていきましょう。
代理戦争のことです。
ある意味今回のウクライナ戦争も米国、NATOとロシアの「Proxy War」に近いですよね~
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Proxy : 代理(権)、委任状、代理投票、代理人
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「Proxy War(代理戦争)」: ある大国同士が直接的に武力衝突することなく、それぞれが支援する勢力を利用して間接的に争うことを指します。いわば、自分たちの代理人を立てて戦わせるようなものです。
代理戦争が起こる背景
イデオロギー対立: 冷戦時代のように、資本主義と共産主義といったイデオロギー対立が背景にある場合が多いです。
地政学的な利害関係: 特定の地域や資源を支配したいという思惑が背景にある場合もあります。
大国間の対立回避: 直接的な武力衝突は、大規模な被害や核戦争につながる可能性があるため、代理戦争を通じて間接的に対立を深めることがあります。
代理戦争の特徴
大国が直接関与しない: 大国は、武器や資金、情報などを提供することで、間接的に紛争に関与します。
第三国の巻き込み: 紛争地域は、大国間の代理戦争の舞台となり、多くの犠牲者が出ることがあります。
長期化しやすい: 大国の支援が続く限り、紛争が長期化する傾向があります。
代理戦争の例
朝鮮戦争: 冷戦初期に勃発した朝鮮戦争は、米ソ両陣営がそれぞれ韓国と北朝鮮を支援し、代理戦争の様相を呈しました。
ベトナム戦争: 米ソ冷戦下のベトナム戦争も、米ソ両陣営がそれぞれ南ベトナムと北ベトナムを支援し、代理戦争の一例として挙げられます。
アフガニスタン紛争: ソ連がアフガニスタンに侵攻した際、米国がムジャヒディンを支援し、代理戦争となりました。
シリア内戦: シリア内戦は、米国とロシアがそれぞれ異なる勢力を支援し、複雑な代理戦争の様相を呈しています。
代理戦争の問題点
多くの犠牲者: 代理戦争は、多くの民間人を含む犠牲者を出します。
地域の安定を阻害: 長期化すると、地域の安定を阻害し、経済発展を遅らせる原因となります。
国際関係の悪化: 大国間の対立を深め、国際関係を悪化させる可能性があります。
まとめ
代理戦争は、大国間の対立が直接的な武力衝突に発展するのを防ぐ一方で、第三国の巻き込みや長期化する紛争など、多くの問題を引き起こします。歴史上、多くの代理戦争が発生しており、現代でもその影響は残っています。