【ロシアサッカー】本田もプレイしたCSKAモスクワの今
CSKAモスクワといえば日本代表の本田圭佑選手がかつて約4年間(2010年から2014年冬)プレイしたクラブとして日本でも知られています。
CSKAは2018年夏にベガルタ仙台から西村拓真選手を獲得しました。久々に日本人選手がCSKAでプレイすることになったのです。
現在のCSKAはチームのほとんどがロシア人、クロアチア人、アイスランド人といった東欧や北欧の選手達で占められています。
チームの中心はキャプテンのイゴール・アキンフェエフ、ブラジルから帰化しロシア代表にも定着したマリオ・フェルナンデス、イングランドプレミアリーグのエヴァートンでもプレイしたクロアチア代表のニコラ・ヴラシッチ、昨シーズンロシアリーグ得点王に輝いたフョードル・チャロフの4人です。
この4人のうちいずれかを欠くとチーム力が大幅ダウンするのがCSKAの現状といえるでしょう。
現在CSKAに純粋なFWは3人しかいません。前述したエースのチャロフ、若干18歳のマリ人ラサナ・エンディアィエ、そして西村選手です。
中盤の選手をコンバートすることも多いのですが、登録上は3人となっています。
当然、CSKAは新しいストライカーの獲得を目指しており、ナイジェリア代表のヘンリー・オニェクル(エヴァートンが保有、昨シーズンはガラタサライで活躍)との契約を望んでいるようです。
ヴラシッチに続き、エヴァートンからの獲得となるのでしょうか。
攻撃陣を中心に補強の噂は多く流れていますが、気になるのは候補者の若さです。
10年以上の長きにわたり(本田選手の加入以前から)CSKAを支え、2018年夏に引退したセルゲイ・イグナシェビッチ、アレクセイ・ベレズスキー、ヴァシリ・ベレズスキーのDF3人の穴は完全には埋まっていません。
先週末行われたロシアプレミアリーグ開幕戦、アウェーでの格下クリリヤ・ソヴェトフ・サマーラとの試合にCSKAは2ー0で敗れました。
現地のサポーターは冷ややかな視線を浴びせています。チャンピオンズリーグではレアル・マドリーに勝利しながらリーグ戦4位と生みの苦しみを味わった昨シーズンの二の舞になるのではないかと。
その試合で西村選手は終盤10数分の途中出場でした。昨シーズンの成績はリーグ戦12試合2得点です。昨シーズン終盤は元ウルグアイ代表のアベル・エルナンデスより序列が上だったような印象も受けるのでこれからの活躍に期待しましょう。
チームの混乱は西村選手にはむしろチャンスかもしれません。今シーズン中にレギュラーに定着し日本代表にまで一気に駆け上がる姿を想像しています。
(余談)オランダでプレイする堂安選手獲得の噂は消滅したのですかね。スパルタクはまだ関心を持っているようですが。