【ロシアサッカー】ロシアのレスターとも言われたFCロストフの今
かつてはサミュエル・エトー(元カメルーン代表)やドゥンビア(コートジボワール代表)、本田圭佑(日本代表)らがプレーしたロシアプレミアリーグ。
近年では西欧のファンからも名を知られているのはクラウディオ・マルキージオ(イタリア代表、既にゼニトを退団)やベネディクト・ヘーベデス(ドイツ代表)くらいになってしまいました。
ここ10年ほどでロシアリーグのレベルが下がった訳ではないと思いますが少し寂しいですね。
この記事で取り上げるのはロシアプレミアリーグのクラブ、FCロストフです。
ロシアリーグといっても多くの人はゼニトやCSKAモスクワくらいしか知りませんよね。
確かにロストフはゼニトなどに比べると地味な存在です。
ホームタウンのロストフ・ナ・ドヌの人口は115万人ほどでモスクワ(人口1200万人以上)やサンクト・ペテルブルク(人口500万人以上)に遠く及びません。
ロストフは元々1地方クラブであり、タイトルを狙えるような位置にはいませんでした。それが2015ー2016シーズンにリーグ戦で2位と躍進したことで国内はもちろん、西欧でも名を知られたのです。
このときの躍進は一部メディアで「ロシアのレスター」とまで形容されました(イングランドプレミアリーグを制覇したレスターと違い、結果的に優勝はできませんでしたが)。
ちなみに、このシーズンのロストフ躍進の立役者の一人がイラン代表のサルダル・アズムン(現在はゼニトでプレー)です。
今やイラン代表のエースであるアズ厶ンが名をあげるきっかけとなったのがロストフと言えるでしょう。
ロストフは続く2016ー2017シーズン、欧州チャンピオンズリーグに出場しました。
アトレティコ・マドリード、バイエルン・ミュンヘン、PSVアイントホーフェンと同居したグループを突破することはできませんでしたが、バイエルンやPSVに土をつけ、最終的にグループ3位に滑り込んだのです。
決勝トーナメントから参戦したヨーロッパリーグでもベスト16の成績を残しています。
その年を最後にヨーロッパの舞台からは遠ざかっているロストフ。
2019-2020シーズンの開幕前には7人の新戦力を補強しました。
とはいえ新戦力の中で目立つのはブラジルワールドカップにも出場したベテランのアレクセイ・コズロフ(元ロシア代表)くらいで、その他は20歳前後の若手やロシア国内でも無名の中堅選手たちです。
プレシーズンの成績は5戦2勝3敗でした。
7月14日に行われた開幕戦ではホームにオレンブルクを迎え、ショムロドフ(ウズベキスタン代表)と昨シーズンのチーム得点王アレクセイ・イオノフ(ロシア代表)のゴールで勝利しています。
7月21日には強豪スパルタク・モスクワとの試合が控えており、早速真価が問われそうです。
記事を通してロシアプレミアリーグのクラブ、FCロストフについて見てきました。
拙い内容ですが楽しんでいただけたならさいわいです。