関東の雪(2024年2月23日)
2月23日は低気圧や寒気の影響を受けて、関東でも雪が降る可能性があります。東京では2月5日に大雪となりましたが、その時との比較も含めて、見ていきたいと思います。
まず、22日17時時点の23日の予報がこちらです。
●23日の天気はどうなる
結論:あすの関東の雪、私の見解としては、
北部ではうっすら積もる可能性があり、朝を中心に雪化粧となる所がありそう。都心を含めた南部では、雨がメインで降ってもみぞれ、積雪の可能性は低いと見ています。山沿いを運転される方は冬用タイヤなどの装備をしっかりとお願いします。
ただ、雪は降らなくとも、気温はかなり低くなります。寒さ対策は必須です。
●5日との比較
関東で大雪となった2月5日との比較を見ていきます。
◆低気圧の強さ
天気図で、低気圧の発達度合いを見てみましょう。
5日の低気圧は発達していて、23日の低気圧は発達が弱いです。そして、関東陸地からの距離も遠いため、影響が小さいと見ることができます。
◆雲の大きさ
衛星画像で、雲の発達度合いを見てみましょう。
5日はハッキリとした真っ白い雲が関東に掛かっています。この雲が大雪をもたらしました。23日は大きさ・範囲など、5日と比べて弱いことが分かります。5日は雪と共に激しい雷も発生しましたが、23日は雷の心配もほとんどないと思います。
◆上空・地上の気温
一概には言えませんが、関東の雪の目安は
850hPa(上空1,500m)で-3℃、地上で1,5℃以下です。5日と23日を比較してみると、上空・地上ともに、そんなに変わりません。このため、雪は降らずともやはり寒さには注意が必要です。
◆2月は雪が多い時期
ここ最近、雪の話題が多いなと感じている方も多いのではないでしょうか?
実は、東京で1年で最も雪が多いのが2月です。
・12月:0.6日
・1月:2.8日
・2月:3.5日
・3月:1.4日
12月よりも3月が多いというのも驚きませんか?
これは、東京で雪が降るのは南岸低気圧が通るパターンが多いためです。
気圧配置の話をすると、
12月は、等圧線が混み合う強い冬型の形が多くなりますこういった時は南岸低気圧が発生しづらくなります。縦じま:等圧線が低気圧が本州へ近づくのをブロックしているようなイメージですね。
しかし、2月ごろになると、
冬型が徐々に緩み、低気圧が日本付近を通りやすくなってきます。南岸低気圧が発生しやすくなり、関東の雪も増えてくるのです。
3月、桜開花と共に雪が降るという、幻想的な光景も時折見ることができますよ。
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