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「ただ、一緒にここにいる」〜年末はさみしい、家族と一緒はつらいあなたへ〜

※standFM「しゃけこのヒトイロ!」で、2024年12月28日にライブ配信した『ただ、一緒にここにいるライブ〜年末はさみしい、家族と一緒はつらいあなたへ〜』の文字起こしを要約したものです。


今日は「ただ一緒にここにいるライブ」をテーマに、少しゆっくりお話ししたいと思います。年末の忙しい中で、同じ気持ちを抱える方々がふっと息をつけるような、そんな場になれば嬉しいです。

年末特有のざわめきと孤独感

年末になると、街中がどこかザワザワしていて、みんな慌ただしくしているように感じます。そんな中でふと「なんだか寂しいな」「ひとりぼっちな気がするな」と感じることはありませんか?
逆に、家族と一緒に過ごしているけれど「少し距離が近すぎて息が詰まるな」「気を遣ってしまってしんどいな」と感じる方もいるかもしれません。

さらに、年末年始のお休みに入ると、普段のリズムが崩れてしまう方も多いですよね。学校や職場が休みで、日常の拠り所がなくなり、なんとなく落ち着かない気持ちを抱えることもあるのではないでしょうか。

そんな気持ちの中、このライブに耳を傾けてくださる方が、少しでも「自分と同じ気持ちの人がここにもいるんだ」と感じていただけたら嬉しいです。

リスナーの皆さんへ

多くの方が、昨日や今日に仕事納めをされたのではないでしょうか?私自身も今日が仕事納めでした。外でグループカウンセリングを行い、夕方には全てを終えて家に戻りました。疲れもあったので、夜に少し仮眠をとってから、このライブを始めました。

こうして、温かい飲み物を飲みながらお話しする時間が持てるのは、自分にとっても大切なひとときです。リスナーの皆さんも、ぜひリラックスしながら聞いていただけたらと思います。

子どもの頃と大人になった今

子どもの頃、年末は特別で楽しい時間でした。テレビっ子だった私は、年末年始の番組をチェックして、家族と一緒に楽しむことを心待ちにしていました。でも、大人になると少し事情が変わりますよね。

一人暮らしを始めてからは、実家への帰省がプレッシャーに感じられるようになりました。「帰省しないといけない」という空気や、親戚同士の集まりでの比較や期待が重くのしかかることがありました。例えば、いとこはどこの学校に行った、どこの会社に就職した、結婚した、子どもができた……そんな話題が出るたびに、「自分も何かを成し遂げないといけないのか」と思わされることがありました。

私がカウンセラーとしてお聞きする相談の中にも、「帰省がしんどい」「お正月が苦手」といったお声は少なくありません。SNSやテレビで見る「幸せそうなお正月」が、全ての人にとって現実ではないからこそ、余計に孤独感や疎外感を感じる方も多いのではないでしょうか。

忙しい一年を振り返って

私自身、この一年は特に忙しく過ごしました。個人事業主として開業し、仕事や育児、家事に追われる毎日でした。気づけばあっという間に年末になり、「いつの間に2024年が終わるのだろう」と驚いています。

こうした忙しい日々の中で、つい気持ちを張り詰めたまま過ごしてしまうことがあります。でも、たまには肩の力を抜いて、深呼吸をして、自分を少し甘やかす時間が必要だなと改めて感じています。

「つながっている感覚」の大切さ

このライブは、ただ「つながっている感覚」を共有する場として行っています。誰かと直接対話するのも良いですが、こうしてゆるやかに同じ気持ちの人たちが集まる空間を感じるだけでも、少し心が軽くなることがあると思います。

私が以前訪れた東京のお風呂屋さんには、お悩み相談の掲示板が設置されていました。お客さんが悩みを書き込むと、別のお客さんがそこに返事を書くという仕組みでした。そのやりとりに直接的な交流はありませんが、「誰かが自分の悩みに答えてくれた」という感覚が、どこか温かく、ほっとするものでした。

こうしたゆるやかなつながりは、現代社会の中で意外と大切なのではないかと感じます。

自分の気持ちに寄り添う時間

普段の忙しい生活の中で、自分の気持ちを置き去りにしてしまうことはありませんか?「今、自分はどんな気持ちなのか」「その気持ちは何を求めているのか」を問いかけることで、自分の本音に気づくことができます。

例えば、「本当はこれが好きだったんだ」「これはやりたくないな」といった気持ちを見つけることが、自己理解につながります。この時間を通じて、少しでも自分自身との対話が深まるきっかけになればと思っています。

自分をねぎらうひとときを

この一年、どんな形であれ、今日まで頑張ってきた皆さんは本当に素敵だと思います。「他の人と比べると全然大したことない」と思うかもしれませんが、それでも自分なりにやり抜いてきたことは、十分に称賛されるべきことです。

どうか自分をねぎらい、温かい飲み物を片手にほっとする時間を持ってください。それがまた新しい一年を迎える力になるはずです。

良いお年を

このライブを聞いてくださり、ありがとうございました。また、何かのタイミングで「ただ一緒にここにいるライブ」を開催したいと思います。

それでは、良いお年をお迎えください。おやすみなさい。


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