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台湾旅行記 ビンロウナッツとがんばりすぎない旅
あぁ、海外旅行に行きたい。
行きたい気持ちが高まって仕方ないので、過去の旅行記をつけて消化してみようと思う。
1.台湾旅行でかかった経費について
まず金の話かい、と思われるかもしれないけれど、とにかく安い。とにかく安いから台湾に行くことにしたと言っても過言ではない。
台湾へ行ったのは1年以上前(2019年)のことなので、金額は正確ではないが、おおよその目安として見てほしい。
【 台湾旅行で使ったお金 (3泊5日)】
飛行機代:新千歳~台湾(桃園空港)往復 1万4千円
ホテル代:2名素泊まりで、1泊3千円程度
食費など、もろもろの滞在費:1~2万(二人分)
・・・1名あたり約2~3万円
まず飛行機が激安だった。ピーチのセールで購入した。
行きは昼頃に台湾へ到着する便で、帰りは台湾を夜中の3時に出発する便だった。(そりゃ安いわけだ)
そういう理由で3泊5日だった。
しかし、国内旅行と同じ感覚で異文化に浸れるなんて、最高である。
2.拠点は「板橋」
今回の台湾旅行では、桃園空港を使用し、台北を中心に観光をした。
簡単な位置関係を記載したので、参考にしながら読んでほしい。
台湾は南北に長い国で、「台北、台中、台南」のエリアに分けられる。
今回の旅の拠点は「板橋(バンキョウ)」。
台北の西側に面する隣町で、駅の周りは都会的であったが、泊まったホテルは公園の目の前で、なかなかのラブホテル感のあるホテルだった。
板橋は、台北の隣町であるのにも関わらず、あまり日本人が歩いていない。(台北は日本人だらけ)
海外旅行といえば、ローカル感が醍醐味だと思っているので、この日本人アウェー感にはテンションが上がった。
しかし、そのアウェー感でさっそく洗礼を受ける。
タクシーがなかなか捕まらないのである。
ホテルの場所をGoogleマップで見せると、手でしっしとやられてドアを閉められる。
英語で伝えようとしても、同じ反応であった。
日本人があまりいないからなのか、あまり友好的でなかったし、英語も通じなかった。(台湾人って優しいんじゃないの・・・?)
ホテルまで歩くと20分程度かかったが、荷物を持って歩いた。
ホテルから10分ほど歩くと、「板橋湳雅觀光夜市」があった。
ここで、この旅最大の目的に出会えたのである。
3.台湾合法ハーブ ビンロウナッツ(檳榔)
合法ハーブとは、いかにも怪しいが、その名の通り怪しかった。
私がビンロウナッツを知ったきっかけは、知り合いからの紹介だった。
「台湾には、合法ハーブがあって、食べるとハイになれるらしい。」
そんなこと教えられたら、やらないわけにはいかない。
そして、ホテルから一番近い夜市をフラフラと歩いていたら、奴に出会ったのだ。
ビンロウの漢字を調べてはいかなかったけれど、なんとなく読める。
蛍光灯の光がなんとも怪しい。
身体にあまり良くなさそうなこと、18歳未満は買えないことは伝わってきたが、成人なので関係ない。さっそく購入。
たしか何百円かだったと思う。日本のたばこよりも安かったんじゃなかろうか。こんなに手軽に合法ハーブを楽しめるなんてラッキー。
さっそくホテルに帰って、試してみることにした。
とりあえずホテルに戻った私たちは、勢いづけるために、酒を飲んだ。
よし、やろう。
近くで見てみると、カメムシのようだ。気持ち悪い。本当に食べれるのかとすら疑ってしまう。
葉っぱに石灰が塗られたもので、ビンロウを包んでいる。
ちょっと齧るのも出来なさそう・・・、一口でいったれ!
し、しぶい・・・・・!!!!!!
私は思わず、ビンロウを口から出してしまった。
理科の実験で、ミョウバンを舐めたことがある人はいるだろうか。
あのときの渋さに匹敵するか、それ以上。
けれど、こんな一瞬でやめてしまっては、きっとこの先のハイに辿りつけない。そんなの勿体無い。
そう思って、もう一度口に運んだ。
ビンロウナッツは、咀嚼すると赤い液が出てくる。しかしこれを飲み込んではいけない。かなりの発がん性物質が含まれているらしいからだ。
咀嚼しては液を吐き捨て、咀嚼しては吐き捨て・・・。
ハイになっているのだろうか?フワフワしているような気もしなくもないよな・・・。
マズすぎたので、数分咀嚼して、サヨナラした。
結果、ハイになれたかどうかはわからなかった。
けれど、もう一度ビンロウナッツに挑戦する気合はなかった。恐ろしくマズイから。
ホテルの机の引き出しにそっと閉まい、二度と試すことはなかった。(フワフワしていたのは、景気づけに飲んだビールのせいかもしれないことには、後で気づいたのだった。)
4.なんとなくで楽しめる台湾
台湾の公用語は中国語らしい。
台湾へ旅行へ行ったというのに、何一つ言葉を覚えてはこなかった。
きっとそれは、なんとなく分かるから、だと思う。
例えばこれ。
定食屋で注文するときのこと。なんとなーく想像がつくのだ。
「にんにくの牛肉炒めと、えびの炒め物にチェックして、辛さは中辛で、数量のところに数字を書けばいいのね。」という具合に。
そして実際に出てきたものがこれ。
ほぼ当たりである。
外したのは、ボリュームだった。
これは2人で1つでよかった。そういうところは、金額と周りの卓から空気を読む力が必要になる。
台湾の貨幣は、「元」。
1元=3.7~9円程度。
今回でいうと、一皿500円以上するのだから、結構な量になりそうなことは少し考えれば分かることだった。(次からは失敗しなければいいのだ。)
あとは、辛さも問題で、現地人の思う「中辛」は私たちの思う「中辛」とは限らないので大変だった。
5.とにかく暑い台湾の9月
台湾旅行の思い出、ビンロウナッツと並ぶくらい印象的だったのは、とにかく暑かったこと。
湿度が高く、アスファルトに反射する太陽光も暑く、とにかく日中は動けたものではない。(彼はあまりきつそうではなかったので私だけだったのかもしれないが。)
日中はホテルの周りを30分程度うろついて、カフェに入って休憩。
ついつい、台湾のモスバーガーが気になって寄ったりもした。
ちなみにメニューはこんな感じ。
やっぱりなんとなく分かる。厚切とか、まんまやん。
カフェで休憩しても、30分くらい歩いたら限界がくるので、ホテルに戻ってシャワーを浴びて、夕方まで昼寝をする。
日本でいつもしている、だらだらとした休日を、台湾でも実行しちゃった感じである。しかし日中外に出る気にはなれなかった。
夕方、日が落ちてからが私たちの本領発揮である。
(台湾ではとにかくタピオカジュースを飲んだ。安いし美味しいし、体が冷える。タピオカばかにしていてスマンと思った。)
6.夜市がとにかく楽しい
日が落ちれば、かなり活動しやすい気温になり、息ができるようになる。
台湾は夜市が名物で、年中お祭りの屋台が街に出ている。
また、中心部はバスがたくさん走っており、だいたいの場所はバスで移動した。ある程度は勘で。(勘だったので、真逆に走り始めて焦ったりもした。)
台湾のバスは、日本のバスと同じくボタンを押した停留所に停まってくれる。
日本と違うところは、意見箱が設置されているところ。
さて、旅行中に数カ所の夜市を巡ったが、餃子が美味しいと有名と聞いて、期待して行ったのが「南機場夜市」だ。
これは肉まんのようなもので、カリッとしていて美味しかった。しかもすごく安くて、腹持ちが最強だった。
路地にたくさんの屋台が並び、その中でも、人だかりができている店に入ってみることにした。
席は満員で、周りに人はいるけれど、案内する店員さんは見当たらない。
待っていたけれど、私たちより後にきた人たちが席に座っている。
郷に入っては郷に従え。空いた席に、わがもの顔で座ってみた。
次はメニューが分からない。
とりあえず隣の人が食べている水餃子を食べよう。
その次はオーダーの仕方が分からない。
とにかく店の人らしき人に、合図を送る。(店の人なのか、一般人なのかの見分けるのが一番難しかったかもしれない。)
どうにかオーダーして、出てきた水餃子はとても美味しかった。
レストランで食べるのはもちろん美味しいのだけれど、夜市で食べるときの何が出てくるかよく分からないワクワク感と、安さが楽しいのである。
台湾では、水餃子がスタンダードのようで、ローカルな夜市では水餃子しか見かけなかった。
この餃子はどこの夜市で食べたか忘れてしまったけれど、道路に面した青空店舗だったこと、この雑さがとても気に入ったのを覚えている。
ドラマみたいでいいじゃない。
7.雑な観光
日中まったく動けない私であったが、さすがにこのままではマズイ、と観光地に行ってみたりもした。
ランタン飛ばしで有名な十彬。
電車の乗り継ぎが難しく、目的地に着いた頃にはへとへとだった。
電車の車窓から、飛んでいくランタンを撮影し、そのまま反対の帰り電車へと乗り換え、帰ったのだった。
(日本も同じではあるけれど、特急電車に乗るには、追加の切符を購入する必要があり、自分が買った切符で乗れる電車を探さなければならなかった。このときばかりは雰囲気では文字は読めず、大変苦戦した。)
次に、「鳥来(ウーライ)」へも行った。
目的は公衆浴場だった。みんなプールのような感覚で川に入るのだという。
このために水着も持参した。
鳥来へ行くのには、前日の十彬の反省から、直通のバスに乗った。
ひどい山道を1時間以上走る。
着いた。温泉はどこだろう。
探せど探せど、見つからない。
Googleマップにある場所の温泉は見つからない。
なんだかそれらしいような気もするけど、ただの川のような・・・。
結局分からず、ただ山奥をうろうろして帰ってきた。
ホテルが一番だった。
8.帰国の時 帰れないかもしれない
帰りは深夜3時発の便だった。
もちろん、台湾にも終電はあるわけで、電車はなく、台北から出るその日最後のバスで空港に向かった。
バスに乗るときは、日本と同じように、交通系ICカードをタッチして、降りる時にもタッチする。
この交通系ICカードは、台湾に着いてすぐに買った。
デザインもたくさんあったので、私はカードキャプターさくらのもの、彼は台湾の交通会社のキャラクターが描かれたダサいカードを買っていた。
旅行中、私のカードは度々エラーを起こした。
タッチをしても反応しないのだ。
調べてみると、私が買ったのは非公式のカードで、彼が買ったのは公式のカードとのこと。私のカードでは使えない路線もあるようだった。
帰国の日。最終バスにて空港へと向かう。
乗車口でタッチ。
反応しない。
何度やっても反応しない。
でも、ここで諦めたら、帰れない。それは非常に困る。
タッチできたような顔で乗り込むことにした。どうにかなると信じて。
実際、彼のカードはタッチ出来たのだから、二人分払えばいい。
もしくは現金で払えばいいと思い、空港に着いた。
私のカードをタッチする、やはりエラー。
運転手の台湾おじさんへ、身振り手振りで伝える。
《彼と、私の分、一緒に》
伝わったようだったが、首を横に振る。
こうなったら現金だ。と現金を渡すと、
また首を振った。(あとで調べてみると、現金は使えなかったらしい)
もうどうしようもない。乗車賃は1000円程度であったが、今持っている現金は1万円札。崩すこともできない。(金額はテキトー、つまり大きなお金しかなかったのだ。)
すると運転手はお金を受け取り、降りて行ってしまった。
やばい、無理なこと言いすぎて怒らせたか・・・!
すると運転手は、歩行者に声をかけ始め、私の渡したお金を両替できるものがいないか、探してくれたのである。
そして奇跡のように、両替してくれる人が見つかったが、微妙に小銭が足りない。
しかし、運転手のおじさんは、残りの小銭のほうを受け取って、送り出してくれたのであった。
台湾人の優しさに、最後の最後で触れられた瞬間だった。
9.台湾旅行記 まとめ
総じて、台湾旅行は楽しかった。
あーだこーだ文句ばっかり言っていたし、ろくな観光地へも行っていないけれど、楽しかった。
それは、無理に観光地へ行かず、台湾人の日常の生活に溶け込むことが出来たからだと思う。
台湾旅行中に何が一番おいしかったか、と思いだしてみたが、
新千歳空港で買ったロイズのチョコポテチ
という結論になった。それはロイズが美味しいので仕方ないと思う。
台湾料理が美味しくないわけではないけれど、感動的に美味しくて、ここでしか食べれない!というものではなかった。
しかし、あのわくわく感と安さは、台湾でしか味わえない。
またぜひ台湾へは行きたいと思う。次は台南へも足を運びたい。
ただし、もう少し、涼しい時に。