[行動ファイナンス的なメモ]リテールセラピーなら有価証券はどう?
米国ミシガン大学の研究者たちの論文では
「悲しみに打ちひしがれる人は買い物をすることで、物事や自分自身をコントロールできているという感覚を取り戻せる」と指摘している。
ウィンドーショッピングだけの人に比べて、何かを買った人の幸福感は3倍、コントロール感では40倍とか。
買い物で癒しが得られることを、リテール・セラピーという。
自分で選んだものを自力で手に入られるという自己肯定感か、お店の方からありがとうございました、と言われる快感なのか、バリっと散財する気持ちの良さは確かにある。
とはいえ、衝動的にさほど必要でもないものを買ったとしよう。
家に帰ってまじまじとその物品と向き合ったとき、あんまり使わないかも・どうしてこんなの買っちゃったのかしら、と思ってしまったら、一瞬の幸福感なんて吹き飛んでしまうかも。
買うなら、普遍的な価値のあるものがいいかもしれない。
春先、数ヶ月悩みに悩んだ末、ヴィンテージの北欧家具を買った。
それまでのソファが柔らかすぎて体のために固めのものを探していたところ、それをネットで見つけて一目惚れ、お店に現物を見に行って恋に落ちた。
お値段も相当なもので、まさに清水の舞台からえいっと飛び降りる気持ちでカードを切った。そのお値段の価値があったかなあ、とふと思うことはあるのだが、よくよく調べるとこのソファは、不要となったら下取りする専門業者が多数あり、そこそこの値段で売れることがわかった。
売らないけどね! 気に入ってるし!
だけど、価値のあるもの・後で売れるものを持つと、散財の後悔を減らしてくれるのだということはわかった。
今、メルカリなどを活用している人の中にはこういう感覚の人も多いのかもしれないね。
私はとても保守的なので、いずれ売るなら安定して信頼できるマーケットを利用したい。そして売買のストレス・手間は少ないほうがいい。
となると、リテールセラピーでのお買い物は、私にとっては有価証券の売買がジャストではないかなと思っている。
最近は配当利回りの良い株に資金をシフトしている。
配当狙いで買う株は、短期的な値動きはさほど気にする必要がない。しかも、銘柄によっては1年待てば4%程度の配当が得られたりする。
もし値上がりしたら元本分ぐらいを売ればいい。元本が回収できたら、残りの株はタダで持っているのと一緒。配当は純粋な不労所得となる。
うわー! 癒 さ れ る ー !
どうですか、消費の癒しは有価証券、てのは。