【他大学コラボ対談企画 vol.1】主務対談第1弾~早大・中大・関学大・京大編~
○自己紹介
ー自己紹介をお願いします。
北村:早稲田大学4年の北村公平と申します。僕は選手と主務を両立していて、選手としてはGKでプレーしています。
相賀:中央大学4年の相賀歩美と申します。私はマネージャーと事業本部という部署と主務を兼任しています。本日はよろしくお願いいたします。
横田:こんばんは。関西学院大学4年の横田裕澄と申します。今はコンダクターっていう学生コーチと、主務を兼任しています。よろしくお願いします。
宮尾:京都大学3年の宮尾です。選手と兼任してやってます。よろしくお願いいたします。
-みなさんは面識があるのは早稲田と関学くらいですかね?
北村:そうかな。京都さんと関学さんがいなければ。
横田:ないですね。
宮尾:初めましてですね。
-今自己紹介いただいた中でも、主務だけを単独でやられている方が誰もいらっしゃらなくて、みなさん色々な役職と兼任されていると思います。まず相賀さん、事業本部の役割について教えていただけますか。
相賀:事業本部は中央大学がある八王子市を拠点とする地域貢献を中心に行う、選手や学生スタッフが所属する部署になります。3年前に選手が設立した部署で、まだまだ発展途上というか、保育園訪問だったり、小学校訪問、あとはサッカー教室を開いて、より地域に愛されるクラブになるために活動しております。
ー中大は色々と部署が分かれているイメージがあって、事業本部以外には何があるんですか?
相賀:私が所属するマネージャー、あとは学生トレーナーやアナリスト、事業本部、学連、広報になります。
ーありがとうございます。横田さん、コンダクターについてご説明いただいてもよろしいですか?
横田:関学特有かはわからないですけど、大学2回が終わる時に、選手の中からサッカーをやめて学生コーチ、学生スタッフになる人を毎年3.4人くらい出して、A.B.C.Dカテゴリーがある中で、Dチームは大人のスタッフがいなくて、そこではコンダクターが基本的に指揮を取ってやって、A.B.C.チームでは大人スタッフと一緒に練習を作っていくっていう学生コーチに近い感じの立場です。
ー北村さん、宮尾さんは聞いてみてどうですか?大学ごとで色々違うのかなと思ったんですが。
北村:確かに組織の体制っていうのは違うなって感じつつ、うちも社会貢献やってたり、学生コーチがいたり、違うようで似ているっていうか、やっぱりどこも学生主体でやっているんだなっていう面は改めて感じました。
宮尾:僕らも結構色々な部署に分かれてて活動してて、さっきおっしゃっていた地域貢献に似ているんですけど、京都の農家さんに伺って農業体験をさせていただいたりとか、地域との関わりも大事にしようとしているので、見習いたい部分が多いなと感じました。
○”主務”について
ー主務の仕事内容のご説明をお願いします。
北村:主務の仕事内容は本当に広すぎてどれを言ったらいいかわからないんだけど、要は全部っていうか。例えば、遠征の手配だったり、大学やOBとの窓口になったり、それからお金の管理のところとか。でもやっぱり一番大きなところは早慶戦の運営かなとは思っていて。ただ全部僕は統括という立場で入っているので、手を貸してくれるのはマネージャーが基本的に多いんですけど、僕は全部を見てるっていう感じですかね。本当にざっくりですけど。
相賀:私も北村さんと同じように、事務仕事全般の把握だったり、今までマネージャーとして自分が3年間手配してきたものを管理するだったり、チームの状況把握だったり、っていう立場ですけど、あんまり明確な役割はなくて、定期戦での役割を今年から見つけていきたいなと思っています。
横田:基本的にどこの大学も同じかなとは思うんですけど、OBとの連絡であったりとか、リーグ戦当日のMCM出席、交代用紙の準備、あとはチームビルディングに関わるところであったり、本当に幅広く、事務仕事とチームビルディングに関わるところで色々やってます。
宮尾:だいたい同じで、僕らも部外の人と窓口になってるので、OBの方や、学連、他の部の方と連絡をとってスケジュールの調整とかっていうのを主な仕事としてやってます。で、僕らは主務が学外主務と学内主務で2人に分けてて、学内の方が主に大学内での窓口になってるので、他団体とのグラウンドの確保とか、大学との連絡関連をそっちに任せてます。僕は学外主務として、外部の人との連絡を主にやってます。
ー京都大はお二人主務がいらっしゃる中で、今回宮尾さんに来ていただいたのは理由があるんですか?学外の活動だからって感じですか?
宮尾:そうですね、対外の方はやっぱり僕がメインでやってるので。二人三脚みたいな感じでやってます。
ー個人的に気になるところなんですが、中央大学の相賀さん、大学サッカー特に関東の男子では女性の方が主務ってあんまり聞かないなと思っていて、男子チームをマネジメントする中で、やりづらいことや逆にこれができるな、っていうことはあったりしますか?
相賀:そうですね…私はチームを引っ張る力っていうのはあんまりなくて、主将を手本にさせてもらっているような感じで、手探りでやってるんですけど、そういった中でも私はマネージャーとして100人全員の選手と携わることができているので、全員の選手とコミュニケーションを交わすことで、選手が今一番何を求めているのかを、そういった外の力でチームを底上げしていきたいなと思っています。
ー少し難しいかもしれないんですが、主務という今の皆さんご自身の立場を一言で表すと、何になりますか?
北村:僕は、僕自身がGKをやっているっていうのもあるんですけど、「最後の砦」だと思っています。理由は、選手としてはポジション的にも最後の砦だし、主務としては、自分がいなくても回る組織を作るのが主務の仕事なんじゃないかなと最近ちょっと思ってて。自分はさっきも言ったけど統括というか、全部を見ながら足りないところをカバーしていく、時には前に出て怒られたりしながら。こうやって客観的に見た時に、主務としても「最後の砦」になるのかな、って思っています。
横田:僕はコンダクターっていうのもあって、コンダクターってなんだって思った時に、「conduct」っていう言葉から来てて、「指揮する」とか「先導する」っていうところがあって、その立場から主務になってもやっぱり一言で表すと「道標」かなと。やっぱり自分が模範であるべきだし、主将・主務、幹部陣が行くべき道を部員に示してあげるっていう意味で、自分は「道標」かなと思います。
宮尾:僕は「中継地点」だと思っていて、さっき北村さんも言ってたと思うんですけど、本当は自分の立場がなくても回るくらい、っていうのがいい組織なんだろうなとは思っていて、ただなかなかそれが難しいところで。僕を一回介することで外部とのやり取りをスムーズになるように、あまり僕のところでつまずくというより、僕が中継することでスムーズにやりとりができるようになったらいいなっていう意味で「中継地点」にさせてもらいました。
相賀:私は一言じゃないかもしれないですが、「縁の下の力持ち」だと思っています。自分がプレーしたことない分、選手との距離感が最初あまりわからなかったんですけど、自分が主務になって責任を持ってチームの底上げを図るっていう上で、自分から聞きにいく姿勢も持つようにして、常に「縁の下の力持ち」というイメージで行動するようにしています。
ー続いて主務のやりがいや逆に苦しかったことについて聞かせてください。
北村:やりがいに関して言えば、大きくは一つかなと思っていて、みんなからもらうありがとうの言葉はすごく力になります。主務は縁の下の力持ちで、選手からは目の届かない役職なのでそこを見てくれている選手ってなかなかいないんですけど。だからこそ見てくれている人からもらう言葉だったり、自分達がやっていることが報われたというか、その言葉によって肯定されるじゃないけど、そういう言葉がすごいやりがいになります。さっきも早慶戦っていう話をした中で、今年国立で早慶戦するんですけど、やっと今年できるようになって、色々な人を巻き込みながら国立開催に向けて取り組んだ結果国立開催に結びついたのは嬉しかったし、その時に自分の喜びだけじゃなくてチームの総和というかマネージャーとかみんなの思いが形になったのがやっぱりやりがいだし嬉しいって感じるんだなって思いました。サッカー選手としてプレーしていて勝って嬉しいという感情はあったけれど、ピッチ外でもそういう喜びがあるんだなと主務になって気づきました。
相賀:主務になって嬉しかったことは、マネージャーはなんでも屋さんのイメージ、選手にこれやってよって言われたことをやるイメージだと思うんですけど主務はより責任感ある仕事を任されることが多くて、自分の中で戦うものができて、それがチームとしての共存意識というものにつながってそこにやりがいを感じています。苦しかったことは北村さんがおっしゃっていたように、自分がミスした時により一層活動に力入れて頑張ろうと思う反面、自分が頑張っても誰にも気づかれないんだなと思う時期がありました。
横田:やりがいとか主務になって感じたことは、やっぱりサッカーをやっている時はどうしても自分自分になって、ずっと自分に集中してて、チームメイトとコミュニケーションは取っていたんですけど主務になって全体を見なければいけない立場になった時に、もっと色々な人とコミュニケーションを取るようになって、意外とこいつこういうところがあるんだ、こいつってこんな人間なんやっていう新しい気づきが多くて。150人くらい部員がいるんですけどその中で1つ1つ1日1日気づいていくことが楽しくて、まだまだ全員を完全に見れているわけではないからここから新しい発見があるという楽しみとか将来への楽しみとかは主務でよかったなと思う所です。
宮尾:僕は、試合の調整とか運営とかを結構やっているので1試合、1試合自分が関わった試合が無事最後まで終わったらホッとします。その中で葛藤は主務の仕事は事務的のものが多いので全てがうまくいって0みたいなところが大きいなと思ってもう少しクリエイティブな仕事であればうまくいったら0が1とか2になるものが僕らは完璧に試合が終わってやっと0だし、途中でミスがあれば元々0だったものが-1とかになるというのが、やりがいでもあるけど難しいところだと思います。
ーありがとうございます。最後の宮尾さんの言葉にみなさん頷かれていたと思うんですけど。
北村:まさしくだなと思います。僕は試合の運営とかは学連に任せていますが、確かに遠征とかは1個ミスると大きな損失だし、ミスは許されないけど選手の目からはあまり見られないっていうのは難しいなって思います。
○主務だから語れるチームのあれこれ
ー続いて、うちのチームこれだけは負けないっていうのあったりしますか?一番チームを俯瞰して見ているみなさんから見てここだけはっていうのがあれば。
相賀:私たちのチームはサッカーだけやっていればいいっていう選手がいないところだと思います。理由としては保育園訪問や小学校訪問を選手にお願いするのですが皆快く受けいれてくれたり、心優しい選手が多かったりと大学サッカーの良さをすごい感じるチームです。
宮尾:一人一人の個性ですかね。僕らは国公立で受験もあるので選手を集めるのが難しくて、だからこそ色々な経験をしている人や色々な道を歩んでいる人が多い。もちろん現役で受かっている人もいれば浪人している人もいるし、医学部の人もいたり、そのほか色々な勉強をしている人もいるし、サッカーだけでなく人間として一人一人を見たときに一人一人がすごい面白いことをしていたり色々なことにチャレンジしていたりするので個性を挙げさせてもらいます。
ーありがとうございます。京都大は浪人してきているひとたち、どれくらいいるんですか?
宮尾:そうですね、部内で言うと1/3から半分くらいは浪人。代によりますけど。浪人期はなんならサッカーしてなかったけどやっぱりサッカーしたいってなって部活に入る人も結構います。
ー早稲田と関学はどうですか?
横田:関学はすごくチャレンジャーが多いなっていうイメージがあります。それはカテゴリー学年関係なく、下級生からもプロジェクトであったりとか、プロジェクトっていうのは色々係とかがある中でチャレンジしてアクション起こしてくれる子が多いですし、やっぱりサッカーの面に関してもどんどんチャレンジしていくっていう意欲はすごい見られるかなと思います。行動精神っていうところで超挑戦し続けるっていうところを掲げているっていうのもあるんですけど、やっぱり多方面でチャレンジしてくれる人間が多いなっていうのは強みかなとは思います。
北村:これはずっと考えてたんですけど、他の大学にも誇れるマネージャー陣なのかなってすごい思ってて、それこそ早慶戦とかの運営もそうだし、そこに入ってくれているマネージャーたちの頑張りっていうか凄さっていうか、成果物っていうか。さっき宮尾くんが個性って話をしたけど、うちのマネージャーたちの個性もすごくて、それぞれ補い合っているっていうか、すごい良いものを作り出してくれているんで、マネージャーっていうのはすごい強みになっているかなって思うのと、あとまあ選手たちでいうと、個性が強いっていうか、泥臭いというか、人間味があるやつが多いなっていう印象があって、慶應さんの前でいうのはあれなんですけど、泥臭さっていうのはまあ売りにしてるんで、なんかそういう気質っていうか、なんかそういうところは感じますね。すみません、まとまっていないんですけど以上です。
ーでは、今と被る部分もあるかもしれないんですが、チーム愛について語ってください。
北村:さっきも言った通りで、泥臭いっていうか、人間味のあるやつがやっぱり多くて。「お前、マジか」って思うタイミングでそれする?っていうような部員結構いるんですけど(笑)島原遠征では洗濯物はここまでに出してねって言ったのに後から出してきて車でもう一往復行かないといけなかったりとか(笑)でももう一往復行ってる時間すらもなんか仕方ないかぁじゃないけど、楽しいっちゃ楽しいし、そういう思いをさせてくれてありがとうって素直にチームメイトに対して思えるし。やめてほしいんだけど、すごく良さっていうか、そういう同期とかチームメイトに助けられてるなってすごく思ってるのと、うちの主将(4年・伊勢航/ガンバ大阪ユース出身)が怪我をしまして。前十字靭帯断裂でもう今シーズンはサッカーできないというような怪我をして、そいつを日本一の主将にしたいなと思ってます。
横田:本当にいろんなやつがいるし、自分たちで結構ミーティングをしたりする機会もあるんですけど、その中でぶつかり合うこととか「なんやねんこいつ鬱陶しいな」って思う時もあるんですけど、やっぱりみんな素直にひたむきに取り組んでくれるし、後輩とかもすごい可愛くて。結構お調子者が多い感じではあるんですけど、ちょっと怒ったらちゃんとシュンってするし、やれよって言ったらやってくれるし、素直な子が多くて、本当にみんな良い子なんだなっていうのがあるので、自分はそういう部員たちを日本一にしたいし、最後関学いて良かったなって思えるように自分も取り組んでいきたいなっていうのは思ってます。
宮尾:チーム愛っていうことで、僕が言ったら気持ち悪いかもしれないんですけど、みんなと毎日会いたいみたいな感じで。部活動なので他の大学の団体とかと比べてもすごい会う頻度は多いと思うんですけど、それでもやっぱり1日オフとかで会わずに次の日一日空けて会ったりしたらすごい久しぶりな気がするし、逆に毎日会っても喋ることとかやりたいこととか尽きないのでそういう意味でみんな仲良くて良いチームかなと思うんで、「毎日会いたい」でお願いします。チーム愛は。
相賀:選手は普段はすごい真面目でシャイなんですけど、TikTokとかすごいバズったりして度胸があるなって思います。練習に真剣に取り組む姿勢から見てもギャップが激しくて、その塩梅が中大らしさだなと思っています。スタッフに関してはチームに対する貢献欲が本当に高い人たちが今16名いるんですけど、みんな劣らず日本一目指しているっていう、スタッフの中でも一組織として活動しているっていう意識がすごい強いし、やっぱりそれはみんなもチーム愛があってこその行動だと思っています。
○大学サッカー全体について
ーここから少し色が変わるんですが、大学サッカーの現状についてみなさんの思うところを教えてください。
北村:やっぱりレベルは高いのに注目度は低いっていうのは感じていて。なんでだろうって考えた時にあんまり理由が思い浮かばないんだけど、やっぱりその現状があるってことに対して、何かしたいなって自分も思って早稲田を選んで、早慶戦を盛り上げようっていうふうに考えて今このポジションにいるし、早慶戦の宣伝になっちゃうんですけど、早慶戦っていう舞台が大学サッカーを1ミリでも動かす何かきっかけになればいいなっていうふうに思ってます。結局注目度をあげていくためにはより多くの人に大学サッカーっていうものを知ってもらうしか方法はないのかなって。メディアに告知してもいいし地道に幅を広げていっても良いし、とりあえず広げていかないと始まらないかなっていうのはすごく感じている部分ではあるので、今年国立で早慶戦やりますけど、なんとか規模を大きくしていってより多くの人に届くような、そういう舞台にしたいなって思ってます。
相賀:大学サッカーは高校サッカー以上に注目されていいくらい白熱した試合が毎試合繰り広げられているので、北村さんがおっしゃる通り、早慶戦から、自分たちも中筑定期戦というような他大学との交流を深めて、より認知度をあげていくべきだなと思います。
宮尾:僕も認知度っていうところをもっともっとあげていきたいし、もっとあってもいいものだと思ってます。僕らは今年も双青戦という東大との定期戦をやるんですけど、それもここにいる他の大学さんに比べたら競技力は劣るかもしれあいですけど、他の大学と同じくらいそれぞれのネームバリューはあると思うので、知名度をあげられたらいいなと思っていて、いろんなイベントもやりたいなとは思っています。
横田:高校サッカーとかJリーグに比べて、大学サッカーは数的にいえば動員しやすいと思ってます。各大学何万人と生徒がいる中で、大学生は割と時間があるのに、大学生でどれだけの人が見にきてるのかなっていう。大学生がもっと見にきていいと思うし、何かに熱中してる人ってかっこいいなと思うから、会場でしかもらえない熱とかエネルギーとかがあると思うので…自分たちも試合の告知とかビラ配りをキャンパス内でするんですけど、「ああ、サッカー部あったんや。」って言われること多くて。去年に関しては夏全国2位になって、「サッカー部そんな強いんや。」と言われて。キャンパス内ですら知らない人がいて、そこは自分たちが入り口を作ってあげて、大学サッカーを知る人が増えたらなっていう。あとは、プロ内定選手が普通にキャンパスを歩いているっていうのは身近にあるので、大学サッカーは面白いなって思います。
ーありがとうございます。みなさんから今「定期戦」っていうワードが出たと思います。定期戦はサッカーに限らず各競技で行われていると思いますが、サッカー定期戦の大学内での立場はいかがですか?
北村:野球部とかの方が全然注目されてるね。ただ、事前企画もそうだけど、マネージャーが頑張って作り上げてくれてるし、初めてサッカーを見にくる人でも楽しめるような空間・工夫をより行ってるのが早慶サッカー定期戦かなと。なかなか前に進めないものもあるけど、そういう感じかなと。
相賀:中央大学では、他の部活でも中央大学とどこかという定期戦はあまり注目されてなくて、ただ陸上競技とかは注目されているので、そこにくらいついていけるように、中筑定期戦も64回やってますけど、これからだと思っているので、今年は早慶さんをお手本にして盛り上げていっていけたらなと思います。去年は西が丘で1軍、OB、4年の3試合行ったのですが、筑波大学さんがホームだったので、今年はうちがホームなので、頑張りたいです。
宮尾:僕があまり知らなくて申し訳ないのですが、部活動全体での認知度が低いなと思っていて、アメフトとかは結構団体として大きくて注目度があるんですけど、他の部活だと大学まで入って部活動してるの?っていう感じなので。もっと立ち位置をあげていきたいし、熱中するだけの魅力があるので、そういうところをより伝えていってファンを獲得したいなという思いです。
横田:関関戦としては、体育会本部が体育会全部で総合関関戦を行っていて、本部的にも関西大には絶対に勝ちましょう的な。キャンパス内にもどこがどこに勝ったかっていうのが掲示されるんですけど、サッカーはリーグ戦の一部として行っちゃうので、大々的にイベントとしては行わないので、もっとそこは工夫できるかなと思います。
ーちなみに関関戦の「関関」はどっちがどっちなんですか?
横田:それは定かではないです(笑)誰もそこには触れないので…関関同立って言われてるし、自分たちが先だっていうのは言ってるんですけどね(笑)
ーでは、みなさんから他の大学に名指しで聞きたいことはありますか?
相賀:早慶戦に関してなんですけど、4年所属していらっしゃって、定期戦に対するイメージって1年生から4年生でどういうふうに変わったのかをお聞きしたいです。
北村:1年生から早慶戦の運営には携わっていたので、いつか立ちたいな、っていう憧れの舞台として見ていた気持ちは変わらないですかね。ただ、1〜3年生の時は西が丘でやっていたので、規模感というか、もっと多くの人に入ってもらいたいな、伸び代はあるなっていうのは思っていたので、今年国立でやりますけど、そういう思いが一つの形になったかなと思っていて。あまり答えになってないと思うんですけど(笑) 変化というか、より大きなものにしたい、良いものにしたい、っていう思いが強くなって、今度は俺たちだじゃないですけど。変わらないのは、憧れの舞台だっていうことですかね。自分も選手としてやっているので、そのピッチに立ちたいなとはずっと思っています。
相賀:部員全員が憧れるようなイベントということで合っていますか?
北村:部員全員が憧れる舞台だと僕は思っていますね。本当に特別感が違うっていうか、リーグ戦の一部ではなく定期戦としてやっている特別感もあるし、例えば、早慶戦だけは登録も一切関係ないし、どのカテゴリーから誰が選ばれるのか分からないっていうような、挑戦できる感覚もあるし、何より多くの人に見てもらえる、自分のプレーを大きな舞台でできるところに特別感とか、憧れがあるんじゃないかなと思っています。
ー他にはいかがですか?
北村:そうですね、一発芸のコツとか…?(笑)
ー関学と中大は印象強いですよね。
横田:そんなことないと思いますけど、おもんなくないすか?(笑) 全員ができるわけではないので(笑) ただ、1年生歓迎会で漫才やらされるってのはあるんで。僕らの代はコロナでできなかったんですけど、1個下の代からは漫才やって優勝者は景品みたいな。一回生全員そこは通るので、そういうのがあるのかな?
北村:中大も似たようなことをやってなかったですか?
相賀:毎回2月に伊豆合宿に行くのですが、そのに来るスポーツ推薦の子たちは、全員BBQの時に一発芸やらされます。
北村:導入しよう。早稲田も。来年の春先の合宿から。
ー私から個人的に気になることなのですが、双青戦は京都と東京を行き来することになるんですか?
宮尾:そうですね、最近はずっと。今年は京都で開催させてもらうのですが、去年は東京でやりました。規模を大きくしたいとなるとお金がどうしてもかかってくると思うんですけど、規模を大きくするのにお金が必要となった時に、スポンサー企業の方に色々話を持って行って、スポンサーとしてお金を出してもらうということを近年頑張っているのすが、今手探りな感じでやってます。僕も主務と選手と一応スポンサーも補助的な感じでやっていて、定期戦もスポンサーを募ってるし、普段の部活動としてもスポンサーを募っているのですが、なかなか難しいですね。
○最後に
ーみなさんの成し遂げたいことを教えてください。
北村:チームとしてはまず日本一と一部昇格を1番成し遂げたいと思っています。日本一というのはTOPに関わらず、新人戦だったり、Iだったりとか、全てにおいて、日本一獲りたいし、伊勢を日本一の主将にしたいっていうのも入ってくると思います。個人としては、この早慶戦で勝つというところが選手としての目標なんですけど、主務としてもさっき「最後の砦」という話をしたのですが、自分が最後そういうふうに思ってもらえるように、ここからの立ち振る舞いとかや自分の生き様で示していきたいと思っています。
相賀:チームとしては日本一、関東リーグ優勝、Iリーグ優勝を掲げています。その中でも、近年日本一から遠ざかっている現状をしっかり把握して、一から組織を変えていこうという年にしたいと思います。個人としては、4年生筆頭に、学生スタッフに対する働きかけをもっと増やしていけたら、結果的にチーム目標も達成できるのではないかと考えているので、今年一年頑張りたいと思います。
横田:チームとしては日本一のクラブになるというところで、結果としてはもちろん日本一を獲るべきクラブだと思うし、その他の取り組みのところで、多くの人に影響を与えるだとか、多くの人に愛される組織を作っていきたいと思います。個人としては、部員が関学サッカー部を去って行く時に、4年間このクラブにいてよかったなと思えるようなクラブを作りたいと思っています。
宮尾:今年、チームとして「京都一の環境」という目標を掲げていて、もちろん試合もそうですし、それ以外のところでもたくさん京都にも大学がある中で、僕ら自身も、僕らを応援してくれている方々もみんなが京都で一番熱狂するような歓喜の輪を作る、というのがチームの成し遂げたいことです。その中でも、個人としてでできることとして、まずは1人のプレイヤーとしてみんなから応援されるような選手になって、試合を見て熱狂してもらいたいと思うし、それと同時にいろんな主務としての立場から、色々なチームのブランディングであったり、イベントとかを通してチームとしての価値もあげていきたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
大学サッカーにおけるチームの大黒柱、”主務”について少しでも知っていただけたでしょうか。
次回は慶應義塾大学、筑波大学、関西大学、東京大学の主務による、主務対談第2弾をお届けいたします。
お楽しみに!
【早慶サッカー定期戦 -試合情報-】
8月25日(日) 18:00kickoff
聖地・国立競技場にて開催いたします。
11年ぶりの国立早慶戦。
是非ご来場ください!
チケットは以下のサイトよりお買い求めいただけます↓