仕事上の連鎖は良いものに
前の投稿で仕事上の負の連鎖は断ち切りたいものだと書きましたが、悪い連鎖を断ち切ると同時に良い連鎖に変わるものだと感じた思い出があります。
アパレル店長をしていた頃、育成した新入社員が1年過ぎようとしていたとき、新しい年度となる4月から、新しい新入社員が入社することが決定しました。
育成した後輩たちは口々に、「私は、店長のように熱意を持って後輩を面倒は見れません。」「私は自分のことしか考えません。教えるとか、そういうの無理です。」と、ハッキリ言われてました。
私は、“そんなこと言うなよ〜”と若干不安になっておりました。
実際4月になり、新入社員の子が来て、育成はもちろん私が担当していたんですが、先輩となった彼女たちの行動は言葉とは全然違っていました。
一人は、新入社員の子が接客に入り、ボディから洋服を脱がすのに手間取っていると自然と変わってあげて助けてあげていたし、
また違う一人は、「彼女の良さを引き出せていないのは私たちのせいです。」とまで言いだしました。
「何だかんだ言って、ちゃんと先輩してるじゃーん!」なんて、彼女たちを茶化してましたが、私は心のなかで感動していました。いまでもよく覚えています。
彼女たちは自分たちが当たり前にしてもらったサポートを、当たり前に自分の後輩へしてあげただけだと思います。
こんなこと当たり前なんですけど、言葉とは裏腹に、自然と行動する彼女たちの姿は頼もしかったです。
1年も過ぎると新入社員であった彼女たちは、私の指示がなくとも、自分で仕事を見つけて動くようになってました。
指示を出すことの無くなった私が、じゃあ私何やろうかな?と戸惑うほどでした。
私なんかより大変優秀な子たちでした。
こういう良い連鎖を増やしていきたいものですね。