今週のお弁当 2021.5.10-
先週末につくったたけのこごはんは、お弁当に流用するつもりでたっぷり三合炊いて冷凍しておいた。旬の食材を活用したお弁当……と書くとなんだかちょっぴり華やいだ風情だけれど、トップ画像をご覧いただければ一目瞭然、今週も相変わらず茶色み激しい内容になっております。
ひょっとして私、前世で何かやらかして茶色い弁当しか作れない星のもとに生まれてきたのだろうか……そんなことを物憂く考える月曜日。
さて今週のお弁当は、
・鶏手羽元のお酢煮(うずらと絹さや付)
・ほうれん草と鮭フレークのナムル
・トマトソース入りスクランブルエッグ
・きゅうりとささみの即席漬け
・たけのこごはん
以上5品。茶色みを少しでもやわらげるべく、ナムルに鮭フレーク使ってみたり卵にトマトソース混ぜてみたり、精一杯の抵抗を試みているのが読み取っていただけるかと思う。美事に撃沈してますけども。サーモンピンクもトマトレッドも一体どこに行っちまったんだろう。
お弁当のたまごは基本的に厚焼きたまごにするのが好きなのだけれど、今週はたまごを割った際に盛大に殻が混入してしまい、それらを除去しているうちにたまごを巻き巻きする気力が完全に萎えたので、スクランブルに逃げました。でも彩りはともかくとして、スクランブルにトマトソースを混ぜるってのはなかなかよかった。オムレツっぽい味でおいしい。
たまご割りとはずいぶん長い付き合いだけれど、たまごは未だ私に心を開ききってくれないのか、10回に1回くらいの確率で殻が中身に混入する。それでも5回に1回だった20年前と比べたら大躍進なので、今後も根気よくたまごとの対話を続けていこうと思う。
お弁当の手羽元はちょっと食べにくいので、本来は鶏もも肉を使って作るのが望ましいところ。でも先週いつも行ってるスーパーで、手羽元が「500グラムだとグラム68円、1キロだとグラム58円」で売っていて……そんな売り方されたら1キロ買い一択しかないし、1キロ一気に調理してお弁当に回すしかなくなる。というわけで今週は職場のデスクで、ワイルドに鶏の骨をしゃぶる昼休みを過ごします。
たけのこごはんは、冷めてもしっかりおいしかった。旬の食材とは本当にありがたいものです。あと紫蘇の実との相性もばっちりで、なかなか木の芽が手に入れられない身としてはうれしい限り。
意識の低いお弁当記録もこれで4週目。以前も書きましたが、自分が当初予想していたよりもずいぶん多くの方にご覧いただいているようで(自分の記事の中でも閲覧数が上位クラス)、本当にうれしく思っています。ありがとうございます。人の視線によって美は磨かれると申しますので、自分の茶色い弁当もいつの日か、彩りのうつくしいものに変身(メタモルフォーゼ)したりし……たら、これはもう令和の歴史に残る感動巨編になるな。もっとも作っているのが他ならぬ私なので、うつくしい茶色のグラデーション弁当に進化する可能性も否定できませんが。むしろそっち路線のが濃厚。