パイオニア・チャレンジャーデッキ発売記念! ロータスコンボ入門書
いよいよパイオニアチャレンジャーデッキが発売!
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錚々たるメンバーに加えて、なんと愛機「ロータスコンボ」の姿が!
愛好家としては黙っていられません。
今回の記事は、
・パイオニアに興味アリ
・そもそもロータスコンボってなに?
・チャレンジャーデッキをもっと強くしたい
という方に向けてお届けします!
■ロータスコンボとは
《睡蓮の原野》を軸にしたコンボデッキです。
土地を並べて、《演劇の舞台》の効果で《睡蓮の原野》を2枚揃えれば準備完了。
およそ4,5ターン目にはコンボを成立させて勝つことが出来ます。
勝ち手段はマナ加速から《全知》を設置して、《副陽の接近》です。
チャレンジャーデッキのリストはこちら。
■メインボード
~土地 24枚~
6 森
4 島
4 ヤヴィマヤの沿岸
2 神秘の神殿
4 睡蓮の原野
4 演劇の舞台
~クリーチャー 11枚~
4 樹上の草食獣
3 願いのフェイ
4 砂時計の侍臣
~スペル 25枚~
4 選択
4 見えざる糸
4 巧みな軍略
4 森の占術
1 首謀者の収得
4 熟読
2 深淵への覗き込み
2 時を越えた探索
■サイドボード
2 変容するケラトプス
1 トーモッドの墓所
1 虚空の罠
2 萎れ
1 一瞬
1 否認
1 焼けつく双陽
3 思考のひずみ
1 副陽の接近
1 深淵への覗き込み
1 全知
いやあ、素晴らしいリストですね。
構築済みという縛りの中で、コンボデッキとして絶対に外せないパーツが全て詰め込まれています。
基幹がしっかりしているということは、構築を弄らずともデッキの動きを十分に堪能でき、更にカスタマイズもしやすいということ。
まずはそのまま回してコンボを体験した後で、少しずつ好みの方向性を見つけて調整するのがよいでしょう。
このデッキには次のような特徴があります。
・キーパーツである《睡蓮の原野》が「呪禁」を持つため、土地コンボとしては高い妨害耐性がある。
・《演劇の舞台》を置き続けると莫大なマナが出るので、ロングゲームにとても強い。
・下準備に時間がかかり相手の行動に干渉出来ないため、撹乱的アグロに弱い。
・単なるアグロには《樹上の草食獣》《願いのフェイ》など高性能ブロッカーが居るので、それなりに戦える。
・弱点は《減衰球》、《覆いを割く者、ナーセット》など。
パイオニアでは数少ないコンボデッキであり、
土地コンボとしての要素から非常に押し付けが強く、素晴らしいデッキです。
カードを沢山引いたりマナをどかんどかん出すので、回していてとても楽しいです。
■チャレンジャーデッキの強化方法
さて、ざっくりとですがロータスコンボの概要をお伝えしました。
続いてチャレンジャーデッキを買う or 買った読者の皆様に向け、強化の方針を詳らかにします。
とはいえデッキ調整というのは一人一人に拘りがあるもの。
ここでは大まかな優先順位と考え方に絞ってお伝えします。
優先順位としては次の順番です。
①マナベースの強化
②サイドボードの検討
③メインボードの調整
①マナベース編
チャレンジャーデッキのリストは非常に良いものと述べましたが、
残念ながらマナベースについては(予算の)限界を迎えてしまったようです。
チャレンジャーデッキの色マナを数えてみましょう。
青:10
緑:12
(+《睡蓮の原野》4)
数字を見て、マナベースに詳しい方は「おや?」と思うかも。
この色マナ数では、ハッキリ言って全く足りません!
一般的に、初手に欲しい色マナは16〜18枚程度確保すべきと言われています。
特に緑マナは《樹上の草食獣》《森の占術》というキーカードを考えると必須。
安定して回るよう、もっともっと色マナを増やす必要があるのです!
というわけで、基本土地を抜いて《植物の聖域》《樹皮路の小道》《繁殖池》などの二色地形をガンガン入れてみましょう。
そして出来るだけ欲しいのがユーティリティランド、リソースの役割を持った土地。
ロータスコンボでは《バーラ・ゲドの復活》の採用率が非常に高く、オススメです。
②サイドボード編
サイドボードというのは相対的であり、メタゲームや周りのプレイヤーに左右されるもの。
とはいえ最初のうちは「そもそもどんな選択肢があるのか」という根本的な部分が気になるはずです。
それでは早速、有力なサイド候補たちを見てみましょう。
・オススメサイドボード
《精霊龍、ウギン》
非常に優秀なスイーパーでありながら、同時に勝ち手段でもあります。
このデッキでは最速3ターン目にキャスト可能で、盤面を薙ぎ払った上で奥義に辿り着けば勝ったも同然。
《エシカの戦車》のような非クリーチャーの攻め手や《覆いを裂く者、ナーセット》などの厄介な妨害を、「有色パーマネント」という非常に軽い縛りで除去出来ます。
《神々の憤怒》
チャレンジャーデッキにも《焼け付く双陽》が入っていますね。《睡蓮の原野》1枚から撃てる全体除去ですが、こちらは追放。
《血に染まりし勇者》や《ルールス》に強くなりますので、こちらを採用している人の方が多いです。
《至高の評決》
こちらも全体除去。
《神々の憤怒》では触れないような高タフネスクリーチャー向けです。
打ち消されない能力は、「スピリット」などの青い攪乱的アグロに当たった時こそ活かされるでしょう。
《九つの命》
非常に優秀な延命手段です。
ある程度攻めさせ、全体除去で盤面を整理してから設置すると、本体火力などでのフィニッシュを防ぐことが出来ます。
特に《深淵からの覗き込み》でライフを払った瞬間は無防備になりがち。自衛出来るのは素晴らしいです。
ライフルーズや《ファリカの献杯》などには無力なので、注意しましょう。
《神秘の論争》
マナがたくさん必要なコンボデッキなので、
カウンターは軽ければ軽いほど良いです。
《記憶の氾濫》
ハンデスに強いドローソース。
7マナという重めのフラッシュバックも、《睡蓮の原野》を並べれば軽々ですね。
③メインボードの拡張性
繰り返しになりますが、メインボードはかなりの完成度です。
必須パーツと言える部分に手を付けてしまうと、逆にデッキが歪んでしまうかも。
そこで《選択》4枚を自由枠として、色々試してみるのがオススメ。
実は、《選択》自体は不純物の多いこのデッキでは、あまり合っているとは言えないカード。
マリガン基準としても頼りないので、全て抜いてしまって問題ありません。
代わりの選択肢としては、
・マナ加速
《遵法長、バラル》、《不連続性》
・コンボパーツ
《出現の根本原理》、《深淵への覗き込み》、《時を越えた探索》など
・追加の土地
など。
是非色々と試してみて、良いと思える構築を見つけてください。
■プレイング
個々のカードの使い方などは別記事をご覧ください。
ここでは、マリガンの話をします。特にメインボードでは、対戦相手に関係なく一人回しの時と同じマリガン判断をするはず。
マジックのマリガンというのは、「その手札で勝てるのか?」と自分に問いかける行為です。
その前提を踏まえ、ロータスにおけるマリガンの考え方をお伝えします。
・《睡蓮の原野》に辿り着けるかどうか。 ※最重要※
・速度で相手を上回れるか(対アグロ)
・妨害を乗り越えられるか(対ミッドレンジ・コントロール)
主要なチェックポイントはこの通り。
具体的にどんなカードがあれば良いのかというと、
・2マナ出せる土地2枚と《睡蓮の原野》、《森の占術》、《巧みな軍略》のどれか
・対アグロ:《樹上の草食獣》、《願いのフェイ》、《焼け付く双陽》など
・対コントロールなど:《演劇の舞台》、《見えざる糸》、《思考のひずみ》など
初めはこれらを目安にマリガンチェックしてみましょう。
土地2枚+《睡蓮の原野》があればとりあえずキープしてみれば、他にはどんなカードが必要なのかを学べるはず。
《睡蓮の原野》と《森の占術》が揃っているけど普通の土地が1枚、という場合は必ずマリガン。《神秘の神殿》であればキープ可能かも。
「ロータスコンボ」はダブルマリガンからも勝てるデッキなので、恐れずにガンガンマリガンしましょう!
■おわりに
パイオニア・チャレンジャーデッキはどれも非常に良く練られていて、パイオニアの入門にピッタリです。
しかしながら、ビートダウンの他3種に比べてロータスコンボだけはややプレイ難易度が高いと思いましたので、この記事を書かせていただきました。
分からないことやご相談があればコメントや、note上だけでなくTwitterなどでもお気軽にお声がけください。
ロータスコンボが好きになって貰えれば素晴らしいことですし、
残念ながらロータスコンボが合わなかった方も、パイオニアには魅力的なデッキが沢山ありますので、
是非お気に入りのアーキタイプを見つけてパイオニアをプレイして貰えれば嬉しいです。
最後に、私が現在使用している最新のデッキリストを掲載しておきます。
お読みいただきまして、ありがとうございました。
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