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音響椅子の自作メモ

音響椅子のコア部分を自作しました。実際の音響椅子と比べて80~50%の振動だと思っています。これ以上の性能UPのためには色々と試す必要があると思うので、現時点での私の自作情報を公開します。これを読んで、実際に作ってみた方の情報を待ってます(笑)

◆基本思想
3次元網構造体とスピーカーを組み合わせる。基本サイズは縦60cm×横40cm。
これ以上横幅が広いとわきの下から音が漏れる。首から骨盤までカバーするために縦はもうちょっと長くても良いと思ったので、65×40で作りました。高さはスピーカーに依存して決まると思います。今回は15cmです。

音響椅子の特許によると、ウーハー1つと小スピーカー6個の組み合わせ。
スピーカーサイズは書いてないけど、目視で見ると16~20cmのウーハーと、6~8cmの小スピーカー。今回は20cmと8cmにしています。

◆3次元網構造体
音響椅子のファイバーは中空で1.8mm程度の直径。同じものは入手できないと思います。一番簡単に手に入るのは東洋紡のブレスエアーで、列車の座席とか、西川布団も多分これです。こちらは中実(中身が埋まってる)で0.7mm程度。特許を見ると、中空の方が高音の響きが良くなるらしい。

70を中空構造とすることによって、同一径の無垢な線条70と比較して、樹脂部分の厚みを減じることができるため、特に高い周波数の振動が伝達し易くなる。すなわち、中空の線条70の方が、剛性が高く、振動の減衰が少ない。

【特許番号】6944740

ファイバーの太さは響きに影響あるように思えるけど、特許を見る限りでは0.7mmでも問題ない。


線条70の線径(直径)は、無垢の線条70の場合、0.3〜3.0mm、好ましくは、0.7〜1.0mmとすることができる。

【特許番号】6944740

ちなみにニトリは独自。ブランド的には一番成功したairweaveも独自。ただ写真で見る限りは全て似ている。現在はJIS規格もある。私が調べた限り、この構造体自体の特許は過去にアメリカで取得されて、いまは切れているのだと思っています。

◆一番大切な点
3次元網状構造体をいかに結合するか。音響椅子は7㎝厚+4cm厚の2層構造。今回は西川布団3cm厚を切って重ねた5層構造。この5層構造こそが100%の性能が出ない一番の原因だったと思っています。
このため、次にトライする人は生協が出してるブレスエアーの15cm厚を買うのが一番良いと思ってます。これを使えば90%ぐらいの性能がでると想定しています。

接着の有無で全く振動が違っていました。接着しないと10%ぐらいの性能です。木箱以外を全て接着するとかなり振動しますが、乗ると下に振動が抜けます。木箱とも接着して、初めて乗って体に振動が来ます。この仕組みは、実際に作って試して初めて分かりました。ちょっと衝撃です。ここら辺が西堀先生が一番苦労された点だと思っています。

◆スピーカー
20cm(8インチ)も8cm(3インチ)もAliexpressで買いました。スピーカーカバーは必須です。こちらは穴の位置が若干合わないですが、外から見えるワケでないので。

◆接着方法
木箱と3次元網状構造体は木工用ボンドで接着。3次元網状構造体同士はホットガンで接着しました。大体、1つの層を接着するのにグルーの棒を10本ぐらい使いました。これらを一本ずつ接着していくので、それが接着が甘い理由になったと反省してます。理想は最初から分厚い3次元網状構造体を使うことですが、接着するなら3次元網状構造体同士も木工用ボンドで良かったかもしれないです。

◆そもそも自作した経緯
こちらに書きました。


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