サザンオールスターズ 愛はスローにちょっとずつ 歌詞考察
えー僕は名前の通り、サザンオールスターズ とMr.Childrenが大好きです。
ということで僭越ながら、この方々の美しくも奥深い歌詞を、随時紹介させてください!
初めて紹介する曲は、現時点でサザンオールスターズ 最新曲、「愛はスローにちょっとずつ」。
LIVE TOUR 2019 “キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!” だと!? ふざけるな!!
にて、サザンでは久々の未発表曲として披露されました。
僕はこのツアー初日に参戦したので、本邦初公開で聴くことができました!
そのときは2番サビ終わりのOh yeahが無かったりと、少し違うアレンジだったのを覚えています。
ではサザンらしい失恋を歌ったラブソングの歌詞を、考察していきます!
1番
とりとめのない夢独り寝のララバイ
この腕を枕に眠る君はもういない
彼女にフラれてしまった主人公。
あれから眠りについて夢を見ても、
意味のない夢やつまらない夢を見たり…
寄り添って寝ていたはずの君はもう去ってしまいました。
面影しのぶように窓際に咲いた
純恋の花びらが風にそよそよと揺れる
あの日君からもらった純恋の花は、今も変わらずきれいに咲いている。
風に乗って揺れるたび、君がそこにいるかのように勘違いしてしまいます。
昔もらったものをふと見ると、あの頃の姿を思い出して胸に来ますね。僕は捨てられず、押し入れに封印しました。くううう!
フラれた後は寂しがり屋がひとり
夜ごと酒場で酔ってDancing Lonley
寂しくて人恋しくなって、踊るように酔いつぶれても、介抱してくれる人はもういない。
ただただ一人で踊って空回り。千鳥足のまま寂しく家路を辿ります。
もう愛なんていらないさ 一人で生きるんだ
Oh,Yeah 君だけが夢に訪れる
もう恋愛はこりごりだ!誰とも合わず一人で生きていくんだ!
そう強がる彼だけど、結局夢の中では彼女を追ってしまう。
とりとめのない夢と言いながらも、結局出てくるのは結局彼女なんですね…
2番
いつまでも傍にいて 微笑みをもう一度
酔いどれうらぶれた こんな俺を抱きしめて
2番では先ほどから一転、弱々しく彼女にすがる一面を見せる主人公。
酔ってDancin' lonleyしてしまった姿を、
あの日のように優しく抱きしめてほしいと、弱音を吐露してしまいます。
愛はスローにちょっとずつ 黄昏(セピア)に染まるんだ
Oh,Yeah 忘られぬ 鳶色の瞳
ここにきてタイトルが回収されます。
「いつか何処かで」など、途中の歌詞にさらっとタイトルが出てくるのは、桑田さんの素晴らしいテクニックですね。
歌詞からすれば愛をゆっくりと育む歌かと思いきや、消えていく切ない歌だったのです。
「Moon Light Lover」では"愛がスローに満ちたワイン"と似たフレーズがありましたが、今回は悲しき恋の歌として使われました。
ラスト
もう愛なんていらないさ ぬくもり消せないんだ
Oh,Yeah あふれ来る 一筋の涙
最後まで強がる主人公。それでも彼女といた面影、あの日々は消えません。
知らず知らずのうちに流れる涙がその悲しみを物語ります。
NO I don`t cry もう泣かないさ
夜明けが待っている
Oh,Yeah 君だけが希望の光 さよならも言えず
最後のサビにて、主人公は覚悟を決めました。「愛しい人へ捧ぐ歌」「栄光の男」でも、同じような一節があります。桑田さんにとって「もう泣かない」という行為は、男にとって大切な決意と捉えているんでしょう。
最後のフレーズ
さよならも言えずは、フラれた側からしたらあまり無いかも知れません。むしろこの一節は死別や突然の別れのときに使う気がします。
このフレーズがあることで、様々な形の別れを経験した人も共感できる歌に昇華されていると思います。
最後に
インタビューにてこの曲について、桑田さんは
「サザンらしい曲ができた」とおっしゃってましたが、確かにこれまでの作品にも出てくるフレーズの多い作品です。
しかし純恋の花びらや鳶色の瞳など、初期の作品には出さなかったであろう美しい歌詞もあり、年を重ねたサザンの良さを垣間見れる一曲です。
失恋したときには必ず聞きたい一曲です!
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