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人間観察って役にたつかも

フィンランドに来て最初の数日は
道を調べるにも、交通機関を利用するにも
常にアプリを開いていないと分からなくて、
ずっとスマホを見て歩いていました。

一週間経ってやっと余裕が出てきた頃、
外の景色や周りの人たちに目を向けるようになり、
だんだんと
「この街に住む人はどんな生活をしてるのかなぁ」
と考えるようになりました。

そうやって周りの人をぼーっと観察しているのも、
時々役に立つことがありました。


カフェに並んでいた老夫婦

1人で初めてローカルなカフェに行ったとき。

注文する列に並んでいると、
前に老夫婦が並んでいました。
日曜日の朝だったので「夫婦で朝ごはんかなぁ」
「何を注文するのかなぁ」と思って見ていると
おもむろにカウンターから
トレーとコップを用意し始めました。

「ん、なんか忙しそう」と呑気に見ていると、
パンやケーキが並ぶショーケースの前に、
トレー、ナプキン、水、コップが
置いてありました。

どうやら自分の必要なものをそこで取ってから
レジで注文するらしく、
自分も慌ててトレーを取りました。

カフェなのにビュッフェみたい
端っこにあるから気づかなかった

その後も何回かそんな形式のカフェに
出会ったのですが、一番びっくりしたのは
コーヒーもセルフで入れるタイプだったとき…
(確かに自分で量を調節できるし効率的かも)

しかもサーバーがレジの前に置いてあるだけで、
自分で入れていいのかそれとも入れてくれるのか
分からない微妙なポジション(笑)
その時も前にいた女の人を参考にして
(勝手にコーヒー淹れてた)
自分も同じようにしました。

空港やヘルシンキの新しいカフェでは
飲み物とトレーを一緒に出してくれたので、
もしかしたら古めのカフェは
そのスタイルが多いのかも。

列に並ぶときは特に、
前の人がどうしてるかを見てないと
うっかりあたふたするときがあります。


アパートで見かけた学生

私の住むアパートには
最寄りのバス停が二つあり、
どちらも家から同じくらいの距離感です。

どっちから乗っても
シティーセンターと駅に着くので、
若干家に近そうな方(あと自分が初めて
ここに来た時に降りた方)を選んでいました。

ある日、スーパーに行こうとアパートの玄関まで
降りると、同じ歳くらいの女の子が
先にドアから出て行きました。

カジュアルな服装にトートバックを持っていて、
「大学とか図書館に行くのかなぁ」と思っていると、
私がいつも選ばない方のバス停に向かい、
バスを待っていました。

その時ふと
「なんでこの子はこっちのバス停を選んだんだろう」
と気になりました。

後々バスのルートを調べてみると、
シティーセンターや駅に向かうバスは
私がいつも乗っていた方のバス停を通った後、
大きくアパートの後ろをぐるっと周って、
そのもう一つのバス停を通っていることに
気付きました。
(ちゃんとバスのルートを見てたら分かる話なのですが
最初着いた頃はバタバタで気付かなかった)

ということで、
バスに乗ってシティーセンターに行きたい時は、
その子が向かったバス停から乗った方が、
圧倒的に早くて近いことが分かりました。(笑)
その子を見かけてなかったら
ずっとわざわざ遠いバス停を使ってたかも…


散歩する人たち

外に出かけるとき。

来る前から予想はしていましたが、
ここの天気は不安定です。

朝はすっきり晴れてたのに
午後は大雨が降ったり、
逆に朝は雨だったのに
夜から急に晴れだしたり、
(今は日が長くて夜中でも明るいです)

そういう日こそ、
暑かったり寒かったり、
結構着るものを迷います。

最近はそういうとき、
天気予報を確認した後(大体当たらないけど)
窓の外を見て、散歩している人たちの
服装を参考にしています。

日本にいる時の感覚で服を選ぶと、
勘が外れてちょっと寒かったり
暑かったりすることが多かったので、
今はここに住む人たちの感覚をなんとなく信じてます。

たまに「絶対寒いでしょ」ってくらいの
半袖短パンだけで雨の中を歩く人はいますが、
犬の散歩をしている人だったり
家族でお散歩している人たちをぼーっと見ながら、
長袖か半袖か決めることが多くなりました。


日本にいる時は、慣れ親しんだ土地なので
とくに周りを見るわけでもなく歩いていましたが、
新しい国、知らない場所、知らない環境で
一人で生活するとなると、
結構分からないことが多いんだなぁと感じます。

人間観察、というと少し気持ち悪く聞こえますが、
そこに住む人たちがどんな行動をしているか
意識して見るのも大事だなと感じる最近でした☺︎


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