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【早稲田慶應】”参考書ルート”では受からない!今、過去問を見る意味

【”参考書ルート”では受からない!理由】

これまで、200人以上のの受験生の相談を受けてきました。
大抵の場合、質問内容から、この受験生は受かるな/落ちるな、というのがわかります。

「この受験生は落ちるだろうな」と思う質問、第一位は以下のようなものです。

「早稲田大学/慶應大学への参考書ルートを教えて下さい!」
「このルートで合ってますか?」

それはなぜか。

結論から申し上げましょう。

● ゴールはどこか?
● 現在地点はどこか?
● このスタートからゴールの特性は何か?
● 残り時間はどれくらいか?
● それを踏まえ、どのような戦略・時間配分をするか?
● その中で自分がすべきトレーニングメニューは何か?

この最後の地点で初めて、いわゆる「ルート」が明確になるのです。
医者と同じで、人によって体質があります。

「熱がある」から全員に同じ解熱剤を処方しません。
「疲れてる」人にも、精神面か肉体面か、慎重に見極める必要があります。

にもかかわらず、「過去の受験生が合格したプランの一例」にすぎない”参考書ルート”を”信仰”する意味がわかりません。

【参考書ルートがだめなら、何をすればよいのか?】

さて、では、どうすれば良いのか。
こちらも結論から。

過去問を見ましょう。解きましょう。

もし、過去問を「自分の目」で見たことがない方。
あなたが中学生であっても、さっさと見てください。ネット上にあります。
メルカリなどでも安く購入できます。

「早慶はどんなものが出るんですか?」という状態は、「富士山ってどんな山ですか?」と想像しながら登山準備をするようなものです。

この質問は、自分で調べられる労力を他者に押し付けるのみならず、上記「本来あるべき勉強のスタイル」を放棄しています。

【今、過去問に取り組むべき理由】

過去問を見る/解くべき理由は、上記の通りです。
が、まだ「見てみよう」という気持ちにならない方のために、より具体的に過去問に取り組むべき理由を説明していきます。

数多くの理由がありますが、今回は、2つの観点からお話しましょう。

①「知っている知識」を、「志望学部で得点になる知識」にするため

英語を例にとって説明しましょう。
早稲田商学部と早稲田人間科学部では、どちらもいわゆる「イディオム問題」が出題されます。

大抵の過去問分析、学部対策がのっているページでは、「だからターゲット1000、解体英熟語...をやりましょう」と書いてありますね。
しかし、本当にこれは正しいのでしょうか。ということです。
早稲田商学部の「イディオム問題」というのは、大抵、イディオムに下線が引いてあり、それと同じ意味の単語を4つの選択肢から選べというものです。
よって、もし下線のイディオムを知らなくても、前後の文から・選択肢から・前置詞の語感から類推が可能です。
一方、早稲田人間科学部の「イディオム問題」は、10個を超える短文に穴が空いており、選択肢の前置詞がどの穴に入るのか、一つ一つ埋めていく問題です。こちらも、ある程度類推可能かもしれませんが、イディオムの意味だけでなく、イディオムがどのような形で使われるのかまでの理解を問われます。

この例から、単に、人科のほうが早稲商の「イディオム問題」よりも難しい!と言いたい訳ではありません。
同じイディオムの知識、でもそれが志望学部で得点にならなければ意味が無いということです。
当然、問われる形式が異なれば、そこで点を取るためのプロセス(参考書選びから、同じ参考書でも、その取り組み方・どこまで覚えるのかまで)が全く変わってくるわけです。

②「どこまで聞かれるのか」を明確にするため

こちらは、1つ目よりもより実践的な内容です。

同様に、英語を例にとって説明します。

早慶英語では、ほとんどの学部で内容一致問題が出題されます。典型的なのは、早稲田社学や法学部でしょう。
これらの問題を、どれも同じ内容一致であるとか、「問題文を先に読んでおこう」と言った小手先のテクニックで片付けているようでは、お話になりません。というよりも、英語勝負の早慶入試において、それくらいはほとんどの受験者ができるのです。

では、どこまでやらなければいけないのか。
各学部、内容一致問題で、「どこまで聞かれるか」を予め把握しておき、長文を「どこまで細かく読むのか」を理解した状態で試験に臨まなければいけません。

簡単にお伝えすれば、先程の早稲田社学では、因果関係や要旨の把握がそのまま内容一致で問われるのに対し、早稲田法学部では、文中の数値にまで目を配っておかなければ、正誤を判断できない問題も出題されます。(本当はもっと細かいですが、割愛します。あしからず。)

日本史を例にとった説明もしています。ぜひご覧ください!

以上より、過去問に取り組むこと、その分析がいかに重要か、少しは理解していただけだと思います。

この記事を気に、”参考書ルート”をの考え方を見つめ直していただければ幸いです。


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