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【現役早稲田生が語る】どうしても行きたい学部がある君に伝えたい。転部という方法

今回は、受験生の皆さんがあまり知らないであろう、「転部」という制度について解説したいと思います。


「転部」とは

大学生1年生の2月末に行われる「転部試験」に合格することで、2年生から別の学部に編入することができる制度です。

各学部により選考方法が異なりますが、

①筆記試験(内容は学部によって異なります)

②面接

の2つであることが多いです。

また必須要件として

①語学のスコア(TOEFLなどです)

②GPAのスコア(通知表のことです)

③1年時の取得単位数

が定められていることが多いです。

狭き門であるため、難易度は高いと思いますが、私の周りでも複数名が転部試験にチャレンジし、編入に成功しています。

私の特に仲の良い友人の話をまとめてみました。どちらも実話です。

①友人Aの話
彼はアメフトの部活動を行うため、浪人してスポーツ科学部に入学しました。しかし、入学時に大きなけがが発覚してしまい、部活動の道が閉ざされてしまいます。失意の中で、ある著名な法律家と出会い、その法律家のようになりたいという憧れを持ち、法学部への転部を決意します。一年間必死にスポーツ科学部の勉強を行い、GPA3.8という好成績を残し、法学部への転部を果たします。現在ではニューヨークに留学しており、地元のラグビーチームで週末にプレーしています。

②友人Bの話
彼は受験時に偏差値で学部を選び、政治経済学部政治学科に進学しました。しかし、バンドサークルの活動にのめりこみ、自分が本当にやりたいことは「アート」であることに気づきます。一方で、政治経済学部は必修が多く学ぶ内容も政治的内容で、固い話が多いです。アートを学び、サークルの時間を増やすには文化構想学部が良いと考え、転部試験を受けることにしました。文化構想学部の転部試験では一次試験が英語と小論文、二次試験が面接という内容です。小説の和訳では、入試レベルの英文が出ることがあり、半年ほど前から英語の勉強を行っていました。小論文ではサークル内の友人に対策を協力してもらい、見事編入を成功させました。

経験者の実話ですので、参考になるのではないでしょうか。

転部を成功させるには

①GPA好成績であること(GPA最高値は4.0です)

②志望理由が明確かつ、強い意志があること

が大切です。

入学するとすぐに、遊んでしまう人が多いですが、意識を高くもって努力することが重要です。

また彼らが口をそろえて言うのは、「転部して本当に良かった」ということです。

自分の学びたい分野を深めることができ、新しい友人にも出会えるため、挑戦する価値はありますね。

早稲田大学には、学部を問わずに受けられる授業もたくさんありますが、転部することで、さらに深い学びを得ることができるようです。

各学部の転部試験の内容については、それぞれ異なるので、確認が必要ですが、「転部」という方法があることを知っていて損はありません。

早稲田生なら、だれしも持つことができる権利です。

行きたい学部がある人は、その学部に合格することが一番良いですが、まず早稲田に合格することで選択肢が増やすことができます。

目の前の受験勉強を頑張ることはもちろん、偏差値だけで選ばずに「なぜその学部に行きたいのか」明確にしておくと良いでしょう。

転部試験で聞かれること

ー 頻出の質問事項
・なぜこの学部にはいりたいのか
・これまで何を一番頑張ってきたのか
・人生で一番楽しかったこと

就職活動で聞かれるような質問内容が聞かれますので、就活対策本等を見て参考するのも良いです!

ー 主に聞かれること
基本的に5W1Hで質問が深掘りされていきます。
・過去系:どうして転部したいと思うようになった?そのきっかけは?
・現在系:なぜ転部したい
・未来系:転部したらなにしたい?準備すること

①自己分析
表層的になぜ転部をしたいかという理由を作るのではなく、深くまで自分を内省して、どうしてそう考えるようになったかを深いレベルで分析する必要があります。市販の本を使った方が良いです。
*絶対内定自己分析編がおすすめです。分厚いですがやり通したら力になります。
②応答集を作成
③模擬面接
先輩や周りの大人に模擬面接をしてもらいましょう。特別、面接のようなスタイルでやる必要はなく、質問を投げかけてもらい、それに答え、フィードバックもらうことを繰り返しましょう。
④その理由を暗記し、何も見ないで言えるようにする
セリフっぽくならないようにし、頭の中で答えたいことの構造を把握し、本番で言いたいことがもれなくダブりなく答えられるようにする練習が大切です。

転部試験に何から始めるべきか

読者さんの時期にもよりますが以下3点を実施することが大切です。
①高GPAを取ること
②自己分析を深めて志望動機を洗練すること
③試験対策を行うこと

文化構想の転部試験を例に解説していきます。

①について
文化構想転部の場合、取得単位数が1年目で28必要です。
これにはGECの保健体育科目および所属学部において卒業所定単位として算入されない科目を除くので、注意してください。
28単位自体は特に多くないので、もっととっても良いです。
(私は1年目で40単位取得しました。)
転部試験の場合、GPAを限りなく4.0(オールA+)で維持することを念頭に単位取得してください。オールA+を取得するためには、ある程度楽単と呼ばれる科目も取る必要があるので、シラバスだけでなくマイルストーンを書店などで見てあたりを付けておいてください。

②について
何故文化構想に転部したいのか動機を明確にしておく必要があります。
課外活動に力を入れることがマストであるわけではないですが、現時点でなぜ転部したいか、強固な理由がある方が良いです。
まだ詰められていないのであれば、他の人に聞いてもらって言語化をよりよくする必要があります。

③について
文化構想では一次試験が英語と小論文、二次試験が面接という内容です。論系ごとに問題が違いますが、入試以上並みに難しい英語を出してくる論系もあります。長文和訳等でる場合があるのでしっかりとした準備が必要です。(辞書持ち込み可)
英語試験においては、政経や国際教養の入試問題と傾向やレベルが近いです。そのため、実際の入試問題で練習することも効果的です。

転部試験前までに、上記①②③を極めておくというハードな準備が必要になります。

各学部の転部要項について

→最新要項は毎年変わります。必ず、ご自身で大学HPをご確認ください。

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