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Baldur’s Gate 3 みたいなゲームで遊びたい
2025年もBaldur’s Gate 3を満喫している人間がバルダーズゲートライクなアイソメトリックCRPGをひたすら遊び散らかした記録
Baldur’s Gate 3とは?
命を救われました
私流「バルダーズゲートライクなゲーム」の定義
偏見にまみれているので読み飛ばしてもらって構いません
長々と書いたけど概ね「高い自由度を備えたアイソメトリックCRPG」という認識でいいと思う
1.キャラクタークリエイトとTRPGライクなビルド
TRPGライクな成長システムを採用しており、プレイヤーキャラクターは名前や容姿だけでなくクラスや種族、生い立ちに至るまで細かく設定できる。
2.魅力あふれる仲間たちとの交流
仲間となるNPC(コンパニオン)にはそれぞれ独自のバックストーリーがあり、プレイヤーの選択に応じて関係が進展していく。
3.豊富なダイアログとロールプレイ要素
会話の選択肢が多いためキャラの個性が反映されたロールプレイが可能で、
ストーリー進行やクエストの結果がプレイヤーの選択によって大きく変化する。
4.奥深い世界観と重厚な物語
緻密に作り込まれた歴史、宗教、政治などの背景設定が存在し、世界の成り立ちや神話、種族ごとの文化が詳細に描かれている。
5.見下ろし視点型(アイソメトリック)
斜め上から見下ろす俯瞰的な視点で奥行きのある3Dマップを探索できる。
6.戦略的なターン制またはリアルタイムストラテジー
パーティーによるターン制またはリアルタイムストラテジー。多彩なビルド構築と位置取りや地形環境を活かした戦略によりさまざまな攻略法で楽しめる。
7.高い自由度を誇るオープンワールド
オープンワールドまたはセミオープンワールドなマップ構造。ほとんどのオブジェクトへの干渉が可能で探索の自由度が高い。
8.周回に適したゲーム設計
クエストの進め方に多様な選択肢が用意されており、選んだルートによってストーリーが分岐する。一度のプレイですべてを体験できるわけではなく、異なる選択肢を試すための周回プレイが推奨される。
更に私流を往く定義
日本語への対応状況
ある意味最も重要なポイント
高品質なローカライズを提供してくださる開発チームや有志の方々には頭が上がらない
「おまえが俺を狂わせる男/女」概念を持つキャラクターの存在
BG3のアスタリオンとかPoEのアロスとかDOS2のフェインとかの話をしている
だからこれは同時にPoEのエディールとBG3のカーラックとDOS2のレッドプリンスの話でもある
濃密なロマンス
あくまでバルダーズゲートライクということで、そこはまあそういうことで、キャラクターと親密な関係になれるかどうかはそれなりに重視したい
「バルダーズゲートライク」はこんなプレイヤーにおすすめ
主人公を細かく作り込み、徹底したロールプレイを楽しみたい
緻密な世界観と壮大な物語に没入したい
プレイヤーの選択が物語に深く影響するゲームを求めている
個性豊かな仲間たちとの関係性を重視し、その魅力を存分に味わいたい
戦略的な戦闘と自由度の高いパーティビルドを楽しみたい
「自分だけの冒険」を作りたい
これを書いている人が求めているもの
重厚感あるストーリーには惹かれるものの、専門用語が過剰だったり長文が頻出すると目が滑ってしょうがないため、情報量のバランスが取れていると嬉しい
プレイヤーが自然に世界の背景を理解できるようなナラティブや環境描写、無理に読み込まずとも物語が頭にすんなり入ってくる作りだと嬉しい
濃密なロマンス
当該作品とその所感
それぞれが異なる特徴を持ちながらも、CRPGの伝統を受け継いだBaldur’s Gateの直接的な系譜と思われる作品群。
Divinity: Original Sin シリーズ(DOS)
Baldur’s Gate 3 の開発元であるLarian StudiosによるCRPG。
まさに餅は餅屋、開発元が同じなだけあって骨の髄までバルダーズゲートライク。
2は仲間となるコンパニオン全員にロマンス要素がある。BG3にはいない人外系(リザード・アンデッド)の攻略対象がいるのも魅力。公式で日本語に対応。
Pathfinder シリーズ
PaizoのTRPG「Pathfinder」を基にしたCRPG。
TRPG由来の詳細なクラスビルドにリアルタイム制かターン制と自由に切り替え可能な戦闘が特徴。システムが複雑かつ難解で日本語の攻略情報も少ないため気軽には勧めづらい一作。
BG3、DOS2と比較して仲間になるキャラクターは多いがロマンスは一部のみ対応。それでもPoEよりは多い。Kingmakerは公式で日本語に対応。Wrath of the Righteousは有志による翻訳あり。
Pillars of Eternity シリーズ (PoE)
Obsidian EntertainmentによるCRPG。
バルダーズゲートライクの中でもInfinity Engine時代のクラシックCRPGの精神を受け継ぐ。
ロマンス要素は控えめだがキャラクターの関係性は丁寧に描写されている。二作品ともに有志による翻訳あり。
番外編
私流バルダーズゲートライクの定義からは少しずつ外れていくが精神的フォロワーであったり共通点が見られる作品群。後半はほぼアイソメトリックというだけの趣味。
Tyranny
こちらもObsidian EntertainmentによるCRPG。
手触りやシステム面はPoEとそう変わらないものの、主人公が悪の帝国から派遣された仲裁人という設定で固定されているため、あちらほどロールプレイの自由度はない。
とはいえTyranny独自のシステムとして親密度に変わる忠誠度/恐怖というパラメーターがあり、配下である仲間たちに理想の上司として慕われるのか、恐怖により服従させるのかを選ぶことができるのが新鮮で面白い。ロマンス要素はなし。有志による翻訳あり。
Neverwinter Nights: Enhanced Edition(NWN)
2002年に発売されたNeverwinter Nightsのリマスター版。
現在に至るまで公式とユーザーコミュニティによるアップデートが続いている御長寿コンテンツだが、日本語化の手段が限られているのが難点。
Wasteland シリーズ
文明崩壊後の世界を舞台にしたCRPG。かの有名なFalloutのルーツでもある。
仲間のNPCは存在するが基本的にはオリジナルキャラクターたちによるパーティーで進めていくことになる。ロマンス要素なし。
3は教官と生徒、恋人同士といった関係性を選べる二人組を最初に作成することになるので、バルダーズゲートライクという主旨からは外れるものの、ポストアポカリプスな世界をオリジナルキャラクターで楽しみたいならおすすめ。日本語未対応。
Shadowrun シリーズ
古代の魔法が蘇った近未来を舞台にしたCRPG。
ほぼ一本道であり自由度は低いが、サイバーパンクとファンタジーが見事に融合した独特な世界観は唯一無二。有志による翻訳あり。
Black Geyser: Couriers of Darkness
Baldur's Gateへのリスペクトに溢れたインディー発CRPG。
ここまでに紹介したタイトルと比較するとどうしても見劣りしてしまうものの、頻繁にアップデートが行われており往年の名作たちへの愛を感じる意欲作。個人的にとても応援している。日本語未対応。
Icewind Dale: Enhanced Edition
Baldur’s Gateと同じInfinity Engineを使用した戦闘重視のCRPG。
ロマンス要素はなくロールプレイの自由度も低めなので、ひたすらバルダーズゲートライクなダンジョンクロウルを楽しみたいプレイヤー向け。有志による翻訳あり。
Solasta: Crown of the Magister
D&D SRD 5.1を忠実に再現したクラシックなCRPG。
TRPG然とした良くも悪くも無機質な雰囲気。オリジナルキャラクターだけで構成された想像力を掻き立てられるアイソメトリックで遊びたいならおすすめ。有志による翻訳あり。
Planescape: Torment: Enhanced Edition
1999年に発売されたプレーンスケープ:トーメントのリマスター版。
「ヒトを本質を変えるものとはなにか」という問いの答えを探す物語。会話主体でバルダーズゲートライクとは言い難いものの、長い人生のどこかでいつか遊んでほしい傑作。
Disco Elysium - The Final Cut
戦闘がなく、徹底した会話とスキルロールによるストーリードリブンRPG。決して万人受けはしないゲームデザインでありながら高いメタスコアを叩き出した恐るべきテキストジャンキー。現代に蘇ったプレーンスケープトーメント。
Torment: Tides of Numenera
Planescape: Tormentの精神的後継作。
読み物としては面白いのだが、ゲームとしての完成度は……という惜しいタイトル。小説として世に出ていれば間違いなく絶賛されていたように思う。日本語未対応。
Alaloth: Champions of The Four Kingdoms
バルダーズゲートライクなソウルライク。なんだそれ?
その実態はディアブロのような見た目のソウルライクというだけなのだが、コンパニオンたちとの小気味いい会話や世界観を深めるフレーバーがBaldur’s Gateを彷彿とさせる作りになっている。あくまでシステムはソウルライクなのでバルダーズゲートライクではない。日本語未対応。
チラシの裏
ウィッシュリストに入れただけ、買ったはいいけど積んでいる、触りしかプレイしていない、そんな作品群。もうアイソメトリックのストラテジーっぽいというだけで判断しているのでゲームシステムすら理解していないものがほとんど。
Colony Ship: A Post-Earth Role Playing Game