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聖書タイム2022年5月「解放と祝福へのステップを踏みませんか?」

by 山形優子フットマン

山形優子フットマンの執筆・翻訳 by 「いのちのことば社
新刊「季節を彩るこころの食卓 ― 英国伝統の家庭料理レシピ
翻訳本:
マイケル・チャン勝利の秘訣」マイク・ヨーキー著
コロナウィルス禍の世界で、神はどこにいるのか」ジョン・C・レノックス著
「とっても うれしいイースター」T・ソーンボロー原作
「おこりんぼうのヨナ」T・ソーンボロー原作

https://www.wlpm.or.jp/

「初めに、神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。神は言われた。『光あれ。』こうして、光があった。神は光を見て、良しとされた。神は光と闇を分け」
ーー 創世記1:1~4

これは、旧約聖書の創世記に書かれている天地創造のくだりです。「まるで、ハリー・ポッターが魔法の杖を一振りするような場面だな」と含み笑いを浮かべる人も多いはず。けれども、私にとっては大変に荘厳で深い聖句です。混沌・深淵・水の上を覆う神の霊、まだこの世が暗黒だった時、神の言葉(ロゴス)によって光がさし、明暗が分られたとは、なんという神秘でしょう。

ここを読んで思うのは、人の心の状態です。私たち人間はブレインが先行し、そのブレインで自分と他者を裁き、価値感から善悪を判断します。けれども自分の心が実は混沌としていることは忘れがち、心の奥底の思いを置き去りにする傾向にあるのではないでしょうか? 自分をわかっているつもりで、案外、わかってないのでは。人は混沌とした存在で、心には底なしのような淵があり、そこから命の水が湧き出、水面(みずも)に聖霊がちろちろと行き交う。そんな場所を想像してみてください。

その場所は混沌として薄暗く、うつろで空っぽ。人間なら、生きている間に何度かは、そこへ落とされ、暗さと虚無感を味わうはず。では、どんな時に落ちるでしょうか? 親兄弟、友人、恋人、隣人などから裏切られ、傷つけられ、打撃を受けた時。人が信じられなくなり、全てを失ったかのような時。悲しさ、悔しさ、憎しみ、寂しさの苦渋の渦中。原因は、たいてい他者、金銭が絡んでいるはず。戦禍で撃たれる実際のミサイル破壊は想像以上のものでしょう。けれども人の口から飛んでくる「まさか」のミサイル襲撃は意外に日常茶飯事に発射され、まともに受けたらボロボロになります。そんな攻撃にあった場合、どうしたら良いでしょうか? 以下に基本的な対処法を整理してみました。

⭐️まず点検事項が2点
1.攻撃はどこから来るか?
2.なぜ、私は攻撃されるか?

⭐️答え
1.攻撃は相手からではなく、相手を通して攻撃してくる、相手の背後にある闇の手からくる。
2.私が神を愛し、私が神に愛されているので、私と神を離そうとする闇の手が邪魔し、私を迫害、攻撃する。

⭐️ノウハウ
1と2が分かったなら、どうしたらよいか? 以下のステップをご一緒に踏んでみましょう。

⭐️ステップA/自分の立場をアイデンティファイする(=見極める)。
●1と2で、本物の敵をアイデンティファイできたなら、今度は自分が光と暗のどちらに属するかを見極める必要があります。

「主はわたしの光、わたしの救い わたしは誰を恐れよう」
ーー 詩篇27:1

⭐️ステップB/光に自分の視点を合わせる。
●その神だけを見上げ、光から目をそらさない。醜い姿で攻めてくる相手を見ていたら傷つくか、自分も醜くなるだけ。相手の後ろにある闇の手に対し、どうにかしようと自力で戦おうとしたら泥沼。とにかく神だけに焦点を当てます。

⭐️ステップC/まず、逃げましょう。
●あなたは父なる神の袖に避難してください。
あなたは、自力で自分を助けられません。天地創造の全能なる神があなたの闇に光を放ち、あなたを光に導いてくださる。神の前にあなたは白旗を掲げ、悔い改めて、主に立ち返る必要があります。

「いにしえの神は難を避ける場所。とこしえの御腕があり、あなたを下から支える。神はあなたの前から敵を追い散らし『滅ぼし尽くせ』と言われた。」
ーー 申命記33:27

「主はあなたを助ける盾 剣が襲う時のあなたの力。敵はあなたに屈し あなたは彼らの背を踏みつける」
ーー 申命記33:29

「災いの日には必ず、主はわたしを仮庵にひそませ 幕屋の奥深くに隠してくださる。岩の上に立たせ 群がる敵の上に頭を高く上げさせてくださる。わたしは主の幕屋で、いけにえを捧げ、歓声をあげ 主に向かって賛美の歌をうたう。」
ーー 詩篇27:5~6

⭐️ステップD/自分で戦わない。
●自分の羽をバタバタさせて自力で闇の手とまともに戦おうとしたら、人はボロボロに疲れるだけ。そうして何もかも嫌になり、虚無に伏す。それは闇の力の思うツボです。人間には、そして自分に出来ることには限界があります。なぜなら、戦いは主の戦いだから。

「主があなたたちのために戦われる。あなたたちは静かにしていなさい」
ーー 出エジプト14:14

「ーー前略ーーこの大軍を前にしても恐るな。おじけるな、これはあなたたちの戦いではなく、神の戦いである。明日、敵に向かって攻めくだれ。ーー中略ーーその時、あなたたちが戦う必要はない。堅く立って、主があなたたちを救うのを見よ。ーー中略ーー 恐るな。おじけるな。明日敵に向かって出ていけ。主が共にいる。」
ーー 歴代誌下20:15~17

「主は言われます。『虐げに苦しむ者と呻いている貧しい者のために今、わたしは立ち上がり彼らがあえぎ望む救いを与えよう』」
ーー 詩篇12:6

「主の慈しみに生きる者の足を主は守り主に逆らう者を闇の沈黙に落とされる。人は力によって勝つのではない」
ーー サムエル記上2:9

⭐️ステップE/あなたの戦いは自分の内面から「恐れ」を追い出すこと。
●「恐れ」を心から追い出しましょう。怖いのに無理して怖くないと言うのではありません。恐れない方法はシンプル、神様さえ見ていれば良いからです。自分の弱さを主に委ね、主の力を誇ろう。万軍の主が、あなたについているので自信を持って勇気満々!あなたの戦いは、余計なことを考えず、主だけを見上げ、しっかりと立って抵抗することだけ。

「わたしはーー中略ーーあなたと共にいる。あなたを見放すことも、見捨てることもない。強く、雄々しくあれ。あなたは、私が先祖たちに与えると誓った土地を、この民に継がせる者である」
ーー ヨシュア記1:5~6

「前略ーーあなたはわたしの僕 わたしはあなたを選び、決して見捨てない。恐ることはない、わたしはあなたと共にいる神。たじろぐな、わたしはあなたの神。勢いを与えてあなたを助け わたしの救いの右の手であなたを支える。見よ、あなたに対して怒りを燃やす者は皆、恥を受け、辱められ、争う者は滅ぼされ、無に等しくなる。中略 私は主、あなたの神、あなたの右の手を固く取って言う 恐るな、わたしはあなたを助ける、と。」
ーー イザヤ書41:9~13

⭐️結論/主はあなたの味方ですから、信頼して主をしっかり見上げ続けましょう。そうすれば豊かな祝福があなたを待っています。
●私たちの神は今、生きておられ、あなたのために働いておられます。この神は生きる者の命の神であり、死んだ者の神ではありません。

「私の命をあらゆる苦しみから救ってくださった主は生きておられる」
ーー 列王記上1:29

「主は命の神」
ーー 詩篇18:47

⭐️⭐️⭐️⭐️祝福のステップ⭐️⭐️⭐️⭐️
聖書全体を通して、神様はあなたに、激励とラブコールを送ってくださいます。リップサービスだけではありません。主は必ず、立ち上がり、救う方です。あなたは、神のこの力強い言葉を信じますか? その言葉に自分をかけてみませんか? この私も、人生で何度か逆境に陥ったことがあります。その都度、神の言葉に支えられ助けられました。神の言葉には力があり、私は聖霊の気流に乗せていただき、大きく高く飛翔し、救われ、神の勝利を見せていただきました。神の翼からの視界は、人間レベルの低空飛行では視界に入ってこない全体像が見えます。その翼は、光そのもののように速く、高い。低次元では針の筵、地獄のような「試練」も、一瞬にして大いなる恵に変わる場面に変容します。次の聖句は神様の視野について語っています。

「わたしの思いは、あなたたちの思いと異なり わたしの道は、あなたたちの道とは異なると主は言われる。天から地を高く超えているように わたしの道は、あなたたちの道を わたしの思いは あなたたちの思いを高く超えている。」
ーー イザヤ書55:8~9

最後にステップ完了「おめでとう」と言わせてください。

「おめでとう恵まれた方、主は、あなたと共におられる」
ーー ルカ福音書1:28

この箇所はマリアが聖霊によって救い主キリストを懐妊したと天使が告げた際、最初に発した言葉です。この祝福の言葉は何も聖母マリアだけに向けられた言葉ではありません。この言葉は、男女を問わず全ての人間に向けて語られたものです。私たちは神の中に宿り、また聖霊を宿すものです。

平和の祝福を自分のものにできる、という神の約束を賛美。