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⛪ 心 を 回 す ⛪

2024/6/23 聖心会シスター・鈴木秀子(92歳)
   
☀ 自分のことを「ダメだ、ダメだ」と言って、下の方に向いている心をひっくり返して、希望の方向へ向かっていきましょう。

☀ ヘレン・ケラー:

私は、与えられた障害ゆえに神に感謝します。これらの障害を通して、私は、自分を、仕事を、そして神を見いだしたのですから。 

私たちは誰でも弱さがあるということが前提です。

それにもかかわらず、完璧でなければダメだと思い込んで、自分を押しつぶしてしまう人が多いのではないでしょうか。

すると、愛と反対の方向に行きがちです。

私たちにとって大切なのは、キリスト教の「回心」という考え方です。

「回心」というのは、心を回すことです。

自分のことを「ダメだ、ダメだ」と言って、下の方に向いている心をひっくり返して、希望の方に向かっていくのが回心です。

「私は弱いけれども、神様が許してくださる」「もう一度やりなおそう」という希望をもって心をひっくり返していかなければなりません。

自分だけでは弱いけれども、人間を超える大きな存在が、自分を生かし続けてくださる、「あなたは生きていいんだよ」という神様の慈しみ、許しの中で、心を回していくのです。「もう一度生きなおそう」と、回心するのです。

失敗するというのはつらいことです。しかし、それは月謝を払うことと同じです。その失敗から何を学べばいいのかを考えます。そのときの痛い思いは、自分が何を身につけたらいいのかを教えてくれます。

人間にとっていちばんの誘惑は「だから自分なんて、ダメなんだ。生きている価値もないんだ」という言葉です。

これは、自分をもっとも誘惑する言葉です。その誘惑に陥らないように、気をつけなければなりません。これは人を傷つけるのと同じくらい、自分を傷つける言葉です。

『幸せは1ミリずつ花開く』(PHP研究所2024年)

 

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