【役員としてジョイン】コンサル業界からITの総合商社へ
Wizは、様々なDXサービスを展開し、日本のデジタル化を推進しているITの総合商社です。「300を超える幅広いサービス展開」、「総合コンシェルジュ」を強みに、価値のあるDXサービスの提供を行い、ヒトと企業の課題を1つでも多く解決できる企業を目指しています。
そんなWizをさらに成長させるべくジョインしたメンバーが“Wizを語る”本企画。今回は、WizのCSO(最高戦略責任者)海山執行役員にインタビューしました。
知識が活かせる領域へ、執行役員としての抜擢がモチベーションに
タカハシ:本日はよろしくお願いいたします!初めに、Wizにジョインされた経緯をお伺いしたいのですが、まず最初に入社されたときのことをお伺いできますか?
海山:私は新卒でコンサルティング会社を経験した後、Webマーケティング会社を起業、その後2つの事業を売却しています。自分がやっていた事業がなくなったタイミングで、M&A BANKというYouTubeチャンネルで「次が決まってないのでどなたかお声がけください」、というお話をしたら、Wizの代表である山崎さんからM&A BANK経由でご連絡いただいた形です。
そこから3ヵ月迷って入社を決めたのですが、その間も山崎さんから熱心にご連絡をいただきました。
タカハシ:山崎社長から熱烈なオファーがあったわけですね!
海山:Wizに対して課題を感じていた部分もありましたが、社長から「そこはWizとしても危機感が高いところなので、海山さんが入って改善してくれないか」というお話をいただきました。知識がある領域に抜擢してもらえて、現状を変えることができる、というところが入社のモチベーションの一つになりました。
タカハシ:ご自身が課題に感じていた部分を改善していくことに、面白さを感じられたということですね。
海山:そうですね。コンサルや起業の経験をしてきましたが、大きな会社を経営していたわけではない中で、執行役員という大役を任せていただける点と、自分のキャリアも広がるなというところにも面白さを感じましたね。
タカハシ:山崎社長の第一印象はいかがでしたか?
海山:初めは30分のオンラインミーティングでお会いしました。実はお会いする前は、ゴリゴリの営業マンタイプの方で「うちに来いよ!」みたいな方なのかなと想像していたんです。笑 実際お話すると、フランクで物腰が柔らかい印象で良い意味でギャップに感じました。
私が意見すると、流すわけでもなく、怒るわけでもなく、 何でも真正面から考えてもらえたのがとても印象に残っています。それは入社した今も変わらないですね。山崎さんは、“自分がやることに対して責任をとるという覚悟がある上で発言する人”が好きなんだろうなと思いました。そこに対して耳を傾ける方なんだなというのは当時から印象的でしたね。
タカハシ:その後、Wizの子会社であるフォーカスチャネル売却と同時にWizを退社され、再度2022年にジョインされていますがその決め手は何でしょうか?
海山:最初に入ったときのWizや山崎さんの印象がよかったというのは間違いなくあります。Wizを前に進めるために社内のメンバーが全力で協力してくれて、責任に応えたらきちんと評価してくれる、そういった意味で印象がよかったです。
また、Wizの中にはカオスな部分がまだ多分にあるなと感じていまして。最初に入社した際にもっとこうした方がいい、と指摘していた部分がありました。今回そのボールを自分がもつことになり、入社してからやるべきことが明確だったというのもあります。
Wizは膨大な数のお客様やクライアント様と関わっている。その中で自分が何かしら影響を与えて変えていくというのはなかなか経験できないことですし、面白そうだなと思いました。
タカハシ:他の企業からもお声がけがあったと思うのですが、その中でWizを選択された理由はなんでしょうか?
海山:Wizは中途の活躍の幅が大きく、若い方でもすごくチャンスがある会社だなと感じています。Wizはトライとして若い人材をCXOに据えるということもしていますよね。そこが面白いところかなと思います。
他の企業からのお声がけもあったのですが、Wizに比べるとドライな印象で、私でなければならない、とは感じられなかったんです。Wizには山崎さんの「自分が信じた人にしっかりと任せたい」というモチベーションがあったので、他の企業との印象は大分違いました。
まっすぐで、真面目で、いい人が多い会社
タカハシ:Wizへの入社前と入社後にギャップはありましたか?
海山:まず入社前のイメージとは違い、課題を感じた点からいうと、1,000人規模の会社の割には教育や評価制度などが現状にあっていない部分もあると思いました。また事業継続の基準なども考慮の余地があると感じましたね。そこを今私が改善のボールを持っているという形です。
良い面は“人がいい”ところです。みんなまっすぐで、真面目で、いい人が多い会社だなと思いました。それに加えて、一体感をもってみんなで楽しんで仕事をしているというのはすごく感じます。こういうカルチャーって築こうと思って築けるものではないので、すごい財産だなと思いますね。
タカハシ:社員インタビューを行うと“人がいい”というのは皆さんが言われるところなのですが、海山さんもそこを強く感じられているんですね。
海山:本当にそう思いますね。騙したり、嘘ついたり、足引っ張ったりというのはみたことないです。
手の届く範囲の人を幸せにしたい
タカハシ:現在Wizで海山さんが何をやられているかお伺いできますか?
海山:主に3つのことに取り組んでいます。
一つ目が「新規事業の立案」です。現在社長室の室長という立場でもありますので、山崎さんから出たアイディアの検討や、Wizに必要な事業の提案をしています。
ただ昨年は、逆に新規事業を止める提案も多く行っていました。その結果として、今年に入ってからは厳選された新規事業を徐々に実行に移せるようになってきています。
二つ目に「既存事業の改善」というのも大きなボールとしてもっています。お客様への提案資料やWebサイトの改善、既存事業で赤字が出ているところへのテコ入れなどを行っています。
三つ目が「合弁会社支援」です。20以上ある合弁会社の管理を社長室で行っています。
タカハシ:新規事業を立ち上げるのはもちろん大変なことですが、止める、という判断もそれ以上に難しいのではないかと感じます。
海山:事業はそれに関わる人の、血と汗と涙の結晶ですよね。それを止める、という判断を正しくできるかどうかは企業にとってかなり重要だと思います。
タカハシ:特に今やりがいを感じられているところは何でしょうか?
海山:直近だと、社長室の一人ひとりのレベルが上がってきているところに面白さを感じています。事業検討のやり方やコンサルティングのようなアプローチ方法をメンバーに教育して落とし込んできたのですが、最近それが形になってきたなと感じています。
社長室で、事業のやる意味やKPIなどをはっきりとさせた上で各事業部に落としているので、社内から社長室が求められている声を聞くのもシンプルに嬉しいですね。
また、Wizの根幹にあるコールセンターの強みを活かしてToBのビジネスを伸ばそうという動きもしています。将来的にはWizのど真ん中にある事業になるのではないかと考えているので、プレッシャーもありますがやりがいを感じています。
タカハシ:フォーカスチャネルの代表を務められていたときも、社内教育に力を入れていたと伺ったことがあるのですが、“教育”がやりがい感じる一つのポイントでしょうか?
海山:それはありますね。私のモチベーションは手の届く範囲の人が幸せになればいいな、というところにあるんです。家族はもちろんですが、仕事でいうと、 いま一緒に働いているメンバーだったり、山崎さんだったり…、Wiz全社員というのも入りますが、やっぱり手の届きやすいところから順にモチベーションが高くなっていますね。
私と一緒に働くことで周りの方たちに何かしら価値を提供できたらいいなと思っています。
タカハシ:Wizで働く中で苦労されている点はありますでしょうか?
海山:う~ん、苦労している…あんまりないですね…。
強いて言うなら、ジョインした当初のメンバー育成でしょうか。人数分のバリューを出すまでにはこれくらい時間がかかります、というのは山崎さんにも伝えつつ、育成期間をとっていました。
あとは、先ほど今の取り組みとしてお話した、新規事業を止めたことでしょうか。本当に価値ある事業に集中するため、社長からいただいたアイディアを、ときには敢えて形にしないという苦渋の選択をすることもあり、チャレンジしたい山崎さんの気持ちを思うと止めることへのしんどさはありました。現在はこのあたりの整理もついてきたので苦労は特に感じてないですね。
近い目標と遠い目標の間を埋めるコンサルティングスキルを活かす
タカハシ:海山さんはコンサルティング業界からキャリアをスタートされたと思うのですが、そこで培ったスキルで今活きているものはありますか?
海山:それはすごいありますね。コンサルは、クライアントが望んでいることに対して検討し、目標を定め、道筋を作って伴走するという仕事です。今私がWizでやっていることもそれに近く、営業の皆さんは日の予算という近視眼的なところを追う一方、私たちは将来的な目標という遠い視点に立つ。近い目標と遠い目標の間を埋めるところを元々コンサル時代にやっていたので非常にハマっていると感じます。
タカハシ:コンサル業界を経験した方が特に感じる、Wizの面白さって何だと思われますか?
海山:提言だけではなく実行までやりたいと考えるコンサルの方って実は多いと思っています。実際こちらがベストだと思って提案したものをクライアント先の社内政治の関係で実行に落としてもらえなかったり、実行の段階でうまくいかなくなってしまったりと、フラストレーションを感じることも多々あります。
逆にWizは提言で止まったらノーバリューですよね。実行まで責任をもってやることを求められるのでそこは面白いところだと思います。
タカハシ:Wizとマッチするハイレイヤー層の人材はどんな方だと思いますか?
海山:自分がこうしたい、というのをしっかり考えて意見できる人だと思います。
大きな会社に入ってそこで仕事を与えられてやっていきたい、という転職希望者は向いていないかなと。その枠は新卒でまかなえていますよね。
それよりも、外部から見てこうすべきだとか、Wizのリソース使ってこういうことやりたいとか、そういうことをはっきりと言える人が、中途だと相性がいいと思いますね。
タカハシ:自分の考えややりたいことをきちんと示せる方ということですね。
海山:そうですね。指示されて動くという形でも良いのですが、言われたことをただやるというのはWizではあまり価値がなく、評価もされないです。指示されたときに、本当にやるべきことなのかを考えて、自分の考えを示し、能動的に動けることが大事だと思います。
世の中に価値を提供する
タカハシ:今後、海山さんがWizで成し遂げたいことは何でしょうか?
海山:究極的には人に依存しない組織作りをしていきたいです。私だからやれている、という状態は組織として健全でないと思っています。例えば私のポジションに他の方がついても同じことを回せるようになる、というのは絶対必要なことだと思っています。今社長室でマニュアルを作成中で、60~70ページくらいになっていますね。
タカハシ:それは中身が非常に気になります!
海山:新規事業立ち上げのルール、事業の進め方や考え方などを全部テキストに落としています。
また、組織として全部私が決めるというのは違うと思っていて。部下にも「どう思いますか?という質問はしてほしくない、自分たちで決めて欲しい」ということを常に話しています。いずれは、私は承認するだけでいいという状態にもっていくのがベストですね。
今後Wizをさらに前に進めるためには、人によらない、組織的で体型化された経営が必要だと考えています。
タカハシ:今後海山さんご自身がこういう風になりたい、というビジョンはお持ちですか?
海山:そうですね…やはり“世の中に価値を提供する”ことに関わっていきたいと思っています。
Wizの課題の一つとして感じているのは、お客様に価値を提供するという意識をもっと強く持った方がよい、ということです。
私がWizに対して価値を提供する、その延長線上にあるWizがお客様に価値を与えていく、そうすることで継続的な関係はできていくと思いますし、長い目で見ればWizの拡大にも繋がると考えています。
私が根源的に持っている考え方として“もらったお金以上の価値を提供したい”という想いがありまして、いま私がWizでやっている取り組みはその想いとガッチリ嚙み合っていますね。
タカハシ:Wizに今足りないところもみえて大変勉強になりました。本日はありがとうございました!
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