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WEBディレクターが知って得する広報・PRの基本

こんにちは。株式会社WizでWEBディレクターをしているyoshidaです。
元々は広報としてWizへ中途入社し、昨年4月にWEBディレクターへ異動しました。
折角なので今回は、WEBディレクターにも役立つ広報・PRの基本をご紹介したいと思います。

PR(広報)とは

PR(広報)とは「パブリックリレーションズ(Public Relations)」の略です。
パブリックリレーションズとは、企業などの組織が、消費者や株主、従業員や行政など、周囲を取り巻くステークホルダー(利害関係者)との関係性を構築・維持するための活動のことです。
混合されがちですが、よく広告や販促などで使われるPRは「プロモーション(Promotion)」のことであり、ここで言うPRとは別物です。

広報・PRの主な役割

広報・PRの役割は、大きく2つの分野に分けられます。

(1)情報の収集・伝達
広報・PRの広義の役割を一言で表すと、市場の変化に関する情報を集め、経営者や事業責任者と共有し、社内外のステークホルダーに自社やサービスの情報を伝達することです。

この説明だとかなりざっくりしているので、より具体的にすると、以下の5つの役割を担います。

・外部情報の収集
社外のステークホルダーが企業に求めることは日々変化しています。そうした変化に乗り遅れないため、消費者ニーズや他社の動向だけでなく、社会情勢といった幅広い情報を収集することが求められます。

・外部への社内情報の発信
新聞やテレビといったマスメディア、SNS、パンフレットなどを通じ、社外へ情報を発信。WEBサイトによる情報発信もこの中に含まれます。

・社内への外部情報の発信
収集した社外情報を整理し、適切な形で社内に発信していきます。

・社内情報の収集
自社が目指すビジョンや事業内容の変化など、社内の情報収集も重要な役割です。

・社内への社内情報の発信
特に企業規模が大きい場合、他部署の活動内容がわからないケースも少なくありません。そうしたギャップを埋めるため、社内での情報共有が必要となります。

(2)危機管理

災害や事故、労務問題や情報漏洩など、企業を取り巻く危機への対応も広報・PRの重要な役割です。事態の説明や、再発防止策の発表といった危機発生後の対応だけでなく、危機の発生を事前に防ぐリスクマネジメントも頭に入れておかなければなりません。
特にここ最近では、SNSによる情報漏洩や炎上への知見も求められています。

WEBディレクターが広報・PRを知る意味

広報・PRの機能や役割についてざっとまとめたところで、WEBディレクターの仕事と比較してみましょう。

WEBディレクターの主な業務は、サイトの企画、制作進行、サイトの保守・運用です。良いサイトを作るために市場動向やトレンド情報をキャッチし、制作がスムーズに進むよう社内(チーム内)で共有しながらプロジェクトの舵を取り、WEBを通じて社内外へ情報を発信する…、どこかで見た流れですね。

情報の収集・共有・発信はどの職種でも重要ですが、WEBディレクターは、クライアント・営業担当・デザイナー・エンジニア・カメラマン等々を繋ぐハブとなってプロジェクトを進行します。立場も専門性も異なる人々が集まるため、その中心で情報をコントロールするために、広報・PRの知識は非常に役立ちます。

さらに言えば、掲載する画像は著作権に問題がないか、商品やサービス説明が景品表示法に抵触していないか、個人情報取得にあたりセキュリティ対策はできているか等々、サイト制作・運用におけるリスク管理も、WEBディレクターの業務に含まれるでしょう。

さいごに

販売や採用など、WEBサイトを作る目的はそれぞれ異なります。しかし、大きな枠で見れば、WEBサイトを介して各ステークホルダーとの関係を構築・維持することに変わりありません。広報・PRに関する知識を持っていて損はないので、調べてみると面白いかと思います。

WEBディレクターになってもうすぐ1年になるのですが、こうして過去の経験や知識が活かせるのも、この仕事の面白いところだなと感じています。
実際、Wizのディレクションチームには、私のように他職種からジョブチェンジした方も多くいます。メンバーも募集中なので、良ければ覗いてみてください!


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